解体屋が、壊さずに再生したレストラン!?「古材の森」

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こんにちは!

要注目の観光地・福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!

糸島はかつては、博多と佐賀の唐津を結ぶ「唐津街道」が通っていたため、幾つか宿場町がありました。
前原(まえばる)宿もその一つ。糸島の中心地でもあります。

郊外に巨大なショッピングセンターが出来てから、かなり衰退した記憶がありますが、宿場町らしい大きな商家の建物が残っており、近年では、カフェや飲食店、商店などが新しく出来て、景観も保全しようという動きが盛んになっています

超一級の古民家がレストランに!

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↑レストラン「古材の森」

そんな商家の一軒が「旧・綿屋」であり、現在レストラン「古材の森」として営業している建物になります。

江戸時代中期から栄えた、呉服屋さんの建物で、地域が干ばつの被害に遭った時には、支援金を惜しみなく注いだとのことで、福岡では「西に前原綿屋あり!」と言われるほど、名声が轟いたと言われています。
しかしながら、時代の流れで、平成に入って建物は解体されることになりました。

しかし、ここから衝撃的なことが起こります。

2005年、糸島市にある古民家の所有者から「家を処分したいので、建物を見てほしい」と解体を依頼されましたが、中に入ったとたん「この建物は残さなければ」という思いでいっぱいになりました。<解体業者・油機エンジニアリング株式会社「古材の森」HPより>

というわけで、建物を壊すのがお仕事の解体業者さんが、建物を保存し、レストランの運営に乗り出すことになったのです
どれだけ立派な建物だ!って感じですよね。そんなことあるんだ〜。

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柱や梁が立派すぎて、今この品質の材木って手に入るのかな〜ってぐらいの規模です。

吹き抜けの空間に圧倒されますねぇ。ちなみに広すぎて、2階のスペースは特に活用していないみたいです。1階だけでも何部屋もあるんですよ!すごい。
さらに、美しい日本庭園もあるのだから、とても凝っていますね。

建物を見に来るだけでも、価値ありますね。

糸島の食材が勢ぞろい!

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↑古材の森ランチ

私たちはオススメの「古材の森ランチ」1700円をオーダーしました。出てきて、これまたびっくり! 8皿+1汁+黒米ご飯という超充実の内容です。しかもお肉も魚も野菜もあって、基本的にほぼ糸島の食材を使っておられます。

地元産なので、食材も新鮮で食べていて元気が出る味ですねぇ。左上のトマトソースがかかった、キッシュや、左下のごま豆腐などが特にお気に入りでした!これだけの食材を地元でまかなえるのが、やはり糸島のすごいところですね!

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↑セットのデザート2品

このランチセットには、デザート2品とドリンクも付きます。
ドリンクはお代わりが1杯できるので、女性の皆さんが、食事後、お茶を飲みながら、楽しく会話をしている光景が見られました。長居して、素晴らしい空間を堪能できるのも良いですね。

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↑私の母と一緒に。

美味しかったです!

イベントも出来る!

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↑1階のイベントスペース

1階には、50名収容のイベントスペースもあります。
先ほど「2階は使ってない」と書きましたが、50人も入るイベントスペースが1階にあるから使う必要がないってことみたいです。
やっぱりここ、広すぎだ〜。何かここでやってみたい人がいれば相談してみるのも良いかもしれません。

イベントは、今までシャンソンやジャズライブ、落語などを開催しています。「古材の森 – イベント情報

こうやって、街の資産を生かして、新たな息吹を吹き込んでいけば、また魅力あるエリアとして再生していきそうですね。
今後も旧・前原宿の展開が楽しみです。

kozai-2 - 3 古材の森の隠れ見所!お殿様が入る特別な門がある!

店舗情報

店名:古材の森
営業時間:11:00-17:00(ランチは15:00まで)
定休日:水曜
住所:糸島市前原中央3-18-15
HP:http://www.kozainomori.net/
地図:

(※2016年6月現在の情報です)

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(Itoshima Guesthouse Kotonoha)