地元の生産者と消費者をつなぐ、おしゃれ立ち飲み「駅前のバル」

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注意

2019年12月現在、シェフの交代などを経てスタイルが少し変わっております。お店の公式HPなどでご確認ください。

こんにちは!

要注目の観光地・福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!

先日、高校の後輩が筑前前原駅の近くでお店をやっているというので、高校の同級生と一緒にお出かけしてきました。

地元にこんなお洒落なバルが!

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お店の名前は、「駅前のバル」 です!
そのまんまで、筑前前原駅の目の前です。バルとは「立ち飲み屋」のことなので、仕事帰りにちょろっと寄るには最高ですね。
それにしてもお洒落なお店です。
とうとう糸島にもこんなセンスのあるお店ができるようになったんだなぁって思います。

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↑地元の若者で賑わっています。

明るい温かみのある内装に引き寄せられますねー。オーナーの馬淵くんは高校の一つ下で、在学中は特に交流はありませんでしたが、むしろ馬淵くんのお兄さんが高校の先輩になって、学校行事では色々お世話になっていたので、「馬淵」さんと聞くと思い出深い感じがします。笑。

高校の同級生2人が到着したので、私の奥さんも交えながら、飲みトークの始まりです!

オール地元産の魅力

破格の値段!

基本、馬淵くんのお勧めを注文しました。

ここは、ピンチョスというスペイン流の「小皿料理」を楽しむスタイルです。1品200円という破格の値段で、カウンターに並んでいるお皿の上から勝手に食べたいものを取って食べます。お会計は食べ物についている「ピン」の数でカウントします。もちろん直接オーダーしても構いません。

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↑ピンチョス三種盛り 500円

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↑も一つ、ピンチョスの3種盛り 500円

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↑19:00のパエリア 500円

キャロットラペやブロッコリーのペースト、深ネギの焼き煮に、甲イカと菜花などなど
調理技法も味付け、組み合わせもバラエティに富んでいて、世界一周旅行で、いっぱいおいしいものを食べてきた私たちでも、こんな組み合わせあるんだ〜って純粋に驚きました。

パエリアはその日で具材が変わります。私たちが食べたパエリアは、イカのプリプリした食感とモチモチのお米と濃厚なイカスミがうまく混ざり合って、めっちゃうまかったです!

なんでも糸島で揃います!経済の好循環

ちなみに、食材は基本糸島産です!というか、調味料も基本糸島産です。さらに言うと多くの内装も糸島の作家さんの手によるものです。糸島だけで経済が結構周っています。これ、すごいことです!

今となっては、インターネットショッピングがあるので、ボタンひとつで、何でも、どこからでも買いたいものを買えます。
それはそれで便利で必要ですが、経済の循環の規模が大きくなればなるほど、自分の元に恩恵が帰ってくる時間が遅くなってしまいます。
小さなエリアで小さな経済のサイクルを維持するのは、巡り巡って自分のためにもなりますし、顔が見える商売が出来るので、相手のためにもなります。

お店が地元産の食材を使って生産者さんをリスペクトすれば、生産者さんもお客として食べに来てくれることもあるでしょう。消費者としても生産者さんと飲み屋でふらっと話ができれば、いかに食べ物の生産が大変か分かりますし、オーガニックや手間暇かけて育てた食材の「価値」が本当に分かるようになります。

生産者さんにとっても、普段消費者との接点がないので、消費者の声をダイレクトに聞ければ、仕事の励みにもなるはずです。

オーナーの馬淵くんは、「消費者・生産者・お店の3者の理想的な関係」を作ろうと努力しているように見受けられます。

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↑お店の黒板には、生産者さんや家具職人さんの名前もずらっと並んでいます!

普通は、こんな面積使って、生産者さんの存在を知らせはしません!直接的に売上になるわけじゃないですからね。わざわざ書いているのは、やっぱり、食を取り巻く「人間関係」を良くしたいという思いがあってこそだと思います。

さて、さらに私たちは箸を進めます。

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↑生うにと旬魚のカルパッチョ 800円

まさかの地元産生うに!それでカルパッチョですよー!!最高ですね。地元でウニ獲れるとは知らなかったです。

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↑トマトとモッツァレラのサラダ 700円

チーズは、以前ブログで紹介した、糸島のチーズ工房「TAK」さんのものです!地元産のモッツァレラとは感激ですね!

前原サンセバスチャン計画!?

スペインにサンセバスチャンという美食の街があります。(私たちのサンセバスチャン滞在日記をチェック!)
昨年、約1週間訪れて満喫しましたが、ミシュランの星付きのお店がいくつもあったり、旧市街を埋め尽くすバルをはしごして楽しめたり、とにかく食べることが好きな人にとっては夢のような街です。

以上の本でも紹介され、知名度の高いサンセバスチャンですが、実は「美食倶楽部」なる男性限定の食事サークルの存在が、美食の街の下支えになったという事実があります。
かつてサンセバスチャンでは女性の力が伝統的に強く、男性は厨房に入れてもらえなかったそうです。それでスネた男たちが休みの日に集まって、「なんか自分たちで美味しいもの作ろうぜ〜」ってなったのが美食倶楽部の始まりだそう。

それが今では世界中から美食家たちを集める街になったのですから、すごいもんです!

みんなと話していて、糸島に足りないのはこれだ!!という話になりました。
美味しい食材は溢れているのに、地元の人は「当たり前」だと思っていて、全然楽しんでいない。サンセバスチャンの例でも分かるように、「自分たちで地元を楽しむ」文化こそが、観光の下支えにもなるし、新しい文化を生み出して、発信することもできるのです。

やっぱり、何かを生み出していかない限り、消費されて終わるだけですもんね。

後日、筑前前原のまちの活性化を行っている、「駅前基地」の吉住さんと話をしたら、サンセバスチャンの話で大盛り上がり!
以下のようにサイトでも取り上げてもらいました。

前原サンセバスチャン計画? | ≪糸島前原≫駅前基地 まちづくりデベロップメント

駅前のバルの方々たちも、それいいですね〜と言ってましたので、今後の展開が楽しみです!

楽しく食べていたら、生産者の「百笑屋」の松崎さんがフラッと登場。初対面でしたが、共通の友人も多く、農業話で盛り上がりました。こうやって、生産者さんが取引先に普通に食べに来るお店っていいですね〜。

「小さな経済のサイクル」が回ってますね。

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↑みんなと一緒に!

駅前のバル、超楽しみました!おすすめです!

店舗情報

店名:駅前のバル
営業時間:15:00-22:00(L.O.21:30)
定休日:水曜
住所:糸島市前原中央2-1-21 1F
HP:https://www.facebook.com/ekimaenobaru/
地図:

(※2016年6月現在の情報です)

**糸島コンシェルジュがいる宿**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)