こんにちは!
夫婦で一年間の世界一周旅行の後、福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!
さて、「フランス」で2015年5月30日に、私たちが体験したお話です。
朝はサクランボから始まる!
Bonjour!
フランス・トゥールーズにいます。
朝は庭のサクランボから!摘み立て、美味すぎ!!
↑朝から脚立を使って、サクランボ摘み。こういう朝ってめちゃめちゃ幸せ。
ヨーロッパは今が一番良い時期!とは聞きますが、確かに、美しい色とりどり花は咲き乱れ、サクランボもシーズンだし、その通りかも。逆にいうと、ヨーロッパの冬はかなり辛いということかな。。
さて、今日はトゥールーズ観光にお出かけします!
そして、ステファンは街を離れて長いので、食通で、今の地元情報に精通しているお友達も合流するそうです。(自分も、福岡のおいしいお店聞かれてもさっぱり分かりません。笑。東京なら分かるけど。)
フランスは「北」と「南」で異なる!
フランス南西部に位置する、トゥールーズはレンガ色の街並みが有名で、別名『バラ色の都市』(la ville rose)とも呼ばれます。
また、「パステル」と呼ばれる青色染料と、「ヴィオレット」とで呼ばれる、紫のスミレの花が有名で、市内各所に、青色や紫色のグッズを取り扱う専門店があります。
↑木組みを表に出した建築。今でもちゃんと活用されているのが素晴らしい!
↑紫の花「ヴィオレット(すみれ)」のお店。紫一色。かなりインパクトあります。
今は、エアバスの本拠地があったり、宇宙産業が集積していたりするので、ビジネスで訪れる人も多いようです。
訪れて初めて知ったのですが、フランスは大まかに言うと、「北」と「南」に分けることが出来て、歴史的にも確執があったようです。
だから、南仏では、オック語(Oc)という言葉が未だに話され、街角の通り名も「オック語」と「フランス語」で表記されています。
↑上が、「オック語」、下が「フランス語」。赤い紋章がオクシタニア(オック語を話す人々)の象徴です。
オック語は、スペイン語やカタルーニャ語(バルセロナの言葉)に近いので、バルセロナ、サンセバスティアンと北上してきた私たちにとっては、オック語のほうが、なんか見たことある単語だなぁって気がします。
「オクシタニア」って初めて聞いたなぁと思っていたのですが、実は、南仏のプロヴァンスのロクシタン(L’Occitane)という、日本でも有名な化粧品会社の名前は、このオクシタニア(Occitània)に由来すると知ってビックリ!
かなり「南仏」に対するプライドが感じられる会社名だったんだなぁと今更知りました。
そして、やはり地中海に近いので、北アフリカからの移民も多いようです。
ものすごくケバブ屋が多くて、モロッコに戻った気分です。あとフランス語が公用語の西アフリカなどから来ている人も多く、かなり色々な人種が混ざり合っているようです。エネルギッシュさを感じますね。
修道院の中に近代・現代美術が!「オーギュスタン美術館」
りえちゃん&ステファンに連れて行ってもらったのは、「オーギュスタン美術館(Musée des Augustins)」
中庭と回廊が美しい、元修道院ですが、なんと、今では「近代・現代美術館」としても使われています。
さすが、芸術に理解の深いフランスです!
↑オーギュスタン美術館。空間とマッチしていて斬新な現代美術。
中庭に面した回廊には、足を伸ばして、ゆったり出来るチェアが置いてあって、中庭の先に見える空を眺めていると、うっかり寝てしまいそうです。
めちゃめちゃリラックス!
とてもいい空間でした。
かっこいいお姉さんがいるバーで、まずは、乾杯!
ステファンもトゥールーズに戻ってきたばかりで、最近のお店事情は分からないので、現地在住の、彼らの友人ギョームにお願いして、美味しいお店を紹介してもらいました。ありがとう!
彼は食通で、とても素敵なお店ばかり案内してもらいました!
まず案内してもらったのは、「Breughel L’Ancien」という少し裏通りに入った場所にある、人気のバーです。
↑まるで舞台女優みたいな派手な身振りで接客してくれた、かっこいいお姉さん。
二の腕がたくましすぎる、かっこいいお姉さんに接客してもらって、一同満足。笑。
とても明るい人で、オーバーアクションを交えながら、「飲みたいビールは、コレとコレね!で、あなたは?」みたいな妙にリズミカルな調子で会話をします。(フランス語なのでニュアンスしか分かりませんが。笑)
このバーの面白いのは、ビールは3〜4ユーロですが、おつまみのオリーブとナッツが食べ放題。めっちゃ嬉しいシステム。フランスのバーってどこもこんなかんじですかね?
↑屋外のテラスでまったりと。たぶん19時過ぎてますが、ほとんど昼です。明るすぎる。笑。
モダンなトゥールーズ郷土料理が楽しめるレストランへ!
続いて案内してもらったのは、「La Mare Aux Canards」という、トゥールーズの郷土料理が味わえるレストラン。メニューは伝統の上にモダンさを加えたスタイルとのこと。(つまりは重すぎないってことかな?)
特に店名にも入っている、Canards(鴨)料理で有名だそうです。ちなみに鴨は南仏の名物食材の1つです。
超楽しみです!
せっかくなので、コース料理(20ユーロ)をオーダー!(前菜・メイン・デザートです。写真は私と佳奈の分です)
↑前菜・特製オニオンスープ (Soupe à l’oignon Maison)
フレンチらしくオニオンスープです。たまねぎの旨みがよく出ていて、おいしい!たまねぎはかなりしっかり炒めてあるかんじで、手間がかかってると思います。
↑前菜・温めたゴートチーズのサラダ (Salade de chèvre chaud)
山羊のチーズはにおいがダメな人もいるかもしれませんが、全然臭みなしです。むしろフレッシュ感がある風味です。何でも新鮮だとおいしんですよねー。
↑メイン・伝統的な鴨肉のコンフィ (Confit de canard à l’ancienne)
おぉ、肉が軟らかくて、ジューシー。おいしい!でもかなりお腹に重い。。おいしいから食べちゃうけど。
コンフィこそ、まさに南西フランス・トゥールーズの伝統料理です。
食べながら話を聞いていると、コンフィは「保存」を意味する言葉で、油脂(普通はガチョウの脂を使うらしい)で加熱して一旦調理した鴨肉を、そのまま油脂の中に漬けて保存します。
そして食べるときも焼くなりして再度加熱して食べるものらしいです。
油で保存して、油で焼くって、どれだけ油使うんだ!って感じですが、冷蔵庫がない時代からのお肉の保存法です。
今でも南仏の家庭では冬にコンフィを作って、瓶に密閉して保管するみたいです。肉だけでなく、フルーツはジャムとして砂糖漬けにして保存するし、野菜は酢漬け(ピクルス)にします。実際に数ヶ月から1年以上保管出来るというから、すごいです!
肉は、保存中に油が染み渡るので、とても柔らかく仕上がるのだとか。なるほど、食べて実感しました。
(レストランで食べるお肉は家庭用と違って、油漬けの期間はとても短いと思いますが。。。)
↑メイン・鴨肉のオレンジソースかけ (Canardà l’orange)
絶品!鴨のコンフィであればお腹にくる重さがオレンジソースの爽やかさで流されたかんじです!これは女性でも食べきれるんじゃないでしょうか。
オレンジの酸味もまた鴨に合いますね。
後日、しばらくフランスに滞在して気づいたのですが、フランスで肉を食べるときは、ワインとかオレンジジュースとか酸味の強い飲み物がないと、脂が食道にいつまでも残ったような気分になります。
たぶんコンフィのような、油脂を大量に使う伝統的な保存法の影響だと思いますが、道理でフランス人がワインを毎晩飲む理由が分かった気がします。飲まないと、お肉を毎日は食べれないです。笑
オレンジソース作ってみたくなりましたね。
↑チョコレートのマルキーズ、英国風クリームソース (Marquise au Chocolat et crème Anglaise)
マルキーズ(Marquise)は、チョコレートケーキのことですが、チョコとバターと卵を混ぜたら、あとは冷やして固めるだけというもので、オーブンに入れたりしないみたいですね。面白い。
↑洋なしのシャルロット、ホットチョコレートソース (Charlotte aux poires et chocolat chaud)
シャルロット(Charlotte)はフランスでポピュラーなケーキの1種です。このレストランでは、スポンジの中に洋なしやホイップクリームが入っていました!
どんなに食べてもデザートも絶対食べる!のがフランス流。他のお客さんは最後にパフェ食べてました。信じられん。笑。
鴨肉をこんなに食べるとは!他にもフォアグラなどフランス料理に欠かせない食材も南仏の名物料理です。
フレンチを代表するシェフたちも南仏出身であることが多いみたいで、フレンチを堪能したければ、「南仏」を外すわけにはいかないと思います!
最後に、「Ô Sorbet D’amour」という、自然素材を使ったアイスクリーム屋さんへ。
テイクアウトの店ですが、かなり遅い時間にもかかわらず、次から次に人が押し寄せている人気店です。
風味あるアイスはうまかった!
広場の周りはレストランが集まっていてものすごい人。週末の夜ってかんじで、賑やかです。
今日はトレビアン(=とても良い)なトゥールーズ観光が出来て本当によかったです!メルシー。
私たちの一年間の世界一周の軌跡が、皆さんのお役に立てれば幸いです。
**今度は私たちがゲストをもてなします!**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)