こんにちは!
夫婦で一年間の世界一周旅行の後、福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!
さて、「ポルトガル」で2015年5月2日に、私たちが体験したお話です。
ポルトガルの聖地「モンサント」
ポルトガル・モンサントが聖地と呼ばれるには理由があります!
まず第一に、神様が空から落っことしたかのような巨岩がゴロゴロしている様はとても不思議で、自然が作り出した造形とはにわかに信じられません。
普通は長い年月をかけて雨に侵食された岩は、おにぎり型になりますが、ここでは「逆三角形」のアンバランスな岩がいっぱいあります。
そして第二に、その岩と一体化した住居に未だに住み続ける、モンサントの人々の存在があります。
一時的な住居ならともかく、雨の処理も難しいだろうに、ずっと住んでいる人がいるわけです。
太古の昔、人間は洞窟のような岩穴に住んでいたといいますから、何か「原初的な人間の暮らし」を想起させてくれます。
↑原始とはいかないまでも、中世の暮らしを再現するパフォーマンス
第三に、今日の「十字架祭(Festa da Divina Santa Cruz)」の元になった出来事として、718年から1492年まで行われたレコンキスタ(キリスト教徒による、イベリア半島を長年支配したイスラム教徒に対する国土回復運動)があります。
レコンキスタにおいて、モンサントは重要な戦場の一つだったようで、敵に囲まれた時に、牛に食糧をたらふく食べさせて敵陣に投げ込んだら、まだまだ余裕があるぞ!と思わせることに成功して、敵が退散したという伝説があります。(本当か!?笑)
ちなみに2日の深夜にその伝説を劇にして、村の教会前でパフォーマンスが行われるのが、ある意味、「お祭りのクライマックス」です。
日本人の私にはレコンキスタといってもピンとはきませんが、たまたまモンサントで知り合ったホーストというドイツ人曰く、ヨーロッパの人たちにとっては、イスラム勢力の北上を食い止めてくれたということで、イベリア半島の中部あたりの地域に対しては「ありがとう!」という気持ちがあるらしいです。
この辺りはキリスト教の巡礼地というわけではないようですが、そういった理由で特別視されるようです。
超おいしい、焼きたてパン!
祭りの楽しみの一つは、特別に露店で販売される、焼きたてのパン!
すごいことに、パン釜も目の前に設置して、その場で焼き上げてくれるのです!!
↑目の前でこねて、釜で焼いて。。。うまいに決まってます!だいたい1〜2ユーロ。
↑行列の超おいしいパン!ガーリックバターをたっぷり塗った、熱々のパンです。
ガーリックバターのパンは日本でも売って欲しいくらいのうまさ!
最高ですね!
他にもチョリソーを売っているお店もあったり、、麓の村ではステージを設置して、歌や踊りのパフォーマンスを一日中繰り広げたりして、とても楽しかったです。
十字架祭のクライマックス
先ほど書いたように、祭りのクライマックスは、だいたい23時頃から始まる「劇」です。
教会の前で、けっこう本格的に1時間以上続きます。
ストーリー自体は、レコンキスタにおいて、キリスト教徒がイスラム教徒を退かせた話を元にしていて、中世の騎士風の格好をした人たちが剣の練習をしたり、イスラム風の戦士達が戦いを挑みに来たりと、時々笑わせながらの劇になっています。
時折、伝説に基づいて、(牛の代わりに)丸々とした鶏を投げ込んだり、火の玉を投げつけたり、けっこうハードな展開も見所です。
観劇するスペースはそれほど広くないので、あらかじめ良い場所を陣取るといいと思います。
とても楽しいお祭りでした。
私たちの一年間の世界一周の軌跡が、皆さんのお役に立てれば幸いです。
**今度は私たちがゲストをもてなします!**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)