こんにちは!
夫婦で一年間の世界一周旅行の後、福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!
さて、「ブルガリア」で2015年8月11日に、私たちが体験したお話です。
歴史あるプロブディフ!
ブルガリアのプロブディフにいます!
日本人にはあまり知られていない町ですが、なんと6000年の歴史がある、ヨーロッパ最古級の町です!
そもそも話ですが、ギリシアが大発展をしたのは紀元前800年以降と言われていますが、そのあとローマの時代を迎えたのはご承知の通り。
そんな流れの中で、ギリシアはヨーロッパ文明の起源とされていますが、それ以前にヨーロッパで発展していたのは、実は黒海沿岸のブルガリアやトルコにまたがる地域だったようです。(トラキア黄金文明と呼ばれ、世界最古の黄金文明だったみたいです)
プロブディフ周辺では最近発掘調査も盛んで、もしかすると、かつてないほどの巨大遺跡が発見されるかもしれませんね。
フリーツアーでまずは、繁華街を散策!
さて、今日はプロブディフを巡るフリーツアー(Plovdiv free tour)に参加します。
フリーツアーは1日2回開催されていますが、とにかく暑いので、夕方の18時からの回に参加します。
2時間あるようなので、みっちり楽しめそうです!
集合場所に行くと、15人以上集まってます。すごい人気!
イタリアやドイツ、アメリカなどみんな国籍も様々です。
さて、まずは繁華街を巡って、次に丘の上の旧市街へ向かいます。
繁華街には「Plovdiv together 2019」の看板があちこちに!
どうやらヨーロッパには「欧州文化首都」という取り組みがあって、厳しいコンペティションを勝ち抜いた2都市が毎年選ばれ、EUの予算が集中投下されて、1都市の文化予算では到底できないような、一年間を通じた文化・芸術イベントが開催できます。
ある意味、日本の「講」のようなシステムですよね。
富士講のように、自分だけのお金だと富士山を見に行けないから、行きたい人同士で組んで、毎年仲間でお金を出し合って、富士山にいける人を順番で回していこうという発想と似ています。
かなり大胆なアイディアも実現出来そうですね。
1980年代に始まったイベントですが、経済効果も大きく、再開発のモチベーションも上げることが出来るので、最近では比較的マイナーな都市が脚光を浴びる傾向にあるようです。
文化首都に選ばれようが選ばれまいが、みんなでアイディアを出し合って、街の将来像を考えれるので、素晴らしい取り組みだと思います。
実は日本にはオリンピックじゃなくて、こういう地味な取り組みを続けたほうが効果あるんじゃないかという気もしました。
欧州文化首都に選ばれるには、市民参加が不可欠で、またイベントのテーマや運営者、芸術家なども欧州全体から選ぶ必要もあります。その都市への文化・経済・社会的影響が単発で終わってしまうようなプログラムも拒否されます。
オリンピックの建物やインフラが大会後は重荷になってしまうので、全然立候補する都市が現れないのとは対照的に、毎年多くの都市が名乗りをあげる人気の取り組みになっているようです。
将来的には、この企画のアジア版も出来たら面白いと思いました!
さて、繁華街の最大の見所は、街の真下に埋まっている、ローマ時代遺物と言われる「ローマ競技場」です!
今建物が建っている場所の真下に、細長い楕円形の競技場が顔を見せます。
すごい景観ですね!歴史が重層しています。
ちょうど歩行者天国になっている、アレクサンダル1世公通りはちょうど競技場のグラウンドの真上ですね。
完全に上の建物群は、埋まっている競技場を利用して建てられています。
ローマ帝国以降もオスマン・トルコなどの様々な国に支配された地域ですので、歴史の中で土の中に埋められてしまっていたのかもしれません。
ギリシアのデルポイ競技場をモデルにしたと言われ、もしかするとこの競技場の来歴はローマ時代より古いかもしれません。
アートの街プロブディフ?
繁華街のそばには、トルコの影響かスーク(専門店街)がありますが、モロッコ・フェズに比べるとこざっぱりした印象。
そして、何故かアート系のお店がいっぱい!雑貨屋から画廊やギャラリーなどなど。
分電盤とかもイラストが塗られていて、案外歩いていて楽しいです。
本当にお店というお店がアート系です。すごいなこれは。。。
丘の上の旧市街へ!
そして、丘の上の旧市街(Old Town)へ向かいます!
先ほどの繁華街の通りは、ブロックできれいに舗装されていますが、こちらはガラリと変わって、大きめの粗い石が無造作に置かれているといった印象です。
補修された跡がありますが、めちゃくちゃ歩きにくいです。笑。
今まで歩いた町で一番デコボコしてるかも。同じホステルに泊まっていた女の子で旧市街で足をくじいたという人がいたので、歩きやすい靴のほうがいいと思います。
逆に石畳が洗練されていない点から考えると、この町がいかに古い時代から発展していたかが想像できます。
旧市街には上の写真のような伝統的家屋が建ち並びます。
日除けを作るために、上階がせり出しているのが特徴です。絵が描いてあってなんだか可愛い。
丘の上には、かつての城跡が。
ガイドの女性から、プロブディフには7つの丘があると言われ、がんばって探そうとしましたが、暑すぎて、見つけるのを断念。笑。
3つあるのは分かるんだけど。。。
旧市街は3つの丘が連なっているそうです!早く言ってくれー!道理で見つからない。笑。
でもあと1つはどこだ!? なんでもその昔、ロシアかどこかに壊されてなくなったらしい。
結局丘は6つでした。
ツアーは約2時間でしたが、大満足です。寄付を少ししてありがとうと伝えました!
とても充実した日でした。
私たちの一年間の世界一周の軌跡が、皆さんのお役に立てれば幸いです。
**今度は私たちがゲストをもてなします!**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)