こんにちは!
夫婦で一年間の世界一周旅行の後、福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!
さて、「スリランカ」で2015年10月3日に、私たちが体験したお話です。
ヌワラエリヤへ電車移動
スリランカのキャンディにいます。
スリランカといえば、紅茶。現在でも世界第二位の紅茶生産国です。
産地が幾つかあって、最初に栽培を始めたキャンディや、世界三大銘茶と言われるウバ、そして、最も高地で栽培するヌワラエリヤなどが有名です。
ヌワラエリヤは高度が2000メートル近いので、かなり寒いです。
キャンディからは電車でもバスでも行けますが、バスはかなりのウネウネ道を登るとの噂だったので、私たちは電車で行くことにしました。ちなみにバスのほうが早く着くみたいです。
電車はどうやら3等車は観光客は買えないらしく、2等車しか買えませんでした。
1等車もあるようですが、キャンディからヌワラエリア間は景色が良くて人気の区間なので、前日までには売り切れていたようです。
私たちは当日、2等車券を買ったのですが、窓口の人がたぶん多めにお釣りを返してくれたみたいで、いくらか分かりませんでした。笑。たぶん、100スリランカルピーくらいかと思います。
ヌワラエリヤ行きは始発ではなく、出発予定時刻の朝8:45に電車がキャンディに着いた時は、ほとんど席は埋まっていました。
中国が長期休暇期間なので、ものすごく中国人観光客で溢れています。
私たちが乗り合わせた車両には、どうやら現地のミュージシャンたちが乗っていたらしく、太鼓を叩きながら、みんなで楽しそうに歌を歌っています。朝の9時ぐらいです。みんな元気だなー。
さて、車窓の風景はというと、ガイドブックなどによると、「茶畑がずっと広がってものすごく綺麗」という書き方がされていたような気がしますが、実際はほとんどの区間はジャングルなので、ヤシの木がいっぱい広がっています。笑。
茶畑が広がるのは、ヌワラエリヤに近づいてからですね。時刻的には11時を過ぎたあたり。
しかし、こんなイメージ通りの綺麗な茶畑はそれほど多くなく、実際はジャングルの中の低木を刈り取って、茶畑にしているので、茶畑が木々に埋もれているような景色が続きます。
ある意味衝撃的で、「スリランカの自然のパワフルさ」を目の当たりにした気分になります。
人間が行うプランテーション(大規模農業)って貧弱なんだなぁって思ってしまいました。
ヌワラエリヤ駅に着いたのは、14時近くでした。電車は山道をウネウネとゆっくり進むし、単線なので対向車両を待つ必要もあるので、時間がかかるのです。
まずは、市街地から最も近い、ペドロ・ティー・エステートへ!
宿に着いて、早速向かったのは、「ペドロ・ティー・エステート(Pedro Tea Estate)」です。ちなみに予約不要です!
市街地から最も近く、ヌワラエリアのバスターミナルから10分ほどバスに乗ると着きます。
ターミナルで「ペドロ行きのバスはどれですか? Which is the bus for Pedro?」とか聞けば、みんな親切に教えてくれます。スリランカは英語が通じます。
あまりに近くて乗り過ごしそうになるので、あらかじめ運転手さんにペドロに行く旨を伝えておきましょう!
↑場所が分かりにくいですが、建物群の奥の方に、見学者の受付用建物があります。
↑建物の裏手には、茶畑が広がっています!見たかったのはこれだー!
さて、この建物で見学を受け付けているので、見学料200スリランカルピーを払います。
適当に人数が集まって、ガイドさんが準備出来たらツアーに出発です。私たちは少し待ち時間があったので、本来は見学後に頂けるお茶を先に飲ませてもらいます。
たまたまかもしれませんが、欧米からの観光客がほとんどでした。
飲んでびっくり!ものすごく青々しい香りのする紅茶でした。まさに出来たてという感じ!工場で飲むお茶という感じがしました。
茶畑を見ていると、籠を背負った人たちがお茶摘みをしていました。
手摘みなんですよね。お茶作りに必要な葉は限られているので、やっぱり機械でやると、雑味が出るみたいですね。
恐れ入ります。
ペドロでは内部の写真撮影は出来ません。しかし、けっこう丁寧に各工程をそれぞれの部署に移動しながら説明してくれます。
(お茶の製造プロセスに関しては、キャンディのセイロンティーミュージアムの記事をご参考に!)
お茶をRollingしている場所では、オレンジをジューサーで搾ったような甘い香りが充満しています。
発酵させている部屋は確か80度くらいなので、サウナのような蒸し暑さです。
キャンディのセイロンティーミュージアムでは、一通りお茶の知識を得られましたが、機械が稼働して、従業員が働いているわけではないので、ペドロに来ると、まさに生産現場に立ち会っている臨場感を感じます。
本当に、来て良かった。
ペドロはスリランカの中では、とても古い工場の1つですが、従業員の福利厚生を考え、従業員のためのマーケットやコミュニティ活動、人権の尊重や環境保護にも力を入れているようです。
確かに南米でもそうでしたが、プランテーションって労働環境が良くなかったり、環境汚染がひどかったりという傾向がありますから、とてもいい取り組みだと思います。
最大規模の農園マックウッズ・ラブケリーへ!
さて、今度はもう一度ヌワラエリヤのバスターミナルに戻って、地域で最大の工場である、マックウッズ・ラブケリー・エステート(MackWoods Labookellie Estate)にバスで向かいます。
ちなみに現地の人にはラブケリーと言ったほうが通じます。
キャンディへ向かう道路沿いにあるので、キャンディ行きのバスに乗れば行けますし、専用のシャトルバスがターミナルを発着しているらしいです。
私たちはタイミングが悪かったのか、シャトルバスを発見できなかったので、キャンディ行きのバスに乗りましたが、かなりのウネウネ道。20分くらいかかりましたが、けっこうヘトヘトでした。
こちらでの見学は、ティーハウス前で待っていると、ガイドさんがピックアップしてくれて、人が集まり次第始まるようです。
ただし、ガイドさんがみんな仕事をしていると誰もティーハウス前にはいないので、ちょっと不安な気持ちになります。笑。
ティーハウスの人に「見学がしたい」と言えば、適切に指示をくれると思います。
一芯二葉(いっしんによう)って、話には聞いていましたが、初めて見ました。先端のこの部分だけがお茶になるそうです!
少な!
斜面を歩きながら、これだけを手摘みして回るわけですから、いかに大変な仕事か想像が出来ます。
ラブケリーでは、お茶を作っている風景を遠くから眺めるって感じの見学で、10分もかかりません。
バスの乗り継ぎも含めて、ペドロ→ラブケリーの見学は3時間もあれば十分回れる感じですね。
さて、見学後はティーハウスでお茶を楽しみます。
お茶はどうやら1杯目のブラックティーは無料で頂けるようです。一応プライスリストがあって、お茶2杯とケーキを頼んだら、ケーキ代だけしか請求されませんでした。
ラブケリーの紅茶は、かなり落ち着いた味ですね。ペドロとは全然違う印象です。
ちなみに地元の人はラブケリーが一番おいしくて品質が高いと思っているようです。
ティーハウスは、とにかくものすごい数の中国人観光客で溢れ、隣のお土産屋さんでは、いわゆる「爆買い」の現場を初めて目撃しました。笑。
商品の展示が間に合わないようで、床には、段ボール箱に入ったままの茶箱がいっぱい置かれていました。
すごいな。。。
帰りは、またローカルバスで帰りましたが、なかなかバスが来なくて寒い思いをしました。
ヌワラエリアは高地なので、朝晩は本当に寒いです。ダウンが必須だと思って下さい。
お茶が好きな人なら絶対に楽しめる地域だと思います!
私たちの一年間の世界一周の軌跡が、皆さんのお役に立てれば幸いです。
**今度は私たちがゲストをもてなします!**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)