こんにちは!
要注目の観光地・福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!
2016年12月の話ですが、糸島地域広域連携プロジェクト推進会議が主催する、「糸島地域体験型観光の担い手“つながる”プロジェクト」の一環として、「福岡県久留米市」へ視察に行きました!
福岡県と糸島市がタッグを組んでいます!
「糸島地域広域連携プロジェクト推進会議」ってエライ名前ですが、実はこれは福岡県と糸島市がタッグを組んだプロジェクトで、市町村を超えた枠組みで、観光資源を発掘していこうという企画です。
実は似たような企画は、福岡県下の様々な地域で展開されています。
本来、京都・奈良より古い歴史を持ち、大陸との玄関口として栄えた福岡には、いくらでも観光資源があるはずですが、完全に埋もれたままで、観光客にとっては、「ショッピング」と「屋台」、そんなイメージの場所に甘んじているかもしれません。
本来、糸島市は他の市町村との連携も視野に入れるべきですが、福岡の西の端で、お隣は福岡市ですから、規模的になかなか対等にというわけにもいきません。ゆえに単独で、ヒントを得るために観光先進地の福岡県久留米市へ視察へお出かけしたのでした。(詳しくは、広域地域振興課 – 福岡県庁ホームページをご参照に!)
久留米は福岡でも特別な地域の一つで、人口は30万人程度ですが、久留米大学を中心とした医療の街、ブリヂストンやアサヒシューズ、ムーンスターなどのゴム産業の街、豚骨ラーメンの発祥地、松田聖子やチェッカーズ、吉田羊をはじめ、とにかく芸能に秀でた人が多い街といった印象です。
そうそう、久留米大学附設高校という福岡県最高の進学校があり、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんやソフトバンクの孫正義さん、そして、ホリエモンこと、堀江貴文もここで学ばれております。
いくらでも郷土自慢ネタにはつきない地域ですが、地域おこしでも面白いイベントを展開しています。
糸島からやってきた我々一行は、久留米城内にある、有馬記念館にてランチを頂きました。
窓からの景色は素晴らしく、雄大な筑後川の向こうに新幹線が走っております。
素敵なおもてなしを受けて、とても満足して、すでに帰ってもいいような気分になりましたが、「いかん、いかん、今日は勉強しに来たんだった!」と急に本来の目的を思い出して、街歩きに出かけました。
久留米 まち旅博覧会とは!?
今回、久留米を案内してくれたのは、久留米日日新聞記者のモリさんです。
2008年から毎年開催している、一大イベント「久留米 まち旅博覧会」にて、名物の町歩き企画を主催しておられます。
これがものすごいイベントなのです!
約二ヶ月の期間中に、久留米市周辺の市町村でお仕事をされている方が「自主的に」主催者となって、ユニークな参加・体験型イベントを行うという、日本ではまだまだ珍しいタイプの地域イベントです。
イベント数も確か80個程度に制限されており、かなり洗練させないとボツになるようで、その結果、趣向を凝らしたイベントに溢れています。
めちゃくちゃ面白そうですよね!!自分も参加してみたいです。
「自主的」にみなさんが企画してやるので、楽しんでやっているのもポイントです。
今回は、イベントさながらに、モリさんに久留米を案内してもらいました。
地形的な久留米の特徴から、発展の歴史などを織り交ぜながら、ローカルな観光スポットを巡ります。
ブリヂストンらしい感じがしますね。笑。久留米城下の土地はかなりブリヂストンが所有しているようです。
私も町歩きは趣味の一つですが、何気ない景色にも必ず「必然性」のようなものがあって、それを知るだけでもとても楽しいんですよね。
例えば、地形がこちらが高くなって、あちらにはかつて川が流れていたから、ここに集落が出来て、だから、こんな遺跡や施設がここに残っているんですよ〜、という話を知るだけでも、「そうなのか〜!!」って好奇心が満たされますよね。超有名な観光スポットは必ずしも必要ありません。
ところどころに、こうやって街の案内があるのもいいですね。
こんなのが糸島にあるといいな〜。
久留米の賑やかな街づくり
久留米はさすが30万都市というか、面白いユニークな場所がいくつもあります。
久留米の繁華街・六ツ門近くにある、「久留米ラーメン横丁」は現在発展中の構想で、豚骨ラーメン発祥の地にふさわしく、シンボル的な場所を作ろうということで、市内のラーメン店が集中して出店し始めている場所です。
こんな場所があるのは楽しいですよね。今後が楽しみです。
夜の営業に向けて移動をしている屋台です。
実は、私の大学院時代の研究は、「移動可能な建築」、つまりは屋台の研究だったので、屋台って本当に面白いものだと思っています。
商売の初源的な姿であり、低コストで始められるので、飲食の起業に最適で、時間帯によって街のあり方を自在に変えられるので、街の活性化にとても寄与すると思います。
衛生的な問題や、店舗型の商売との兼ね合いなど問題はありますが、人との触れ合いを生み出しやすいし、上手に活用したいところですよね。
久留米シティプラザは、かつての百貨店跡に出来た、複合施設で、劇場やショップ、カフェ、スタジオ、会議室が併設された施設です。
まさに市民の活動の核となる場所ですね。屋根付きの広場は羨ましい限りですが、個人的に素晴らしいと思うのは、誰でも利用できる「憩いの休憩所」がある点です。天井も高くて開放感に溢れ、公共の場所としてとてもセンスが高いものになっています。
おしゃべりしたり、パソコン開いてみたり。。。
筑前前原の商店街にも、気軽に座れるベンチがあるだけで、お年寄りには有難いかな〜と思います。
誰でも学べる、六ツ門大学
六ツ門大学は、市民誰もが学ぶことができる学習の場で、水彩画や短歌、パッチワークから英会話、中国語会話まで様々な勉強ができる場所です。
さらに、「くるめヨカモン屋」という郷土のローカル生産品が買えるアンテナショップも併設され、観光客も立ち寄れる場所になっております。
籃胎漆器は、久留米の伝統工芸で、薄い竹を編んで漆を塗ったものです。
なかなか珍しいお箸を目にしました。
かっこい〜。久留米絣は先染めした綿を使った織物ですが、括り(くくり)と呼ばれる技法で、糸を綿糸などで括ってから染め上げるので、独特の柄模様が出来るのが特徴です。
久留米はいっぱい財産がありますね〜。
さて、久留米で学んだことを糸島に持ち込んで、有志の皆さんと面白い企画を立てますよ〜。
明日も糸島を楽しみます!!
**糸島コンシェルジュがいる宿**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)