最終日のテーマ「あの店もう一度&穴場バル発掘!」美食の街「サンセバスチャン」でバル巡り! , San Sebastián , Spain

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こんにちは!

夫婦で一年間の世界一周旅行の後、福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。

本日もブログ訪問ありがとうございます!

さて、「スペイン」で2015年5月28日に、私たちが体験したお話です。

なぜ、サンセバスティアンは「美食」で有名か!?

スペイン美食の街サンセバスチャンにいます。4日目(最終日)です!
1日目2日目3日目の記事も要チェック!)
食いしん坊にとっては、離れたくない街です。現地の人も旅行者も食べることが大好きな人ばかりで、私たちにとってはとても居心地がいい街でした。

もともとなぜ、サンセバスチャンがなぜ美食で知られるようになったかというと、サンセバスチャンを含む、バスク地方には「美食クラブ」という、男性だけが食事を作って楽しむ秘密クラブみたいなものがたくさんあって、そこで様々なレシピが広まったり、舌の肥えた人たちが増えたりしたからだと言われています。

女性が強いバスクでは男性が家のキッチンには入れなかったため、男同士が集まって、料理を楽しむ場所を作ったようです。それが美食クラブの始まりです。
(詳しくは、バスク美食倶楽部ってご存じ!?を参照)

↓さらにサンセバスチャンについて知りたい人は以下の本もチェック!

私たちも帰国したら、「外国の料理を作って楽しむタイプの美食クラブ」を作りたい!!

やはり、異国の文化を知って、オリジナルの文化とミックスさせていくのが、「新しい文化」の創造に繋がると思います!

最終日のバル巡りテーマ「あの店もう一度!&穴場バル発掘!」

最終日の今日は、「もう一度行きたいお店」や、「満席過ぎて行けなかったお店」を再訪することと、「あまり知られていない穴場バルを発掘」することがテーマです!

最後の最後で、新規開拓に手を出す私たちは「チャレンジャー」そのものです。笑。

でも約6ヶ月の海外長期旅行で、大分鼻が効くようになりましたので、自信ありです!

もう一度の名店「Bergara(ベルガラ)」

色々なお店に行きましたが、やはり、「Bergara(ベルガラ)」は、食材や調味料の組み合わせに独創性があって、しかも半端なくバランスが取れている点がとても凄いと思います!

なかなか「何食べても美味い」バルはサンセバスティアンでも数少ないと思います!

ピンチョスを最初に始めたお店だから、老舗なのに古びない味を提供し続けるのはとても凄いと思います。

今日はお昼に訪れましたよー!

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↑イラストいっぱいの壁

昼間は案外ゆったりしてます。じっくり内装も見れて、かわいいピンチョスのイラストがあって、見ていて面白い!

ちなみに並んでいるピンチョスは作り置きなので、お昼のほうが新鮮なものも多いかも知れません。

まずは、カウンターに置いてあった、見ただけでうまそうなピンチョスをオーダー!

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↑ツナと青唐辛子の酢漬け、アンチョビーのピンチョス

名前はないピンチョスでしたが、ツナの旨みに青唐辛子のほんの少しの辛みと酸味、アンチョビーの塩味がうまく混じり合っていて、絶妙です。これだけ混ぜてバランスが良いところがすごい!

次に、名物の「チャルーパ(Txalupa)」をオーダー!

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↑「チャルーパ(Txalupa)」

「チャルーパ(Txalupa)」は、きのこグラタンパイのようなもので、スペイン名産のスパークリングワイン「カバ」がクリームソースに入っていて、甘みがあります。
こんがりオーブンで焼き上げているので、鼻を近づけると、きのこの香りがふわっと立ち上ります。たまりません!
言うまでもなく、うまいです!また、パイに詰めているのも面白いです。

次に、佳奈さんリクエストで、「イチャソ(Itxaso)」をオーダー!

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↑「イチャソ(Itxaso)」

こちらは、アンコウと海老を、チャコリという名産のワインとポワローネギ(西洋ネギ)で作ったソースで和えて、またパイにしたピンチョスです。アンコウと海老とはまた贅沢な!

これまたうまい!強いて言えばアンコウ自体淡泊なので、ソースの味のほうが強い気がしますが、でもうまいことに間違いありません!

たいていの店は看板商品以外は、ちょっと味や組み合わせを外してしまうことも多いのですが、Bergara(ベルガラ)は全く外しません!

最後に、「アンチョビーとピキージョピーマンのスクランブルエッグ(Revuelto De Anchoas Con Piquillos)」をオーダー!

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↑「アンチョビーとピキージョピーマンのスクランブルエッグ(Revuelto De Anchoas Con Piquillos)」

1日目の記事に書いたとおり、初日に頼んで「アンチョビーのトルティーヤ(Tortilla De Anchoas)」だと思っていたものは、実は、「アンチョビーとピキージョピーマンのスクランブルエッグ(Revuelto De Anchoas Con Piquillos)」だったことが発覚!笑。

まぁ、ご愛敬ということで。。。。

それにしてもアンチョビーって何にでも合うなぁ。

またサンセバスチャンに来たら、ぜひ再訪したいバルの1つです!

ビーチで一旦休憩&お店の定休日について

さて、夜のバル巡りの前に、体を動かしてお腹空かせないと!ということでビーチへ行きました!
とても気持ちよかったです。

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↑良い天気だったので、海に入って遊んだりして。

サンセバスチャンは夏はバカンス客でいっぱいのビーチでも有名です(8月は多くのバルもバカンスで休むらしい)

あと、月曜あるいは火曜を定休日にしているお店も多いようです。

ただ、私たちは月曜・火曜もバル巡りしましたが、幾つかのお店は閉まっていて、いつもより賑わいも少し穏やかかなと思いました。
しかし、かなり多くのバルは普通にオープンしていて、私たちはバル巡りを十分楽しめました!もし、時間があまりなく、
お目当のお店に行きたい場合は、「定休日」はあらかじめ調べましょう。

発掘!オリジナル度が高くて、安い!「Etxaniz(エチャニス)」

本当は、次に紹介するバルのSan Telmoに直行する予定でしたが、こちらは20時くらいに開店みたいで、準備中でした、
とにかくどこかに行こうとブラブラして探し当てたお店が「Etxaniz(エチャニス)」でした。

小さな店なのに、けっこうローカル風のお客さんが多く、あまりトリップアドバイザーの評価にも上がってなかったので、「発掘出来るかも!?」と思って乗り込みました!

結果、びっくりするくらい「当たり」でした!
しかも激安。ほとんどのピンチョスが1.6ユーロだったと思います。

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↑うっかり見落としそうなくらい小さな間口です。マスターも気さくなかんじです。

基本的にカウンターに、今まで見たこと無いようなピンチョスがズラッと並んでいます。

ただ、ピンチョスの名前を聞いても、「サーモンとアンチョビーのピンチョスだ!」と返ってきて、「そのままやん!」みたいな感じ(笑)なので、指さして頼むのがいいと思います。笑。

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↑サーモンとアンチョビーのピンチョス。

これは美味いよね。バゲットに載っているけど、下がシャリなら立派な寿司です。
オリーブオイルが滴るほどかかっていて、スペインを感じます。おいしい〜〜。

さて、次は、お客さんがみんなオーダーしていて、「これはマストだ!」と思って頼みました!

「豚の肝の揚げラビオリ」です。

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↑「豚の肝の揚げラビオリ」

うまーい!新鮮な肝だと思われます。全然臭みがない!

揚げラビオリは餃子みたいなもんですが、いくらでも食べられそう。
あまり他のバルでは見かけない一品でした。これだけでも食べに来て欲しいな〜。

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↑ノンアルコールワイン「モスト(Most)」

サンセバスチャンで初めて飲んだ、モスト(Most)と呼ばれるノンアルコールワイン。
発酵前の葡萄汁ですが、通常の葡萄ジュースより濃い味がします。おいしい。

新規開拓に成功です!
他のバルでは見かけなかった、オリジナリティーのあるメニューがたくさんありました!
また訪れたい!

もはやレストラン級!?超有名バル「La Cuchara de San Telmo(ラ クチャラ デ サン テルモ)」

さて、昨日行こうとして、満席過ぎて諦めた「La Cuchara de San Telmo(ラ クチャラ デ サン テルモ)」に来ました!
大人気のお店でも開店すぐはそれほど混んでいないことが多いので、狙い目です。

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↑赤みがかった天井や壁、木のぬくもりを感じるエントランスが特徴的な「サン テルモ」

このバルは、もはやレストランか!?というぐらいの本格メニューを気軽な価格で食べられることで有名です。

作り置きはしないお店なので、オーダーするとシェフが作ってくれます。

普通キッチンはお客さんから見えない場所にあるのですが、このお店では作っているシェフの様子が見れるのも面白いです。

まずは名物の「きのことイディアサバルチーズのクリーミーリゾット(Risotto Cremoso de Hongos y Idiazabal)」をオーダー!

みんなバンバンオーダーしてます。

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↑「きのことイディアサバルチーズのクリーミーリゾット(Risotto Cremoso de Hongos y Idiazabal)」3.4ユーロ。

きのこの風味が際立つリゾットです。
リゾットといってもお米ではなく、ショートパスタを使っています。

真っ白なチーズソースがかかっていて、リゾットと絡めて食べるとより濃厚な味わいになります。1皿を2人でシェアして食べましたが、量が少なく感じる一品でした。

続いて、名物ピンチョス第二弾!
「タコの足のロースト、パセリ・ニンニクソースかけ(Pulpo Roca Asado con Chimichurri)」です。

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↑「タコの足のロースト、パセリ・ニンニクソースかけ(Pulpo Roca Asado con Chimichurri)」

チミチュリソース(Chimichurri)はアルゼンチン発祥のソースで、パセリとニンニクのみじん切りを、油と酢で和えたものです。

そういえば他の店で食べた際も、パセリの緑ソースかかっていたなぁ。たぶん同じソースですね。

サンセバスチャンのシェフたちはよく勉強していることが分かります。

どうやらバル同士でも様々なレシピの共有を行っているようです。「街全体のレベルアップこそが大切だ」という精神が感じられます。

タコはプリップリで、ボリュームもあって、めっちゃうまい!ソースともバッチリ合っていて、がっつり食べれます!
かなり、バンバン注文入ってました。

さて、お次は、「サン テルモ」と言えば名前が挙がる一品「フォアグラのマスタード・オレンジハニーソースかけ(Foie de Montfort Salteado con Mostaza y Miel de Naranjo)」です。

フォアグラは、日本のファミレスなどで使われているのは、強制的に餌を食べさせて、かわいそうなイメージがあるので、あまり好んで食べなかったのですが、あまりにこのお店のフォアグラの評判が良いので、チャレンジしてみようと思ってオーダーしました。

フォアグラの本場、フランス南西部に住む友人曰く、「本当の」フォアグラはとても上手に餌を食べさせるので、ガチョウは苦しまないらしいです。
なお、フォアグラは、年間を通じて脂肪を摂取することが難しかった時代に考案された「一種の保存食」なので、文化的価値は無視できないと思います。

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↑「フォアグラのマスタード・オレンジハニーソースかけ(Foie de Montfort Salteado con Mostaza y Miel de Naranjo)」3.9ユーロ。

これが激ウマ!

肝だって分かる味です。
臭みも余分な脂っぽさもありません。かなり上品な味です。
これはオーダーした甲斐ありました!

さて、最後に、佳奈さんが「ホタテ、ホタテ!」とリクエストするので、「ホタテのベジョータベーコン巻き(Vieira ‘Toro’ Envuelta en Tocineta de Bellota)」をオーダー!

また、ホタテがでかいんだな〜。

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↑「ホタテのベジョータベーコン巻き(Vieira ‘Toro’ Envuelta en Tocineta de Bellota)」4ユーロ。

ホタテとベーコンって相性抜群!これも美味い!しかもベーコン自体も、どんぐりを食べて育った稀少なイベリコ豚「ベジョータ」の肉を使っているから、なかなか日本じゃ食べれないかもしれません。

San Telmoは評判高いだけあって、やはり美味しいです!

もはやピンチョスを出すバルというより、「小皿の一品料理を提供する立ち飲みレストラン」って感じですが、訪れる価値はあり!ですね。

発掘!レストラン&バル!シックな雰囲気の「Casa Urola(カサ ウローラ)」

フェイスブック経由で、「今はホワイトアスパラガスが旬だよ!」という有難い情報をもらって、アスパラガスを出すバルはどこだ?どこだ?と4日間探したんですが、案外提供しているバルが見当たりませんでした。

いや、あったのかもしれませんが、オーダーする人がいなくて全然気づかなかったのかもしれません。

スーパーマーケットには「今が旬」とばかりに並んでるのですが。。。

旧市街を名残惜しげに歩いていると、全然チェックしていなかったのに、けっこう人が入っているバル「Casa Urola(カサ ウローラ)」がありました。

入り口にガラス扉があって、テーブル席も多いので、レストランのように見えます。

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↑めっちゃ敷居が高そうな雰囲気。だけど中では立ち飲みしている人がけっこういます。

思い切って入ってみると、どうやら2階がレストランで、1階はバルになっているとの話でした。

レストランとしてはかなり老舗のようです。じゃぁ、せっかくだからということで、寄ることにしました。最後の最後にチャレンジです。笑。

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↑バルの内装もレストラン風で、高級感があります。

改めて、オフラインでも見れるようにダウンロードしていた、トリップアドバイザーのサンセバスチャン情報をチェックすると、来客者の数は多くないけれど、評価は総じて高く、みんなそれぞれお気に入りピンチョスが違っていました。もしかすると、「何食べてもおいしい」系かもしれません。

こちらも主に作り置きではなく、オーダーを受けてからピンチョスを作るタイプのようです。

まずは、個人的に気になった、「きのことイディアサバルチーズと松の実のタルト(Tartaleta de Hongos, Piñones y Idiazabal)」をオーダー!

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↑「きのことイディアサバルチーズと松の実のタルト(Tartaleta de Hongos, Piñones y Idiazabal)」2ユーロ。

もはや、お馴染みのきのことイディアサバルチーズの組み合わせ。

サンセバスチャンでは外せないコンビネーションです。今回は「松の実」がいいアクセント。またきのこも香りが良いだけでなくて、旨みがしっかり出ています。

これってバルだけど、基本的にレストランだと考えると、レストランクオリティのピンチョスを出していると言えるかもしれません。かなりお得なんじゃないかな。

メニューは黒板に書いてありますが、字が独特すぎてなかなか読めず。笑。
よーーっく、下の方を見ると、「アスパラガス(Espárragos)」の文字が!!

おぉ、なんとアスパラガス出してる!と思っていると、バンバンホワイトアスパラガスのピンチョスが出て行きます。
おぉ、ラッキー!名物らしい!!

ということで、躊躇せずオーダー!「アスパラガスの鉄板焼き、ニンニクマヨネーズソース(Espárragos Plancha con Mahonesa Ajetes)」

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↑「アスパラガスの鉄板焼き、ニンニクマヨネーズソース(Espárragos Plancha con Mahonesa Ajetes)」2.5ユーロ。

超シンプルだけど、フレッシュで、めっちゃ甘みが強い!やっぱり旬だ!旬だ!
なんかとても嬉しくなりますね。二人して喜んでいました。笑。

これでサンセバスチャンのバル巡りは終了。

とても良い経験が出来ました。

様々な情報をチェックさせて頂いたブログを書いて頂いていたみなさん、トリップアドバイザーのレビュワーのみなさん、秘密のバルリストをくれたAirBnBのホスト、バルで情報交換させて頂いたみなさん、どうもありがとうございました!

サンセバスティアンのバル巡りを終えて

私たちなりの結論として、サンセバスティアンのバル巡りはとにかく楽しい!ということです。

1、2品だけ食べて次の店に行くって、日本だとありえませんし、滞在時間だって15分くらいの店だってあります。
しかし、だからといって満足度が低いわけではありません。それだけの時間でも超楽しめて、時には感動すらしてしまうのがバル巡りです。

個人的には、やはり海の幸きのこ類は外せないと思います。

これにイディアサバルチーズやイベリコ豚など名産品がミックスされてきて、さらに名産のチャコリ(ワイン)やシードラ(りんご酒)、モスト(ノンアルコールワイン)と一緒に楽しみます。とにかく地元の食材に溢れていて、食材の組み合わせやオリジナリティある調味料に新鮮な驚きを覚えます。

欲を言えば、野菜や海産物の旬が分かっていれば、オーダーもより楽しくなるかもしれません。
全然旬じゃない食べ物食べて、あまり美味しくなかったって言うのもなんだかなぁって気がしますし。

ぜひサンセバスチャンにはまた行きたいと思います!

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サンセバスチャンに関する書籍もおすすめです。

私たちの一年間の世界一周の軌跡が、皆さんのお役に立てれば幸いです。

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