こんにちは!
夫婦で一年間の世界一周旅行の後、福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!
さて、「イタリア」で2015年6月27日に、私たちが体験したお話です。
シラクーサへ日帰り観光
今日はカターニアからシラクーサ(Siracusa)という町へ日帰り観光に出かけます。
シラクーサはギリシャ時代はアテネと並ぶくらいの大都市だったと言われています。
大数学者・物理学者のアルキメデスの故郷でもあり、太宰治の「走れメロス」の舞台でもあります。
遺跡も多く残るとのことで楽しみです。
バス移動
バスはカターニア鉄道駅前のバスターミナルから出ています。
ターミナル斜向かいのダミコ通り(Via D’Amico)にチケットオフィスがありますので、InterBus社でチケットを買いました。
(4.55ユーロ、2015年現在)
ターミナルにチケット売り場ないので一瞬びっくりしますが、係りの人に聞けば教えてくれますよ。
バスは1時間30分ほどでシラクーサに着きます。
一旦、丘の上の観光地を巡ってから、繁華街(終点?)に向かうようなので、降りたい場所で運転手さんにアピールすると降ろしてくれます。
私たちは丘の上にあるネアポリ考古学公園(Parco Archeologico della Neapoli)をまず訪れました。
ローマ・ギリシャ時代の遺跡が密集!ネアポリ考古学公園(Parco Archeologico della Neapoli)
さて、まずチケットですが、気をつけて下さい。笑。
なんと、施設の向い側にある、土産物売り場構内の、さらに「外れ」にあるチケット売り場でしか購入できません。(10ユーロ)
施設の窓口で買えるもんだと思って行くと、「ここじゃない」と言われ、戻っていく人を何人も見ました。
私たちはインフォメーションでアドバイスをもらったので助かりましたが。遠くは無いですが、けっこう疲れる距離です。
さて、チケットを買って、早速見学です。
公園内はいくつか見学施設がありますが、まずはギリシャ劇場です。
現存するギリシャ劇場の中でも最大級を誇り、夏は頻繁にギリシャ劇をやるみたい。
今日は日帰りでしたが、いつかは宿泊して鑑賞したいものです。
とにかくでかい!今はスピーカーもマイクも何でもありますが、古代は地声だけで会場中に歌を届けたんでしょうか。。
半端ないな。。。
ギリシャ・ローマ時代は、統治の際に「娯楽」を与えて、人々の不満を抑える政策をとったようです。
この席が全部、人で埋まると思うと圧巻ですねー。
そして次は、「ディオニュシオスの耳(Orecchio di Dionisio)」と呼ばれる洞窟。
人が加工したような跡が見られるので、かつての石切場だったのかもしれません。
天井まで30メートル以上あって、音響効果が抜群です。とにかく喋ると響きまくります。
たまたま、別の団体客をアテンドしていたおじさんが、試しにオペラを歌ってくれたら、ものすごいうっとりする歌声。(音響効果のおかげ?)
ラッキーでした。
敷地内には他にもネクロポリと呼ばれる、洞窟墓地もあります。
本当に墓地かな。。まるで人が住んでいたかのような雰囲気です。
ギリシャ・ローマ時代は、死後の世界を信じて、生前と同じような家に死者を埋葬する習慣が一部にあったようです。
キリスト教の普及で、こういった価値観はなくなってしまいましたが、かつて彼らがどのような生活をしていたかが興味深いところです。
奇跡のマドンナ
遺跡を抜けると、パッと目に飛び込んでくるのが以下の聖堂。
サントゥアリオ・デッラ・マドンナ・デッレ・ラクリメ聖堂(Santuario della Madonna delle Lacrime)です。
20世紀に作られた聖堂は、シチリアの強い太陽を受けて、きれいな陰影を作っています。ディティールも力強く今にも天高く舞い上がりそうな雰囲気です。
聖堂内部も独特。かつてあった、なんらかの遺跡が残っています。うーむ、なんだかすごい。
1953年に聖母マリア像が涙を流したという奇跡にちなんで建てられたそう。けっこう最近じゃん!
それでこれだけの規模の聖堂になるんだから、すごいです。
今まで、色々な教会施設見ましたが、内部も外観もこの建物はかなり異様な雰囲気を持っていて、独特でした。
さて、聖堂を抜けて、市街地へ向かいます。
旧市街散策
旧市街は、「オルティージャ島(Ortigia)」という、橋で渡れる島にあります。
ここに、教会やレストラン、カフェも集中しています。
綺麗に整えられた街路が美しく、歩いていても楽しいです。しかし、観光を楽しみすぎて、レストランのランチが終わったらしく残念な結果に。だいたい14:30くらいまでみたい。食事はまたの機会に。
さて、帰りのバスは、シラクーサの鉄道駅近くのバス停から出ています。この看板が目印です。
日帰り観光満喫しました!のんびりした空気感がありますし、余裕があれば一泊してギリシャ劇を見てもいいかもしれませんね。
私たちの一年間の世界一周の軌跡が、皆さんのお役に立てれば幸いです。
**今度は私たちがゲストをもてなします!**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)