こんにちは!
夫婦で一年間の世界一周旅行の後、福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!
さて、「ハンガリー」で2015年8月6日に、私たちが体験したお話です。
チャンゴーフェスティバル(Csángó fesztivál)とは?
今日はブダペスト郊外のヤースベレー二(Jászberény)にいます。
年に一度の「チャンゴーフェスティバル(Csángó fesztivál)」という、ハンガリーの民族舞踊と音楽のお祭りがあるためです。
ちなみにチャンゴーとは現在のルーマニアのトランシルバニア地方をルーツに持つハンガリー系民族のことで、ハンガリー人的には、自分たちの民族的・文化的ルーツがここにあると思っている人が多いようです。
ハンガリーの領土だった時代も長いのですが、第一次世界大戦後に領土が大幅に減らされ、トランシルバニア地方はルーマニアに。未だにそれを根に持つハンガリー人も多いとのこと。
民族が分断されたままで、文化も引き継がれないことに危機感を抱いた人たちが、民族舞踊や音楽の収集に動き始めて、それが、チャンゴーフェスティバルに実を結びます。
そして、今年で25回目。
旧ハンガリー圏内の、様々な地域の民族舞踊や音楽が楽しめる貴重なお祭りです。
多分、日本人はほとんど知らないと思いますが、私たちはヤースベレー二に滞在経験を持つ野中さんに教えてもらって、お祭りを知りました!
ラッキー!
昼間からマーケットは大繁盛!!
町はやはり盛り上がっていて、昼間から道路を通行止めにしてお祭り会場にしてました。
レモネードはこの季節にぴったり!お肉もいっぱい焼かれています。
あと、公園にはいっぱいお店が並んでいて、工芸品や民族衣装などがずらりと並んでいます。
話によると、これらをブダペストで買うと高いので、ここのほうが掘り出し物が見つかるようです!
バイオリンの超早弾き!!
さて、今週一週間お祭りはありますが、やはり週末にかけて盛り上がります。(特に金、土)
木曜日の今日は、夜のコンサートに参加します!
バンド「Pál István Szalonna és Bandája」はハンガリーでは有名で、太っちょのおじさんが高速でバイオリンを弾きこなすのが名物!
誰もがその早技にびっくりするみたい。(しかし、おじさんだと思っていたのに、後で調べたら1980年生まれらしく、ほぼ同い年だった!!!)
ハンガリーの伝統音楽では、ピアノの原型とも言われる「打弦楽器ツィンバロム」をメインに使います。
かなり独特の音色で、鉄琴を柔らかくしたような感じです。細い弦が横方向に張り巡らされている珍しい楽器です。
ここに、クラリネットやバイオリン、ウッドベースが加わります。
さて、ライブが始まりました!!
西洋やアラブの音楽にもあまり似ていないメロディーです。
アジア系の遊牧民の音楽である、ジプシー音楽に起源があると言われ、平原の先に険しい山脈が連なる、どこか牧歌的な風景を連想させます。
最初はスローなテンポですが、曲が進むにつれ、どんどん速くなります。最後は超高速。
バイオリンも超早弾きです。あんなに太っているのに、指先が超しなやか。ひざでリズムをとりながら、かなりエネルギッシュに演奏します。あれだけ動けば痩せそうなのに。笑。
けっこう即興的な音楽なのか、ウッドベースの人がいつもツィンバロムの音色に聞き耳を立てているのが面白い。多分気分次第でリズムが変化するんだろうなー。笑。
なんかちょっと懐かしさを感じますね。いいですねー、こんな音楽。
曲が変わると、ボーカルも入ります。
野中さん曰く、リーダーのバイオリン弾きのおじさんの妹さんらしい。めっちゃ上手です。
ボーカルは曲によって入ったり入らなかったり。出番の度に奥の方からちょっと恥ずかしそうに前に出てくるのが妙に印象的。
素朴なかんじがあります。
いい演奏でしたー!2時間くらいやってたかな。
次の若手バンドにバトンタッチ!
みんな踊り出しました。
ハンガリーダンスはペアダンスなんですね。
このまま、朝方まで続くみたいです。みんなタフだ。
私たちの一年間の世界一周の軌跡が、皆さんのお役に立てれば幸いです。
**今度は私たちがゲストをもてなします!**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)