こんにちは!
夫婦で一年間の世界一周旅行の後、福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!
さて、「インド」で2015年9月12〜23日に、私たちが体験したお話です。
瞑想の1日のスケジュール
インド・ジャイプルにいます。
ヴィパッサナー瞑想(Vipassana Meditation)という、10日間の瞑想プログラムを受けるためです。
(瞑想の概要説明もチェック)
瞑想は、まずは3日間アーナパーナという呼吸の瞑想法を行います。
その後でヴィパッサナー瞑想を6日間修行し、最後の1日は、社会に戻るためのクッションのような日で、会話も解禁されます。
1日のスケジュールは以下のような感じ。
- 午前4時30分~6時30分:ホールまたは自分の部屋で瞑想
- 午前6時30分~8時:朝食と休憩
- 午前8時~9時:ホールにてグループ瞑想
- 午前9時~11時:ホールまたは自分の部屋で瞑想
- 午前11時~12時:昼食
- 午後12時~1時:休憩および指導者への質問
- 午後1時~2時30分:ホールまたは自分の部屋で瞑想
- 午後2時30分~3時30分:ホールにてグループ瞑想
- 午後3時30分~5時:ホールまたは自分の部屋で瞑想
- 午後5時~6時:ティータイム
- 午後6時~7時:ホールにてグループ瞑想
- 午後7時~8時15分:講話
- 午後8時15分~9時:ホールにてグループ瞑想
- 午後9時~9時30分:ホールにて質問
- 午後9時30分:就寝
朝から夜まで瞑想漬けです。うーむ、ものすごいなぁ。
世界中同じプログラムで運営されているようです。
↑私たちがずっと瞑想を行ったHall 3。本当はパゴダという仏塔内で瞑想を行うようですが、工事中でした。
アーナパーナ瞑想法とは!?
アーナパーナ瞑想法は、「自分の呼吸」に気づくための瞑想です。
詳しくは、瞑想での教えで学ぶ必要がありますが、息が鼻の穴を抜ける感覚や、右の鼻の穴を通っているか、左の穴を通っているか、とにかく呼吸を観察して、感じる訓練です。
これは自分の心を把握する上でとても大切です。
なぜなら呼吸は心の状態と密接に関わっているからです。
怒っているときは呼吸は自然と荒くなり、恐れているときには、呼吸が止まりかけているかもしれません。
でも普段私たちはそんなのに気づきません。潜在意識が関わっている世界ですから。
実はそこに「人間の苦悩」が隠されている、とブッダは言います。
私は、ここに来るまでヴィパッサナー瞑想について何も知らず、旅人のオススメのままに興味本位で来たかんじです(ちなみに佳奈さんは自分の体に関するネタは大好きです)。
瞑想をやっている時間以外には、講話(日本語のテープ)を聞く時間があります。
講話を聞いて、ハッとしたのが、ブッダは宗教指導者というより、「科学者」だなということです!
ブッダ以前にも「潜在意識」のコントロールの必要性を説いた人は多くいたそうです。
しかし、どうやって!?というところで、決定的な答えを見いだした人はいませんでした。あるいは、いたのかもしれませんが、何らかの原因で受け継がれてはいませんでした。
ブッダは科学者のような、注意深い冷静な目線で、自分の体を「観察」することから始めました。
もう、観察・観察・観察です。
まずは、呼吸です。自分の呼吸のリズムや息の強さ、感情との関係性など、とにかく徹底的に呼吸を見つめ、分析します。
この客観的姿勢は、まさに科学者が持つ態度です。自分のアイディアを広めようとする宗教指導者とは一味違うように感じます。
アーナパーナ瞑想を行うと、実は自分は右の鼻でほとんど呼吸していたことに気づきました。
もともと、鼻炎があるので、口呼吸気味でしたが、うまく鼻呼吸出来ていないとは意外でした。
どーしよー?と思って、頭を少し右に傾けると、ちょうど良い具合に両方の鼻の穴から息が抜けます。
うーむ、体のバランスの問題でしたね。。。
自分の体なのに何も知りませんでした。
潜在意識と感情の深い関係
「人は自分の外の世界をコントロールするのに一生懸命なわりには、自分の内側の世界には全く関心を示さない」
講話のテープで幾度も聞いた話です。
確かに!
自分のことに一番関心があるはずなのに!
これが潜在意識の恐ろしいところです。
潜在意識は自分の意思に関わりなく、自動的に発動されます。
潜在意識のおかげで、意識しなくても、ちゃんと歩けるのです。これが意識しないと歩けないとどうでしょう?
まず右足出して、同時に左手も前に振って、安定したら、今度は左足・・・なんて毎度やっていたら疲れ果ててしまいますね。
「あんなことやってはいけないとわかってたのにやってしまったー」的な、意識でなかなかコントロール出来ないことは、潜在意識が深く関わっています。
「憎悪」と「渇望」
潜在意識に深く影響を与える感情です。
ある意味人間が生き延びる確率を上げるための知恵と言えるかもしれません。
「あれがイヤだ・危険だ」と思うから、自然と避ける行動を取るべく、潜在意識が使われます。
「これが好きだ・もっと欲しい」と思うから、自然と手に入れようとすべく、潜在意識に刷り込まれます。
なんともありがたい機能ですが、人間は社会的生活を送ることを選択したため、欲望のままには生きれません。時には我慢とか協調が必要です。人間はもしかしたら数万年前くらいからこのことで悩んでいたかもしれませんね。
こういう類いの話を講話のテープで聞きます。
私は、実家は仏教徒ですから、今までお寺に行ったり、仏教や禅の本を読んだりして、ある程度仏教を理解しているつもりでしたが、やはりそれは「宗派の教え」であって、ブッダが実際に考えていた世界観とは少し違いがあるようです。
潜在意識が深く行動や思考に関わっているのに、それが自動的なため、自分ではそれに気づけない!
これが大問題であり、いかに自分の中の憎悪や渇望に気付いて、それを浄化する方法がヴィパッサナー瞑想なのです。
3日間アーナパーナ瞑想し続けて、段々と呼吸に意識が向くようになってきました。。。
ずっと座り続けるのもようやく慣れてきました。。。しかし、何か悟りを得そうな雰囲気はありません。笑。
ただ、無言だし、かなりの修行感はあります。
明日から本格的にヴィパッサナー瞑想です。どうなることやら?
私たちの一年間の世界一周の軌跡が、皆さんのお役に立てれば幸いです。
**今度は私たちがゲストをもてなします!**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)