今日も素晴らしい一日を!
福岡県糸島市で、ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
記事をご覧くださり、本当にありがとうございます!
糸島市のすぐお隣はもう佐賀県ですが、その佐賀県の伊万里市にとても有名なカフェがあるので、お出かけしてみました。
「クール・ド・ナチュール(Coeur de Nature)」
店名にフランス語で「自然な心で」という意味を持つカフェは、映画「人生フルーツ」の主人公・津端さん夫妻が最期に設計に携わった建物としても知られています。
映画ファン必訪のカフェです!
「クール・ド・ナチュール」の外観・内観・メニュー表
そもそもカフェの場所は伊万里市の中心市街からほんの少し田園地帯に入った所です。
マンションや工場、大型電器店がある、とても雑多な雰囲気があります。
外観
どこにでもあるような雑多な中心市街地を抜けると、ふと緑の畑を囲んだ平屋の建物が三棟、目に飛び込んできます。
そこが「クール・ド・ナチュール」です。
実はこのカフェは、山のサナーレという医療法人が運営する、市街地型のメンタルヘルス施設「まちさな」の一角にあります。
施設利用者の就労支援も兼ねていて、利用者さんが働いているカフェでもあります。
そして、利用者さんが耕す、無農薬の畑もあります。
黄色い札が可愛い。
カフェで使う野菜は基本、目の前の畑でとれた新鮮な無農薬野菜です。
内観
カフェは建築家の津端さんが設計草案を行った、とても開放的な造りをしています。
丸太を真っ二つに割った部材を活用するのは、津端さんが敬愛する建築家「アントニン・レーモンド」考案の様式で、日本にはたった3例しかない建物です。
太い部材を使わずとも、広々とした開放的な雰囲気と太陽のエネルギーをしっかりと取り込む健康的な空間を実現しています。
うっかりするとどこか山奥の鄙びた場所にやってきたような気がしますが、窓の外には建売住宅やマンションがあって、あくまで日常の延長線にこの建物が位置するのが分かります。
椅子もどこか愛嬌があって素敵です。
メニュー表
手作りにこだわったメニューが特徴です!
目の前に畑があって、作業をしている人がいるので、なんだかスムージーを頼みたい気分になります。
その日の収穫によっても内容が変わるようで、行くのが楽しみになりますね!
食事メニュー以外にも手作りのスイーツも人気です。
ボリュームがあって、リーズナブルなのも嬉しいですね。
私たちは、生ハムとクリームチーズのベーグルサンド(ドリンクセット)と自家製コンビーフサンド(スムージーセット)を注文しました!
「クール・ド・ナチュール」の想い
Farm to Table 目の前の畑から直接!
目の前で作業している風景があって、なんだか不思議な気分になります。
目の前で育てられた野菜の料理がこれから出てくるわけですが、普通のカフェなら誰が育てたのか・いつどこで収穫されたのか全く分かりませんが、「クール・ド・ナチュール」ではこの目で確認できます。
カフェを運営する医療法人「山のサナーレ」はその名の通り、山の中に施設を作って、メンタルヘルスの問題に取り組んで来られました。
しかし、病院で回復してもまた街に戻ると症状がぶり返してしまう人がいて、「やはり街に出なければいけない!」と「まちさな」をオープンさせました。
街のサナーレという意味ですね。
今の時代に求められる新しい取り組みとは
https://www.machisana.net/%E7%9B%AE%E7%9A%84/
昔は普通だったことがいつの間にか
失われてしまった、ということにも気づきました
それは、働き方や暮らし方、人付き合いや建物や食べ物などのあらゆる側面です
では、どうすれば良いのかというタイミングで、行き着いたのが津端夫妻の生き方でした!
人生フルーツの津端夫妻
かつて日本住宅公団の設計士だった津端修一さんと妻の英子さんの物語で、経済最優先の無機質な大規模団地に異を唱え、自ら手がけたニュータウンに土地を買い、家を建て、雑木林を育てはじめました。
「家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない」
そんな想いが数十年にも渡って積み重なった、こじんまりだけど、豊かで深い暮らし。
「まちさな」のスタッフが探し求めていた「ヒント」がここにありました。
津端さんは設計の第一線はとっくの昔に退いていましたが、まちさなのコンセプトに共感し、設計原案を練ってくれたのです。
そして、この計画が津端さんの最期の仕事となりました。
戦後、経済最優先で日本は豊かにはなりましたが、その反動として価値観の画一化が進んだのは否めません。
その価値観にハマっていれば何も問題ないのかもしれませんが、そこから外れた途端、行き場を失う人が思った以上にいっぱいいるのが現代のメンタルヘルスの問題なのかもしれませんね。
津端さんご夫妻の生き方はいくつかの本になって出版されています。
「クール・ド・ナチュール」のランチ
お店のコンセプトに感銘を受けていると、ランチが出来上がってきました。
自家製コンビーフサンド(スムージーセット)
手作りのコンビーフがたっぷりです!
塩っ辛くなく、とても優しい味わいのコンビーフで、噛むたびにじわっとした旨味が外に出てきます。
サニーレタスも玉ねぎもシャッキシャキで、玉ねぎは辛味もありません。
目の前で採れた野菜だと思うと、不思議なもので自然とありがたい気持ちになります。
普段からそう思うべきなんでしょうが、やはりプロセスが見えないからでしょうか、なかなかそうはいきません。
パンもサックサクで手作り感があります。
生ハムとクリームチーズのベーグルサンド(ドリンクセット)
ドリンクは+50円でシングルオリジンコーヒーにも変更可能です。
クリームチーズは甘さ控えめでさっぱりした味わい。
これも作りたてだと思います!
とてもフレッシュな味わいでした。
「クール・ド・ナチュール」のデザート
そしてデザートも!
カフェタイムにデザートを食べに来る人も多いそうです。
さつまいも de モンブラン
秋限定のモンブラン。自家製のさつまいもペーストでとても贅沢ですね!
ボリュームもすごい!
キャラメルチーズタルト(ハーフサイズ)
キャラメルチーズタルトのハーフサイズです。
ローストされたくるみが大人っぽい味わいを演出してます。
甘さ控えめで、ぎっしりと中身が詰まったタルトです。
添えられた生クリームはおそらくほとんど砂糖は使ってないと思いますが、ミルクが美味しく甘みがあるので、とてもフレッシュでスッキリした美味しさです。
徹底的に自家製でびっくりします。
一つ一つが丁寧でとても美味しいランチでした!
おみやげ
レジのすぐ側には畑から出荷されたばかりの無農薬野菜が販売されています。
お土産にも良いですね。
お店のまとめ
「クール・ド・ナチュール(Coeur de Nature)」は、佐賀県伊万里市でメンタルヘルス施設「まちさな」が運営しているカフェです。
これからの時代の人と人の関わり方、より豊かな暮らしとは何だろう?という問いに真剣に向き合った施設だと思います。
カフェの設計に携わった建築家・津端さんの生き様は「人生フルーツ」という自主上映映画に集約されています。
各地で自主上映は続いていますので、映画を観てカフェに行けば、何か感慨深いものを得られるかもしれません。
伊万里に行く機会があれば、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
店舗情報
(※2019年11月現在の情報です) | |
店名: | クール・ド・ナチュール(Coeur de Nature) |
営業時間: | 12:00〜16:00 |
定休日: | 月・水・日・祝日 |
禁煙・喫煙: | 禁煙 |
駐車場: | あり |
電話: | 0955-25-9789 |
HP: | https://www.facebook.com/CoeurdeNatureimari/ |
住所: | 佐賀県伊万里市二里町八谷搦1179 |
地図: |
「癒し」と「わくわく」の糸島でお待ちしております!
**糸島観光&移住の相談ができる宿**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
Itoshima Guesthouse Kotonoha
↓↓
糸島宿泊について調べる
お気軽な質問はコチラへ!
→LINE ID:@ikotonoha