ボサノバの名曲「イパネマの娘」の誕生地へ  , Rio de Janeiro , Brazil

Rio de Janeiro - 05drink

こんにちは!

夫婦で一年間の世界一周旅行の後、福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。

本日もブログ訪問ありがとうございます!

さて、「ブラジル」で2015年4月21日に、私たちが体験したお話です。

ラテン好きはボサノバから始まる

キューバ音楽が好きになってから、すでに6年過ぎてます。

その間ほぼずーっとキューバ音楽、あるいはバチャータなどのドミニカ音楽を聴いてます。

ラテン音楽との出会いをよく考えると、私が大学生の頃、アストラッド・ジルベルト(世界的ヒットを飛ばした、英語版の「イパネマの娘」を歌った歌手で、ボサノバの神様ジョアン・ジルベルトの元妻)を聴いていたのが、最初のような気がします。

ボサノバのゆるい雰囲気は、日曜の昼下がりとかにコーヒー飲みながら聴いていると、しみじみとした幸せな気分になります。

名曲発祥の地へ!

リオデジャネイロの海沿いの高級住宅街「イパネマ」に、「Garota de Ipanema(イパネマの娘)」というボサノバの名曲が誕生したレストランがあるので、訪れてみました。

Rio de Janeiro - 03outside
↑青い屋根が特徴的なお店。

そのレストランの名はズバリ「Garota de Ipanema

昔は「ヴェローゾ」という名前の「バー」だったのですが、イパネマの娘の大ヒット後に改装して、お肉の鉄板焼きで有名なレストランになっています。(名前もその際に「イパネマの娘」に変えたとのこと。ちゃっかりしてます!)

きっと人がわんさか来るようになって、「お酒だけじゃ売り上げ的にもったいないな」って、ステーキ屋にしちゃったんだと思います。推測です。笑

Rio de Janeiro - 04inside
↑店内。至る所に「イパネマの娘」の楽譜のプリントが貼られています。

Rio de Janeiro - 05drink
↑南米ってかんじがする開放感!パイナップルジュースがおいしい!


ちゃっかりしている!?名曲誕生秘話

1960年代、作曲家のアントニオ・カルロス・ジョビンと作詞家のヴィニシウス(当時は外交官)が、このバーによく飲みに来ていたそうです。

その店に、10代後半に入ったばかりの、近所でも評判の超美人の女の子が、母親のお使いでよく来ていて、「彼女はなんて綺麗なんだろう。でもその美しさはひとりぼっちの僕のものじゃない。。。」という、センチメンタルな心境を歌ったのが、「イパネマの娘」です。

Rio de Janeiro - 06ipanema
↑「イパネマの娘」の楽譜。

世界で一番カバーされた曲がビートルズの「Yesterday」だそうですが、「イパネマの娘」はその次にカバーされているみたいです!
道歩く少女への恋心を歌った曲が世界有数の名曲になったのですから、ジョビンもヴィニシウスもびっくりしたんじゃないでしょうか?
情熱的なラテンっぽさ溢れる展開だと思います。

ちなみにそのモデルとなった娘さんは実在していて、エロイーザさんといいますが、モデルや実業家として活躍しながら、1999年にそのレストランの近くに「イパネマの娘」というブティックをオープンさせて、楽譜がプリントされたTシャツなどを販売しているようです。

当初は、自分のことが歌われているとは氣付いていなかったそう。やっぱりびっくりしたでしょうね。

そこで自分のプライバシーがどうのこうのって文句言うわけでもなく、自分の人生に活かし切る!

「波がやってきたら、とりあえず乗らなきゃ!」
やっぱりラテンですね。笑。ちゃっかりしてるぜ!

ちなみに楽譜がプリントされたTシャツを売ったりした件で、エロイーザさんは「イパネマの娘」の著作権相続者から訴えられたそうですが、裁判所は「彼女(Pinheiro)なしにはその歌は存在しなかった」ということで、エロイーザさんが勝訴したそうです。

ガチガチの権利論から言えば、裁判に負けそうなところですが、ラテンの裁判所は一味違う。

ラテンっていいなぁと思います。

私たちの一年間の世界一周の軌跡が、皆さんのお役に立てれば幸いです。

**今度は私たちがゲストをもてなします!**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)