魅惑のスパークリングワイン「Cava(カバ)」のワイナリーへ! , Barcelona , Spain

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こんにちは!

夫婦で一年間の世界一周旅行の後、福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。

本日もブログ訪問ありがとうございます!

さて、「スペイン」で2015年5月23日に、私たちが体験したお話です。

スペインのスパークリングワイン「Cava(カバ)」

スパークリングワインは発泡性のワインで、フランスのシャンパーニュ地方で作られると「シャンパン」と呼ばれます。

そして、スペイン(主にバルセロナ近郊のペネデス地区)で作られると「Cava(カバ)」と呼ばれます。

フランスのシャンパンと同じように「瓶内二次発酵」という手間のかかる方法で造られます。
ただし、チャレロ種など独自のぶどうを使うため、シャンパンとは味が異なる点が魅力と言われています。

地下深くに洞窟(=Cava)のような大きな穴を掘って、そこで熟成させるので、ワイナリー見学は地底都市を探索するかのような趣があって、面白いです。

今回は、スパークリングワイン最大のメーカーである「フレシネ」社と、間違った駅で降りてしまい、偶然訪れた家族経営のオーガニックカバのワイナリー「Cava Guilera」の話です。

世界No.1のスパークリングワインメーカー「フレシネ」

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↑本当に駅前で、行くのが楽な、「フレシネ社」

バルセロナ近郊の鉄道駅「Sant Sadurní d’Anoia」駅正面に、「フレシネ(Freixenet)」社のワイナリーがあって、予約すれば見学出来ます。(予約サイト)

バルセロナから鉄道で40分で行けるので、楽です。(カタルーニャ駅やサンツ駅から国鉄RenfeのLine 4に乗れば着きます!)
別に鉄道会社の回し者じゃないですが、お得な見学切符も鉄道駅で販売されてますよ。(鉄道往復切符も含めて11ユーロ。見学料だけでも7.5ユーロするのでお得だと思います)

フレシネ社は世界No.1のスパークリングワインメーカーとしても知られていて、ワイナリーはかなり大きいようです。

おー!ワクワクします!!

見学はビデオで一通りフレシネ社やスパークリングワインの歴史を見た後、地下の貯蔵庫へ向かいます。
深い階段を見た瞬間、テンション上がります!

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↑地下への階段。横道があって、それぞれ各フロアに出入りできます。

地下は何層にもなっていて、エアコンなくてもひんやりです。いや、むしろ寒いくらいです。
同じ発酵製品である、醤油の蔵に入ったときと同じような、甘いけどツンとした香りで充満してます。なんか落ち着く。笑

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↑樽内での一次発酵。

スパークリングワインは一旦ワインを樽内で発酵させて作った後に、発泡させるために、糖分と酵母を瓶内に加え、二次発酵させる必要があります。

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↑瓶内で二次発酵中。きれいに整理されて、アートみたい。

 

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↑スパークリングワインの澱を取り除く工夫。

ワインは発酵を終えた酵母などが、澱として溜まるので、瓶を傾けて澱を取り除く必要があるそうです。
作業中は毎日のようにクルクル瓶を回して、澱を集めるので、めっちゃ手間かかります。

一応、前働いていた会社のグループにワイナリーもあったので、趣味的に勉強しましたが、本来、二次発酵は醸造家にとっては迷惑そのもので、ワイン造りの際に自然に二次発酵して、瓶内に二酸化炭素が溜まり、作業中に破裂した瓶でケガする人も多かったようです。

かの有名な修道士ドン・ペリニヨンさんも、なんとかして、自然に二次発酵しないワインを造ろうと研究に研究を重ねた結果、逆に、美味しいシャンパンが出来てしまったという逸話もあるくらいです。

「失敗は成功のもと」とはこのことですね。

フレシネのワイナリーでは地下最下層に、数十年もののビンテージカバがいっぱい並んでました。
もはや古代遺跡みたいな雰囲気があります。

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↑1982年ものですね。

うわー、いくらするんだろう。

ちなみにスパークリングワインは、ワインと違い「出荷時がベスト」な状態のようです。
それからどんどん味が悪くなるから、家庭内で熟成させる必要はないようです。

さて、今度はワイナリー内を専用車で移動します。
どれだけ広いんだ!

壁一面に熟成中や出荷前のスパークリングワインが並んでます。
土曜日だったからか、瓶詰めはやってませんでしたので、そのまま試飲室へ向かいます。

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↑まさかの車移動。広い!!

わーい、試飲だー。

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フレシネ社のブランドのうち、比較的新しいのを頂きます。
おっ、クセがなく飲みやすい!
カバはシャンパンに比べ、かなり安いので、気軽に飲めますね。

偶然訪れた家族経営のワイナリー「Cava Guilera」

実は、フレシネ社がある「Sant Sadurní d’Anoia」駅にバルセロナから向かう時に、間違って、1駅乗り過ごして、「Lavern-Subirats」駅で降りてしまいました。

案外バルセロナから近くて、のんびりし過ぎました。さて、戻ろうと思って逆のホームへ行くと、駅直結の観光インフォセンターのお兄さんが英語で話しかけてきます。

電車の時間まで相当あるので、話を聞いていると、この「Lavern-Subirats」駅を含む、Subirats地区周辺にはたくさんの小さなワイナリーがあるとの話。

へぇ!!!

知らなかったということで、「近くに歩いて行けるワイナリーありますか?」と聞くと紹介してもらったのが、「Cava Guilera」というワイナリー。

家族経営で、オーガニックのカバを作っているとの話です。

おー!オーガニックとはすごい!スケジュールを見ると、フレシネ社の見学のあとに、こちらにも行けそうでしたので、また舞い戻ってくることにしたのです。偶然って楽しい!

フレシネ社の見学の後、インフォメーションのお兄さんたちに「どうやって行くんですか?」と尋ねると、入り口まで案内してくれました。ありがたし!というか、本当に近い。徒歩5分くらいです。

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↑インフォメーションのお兄さんたちと!

道すがら、ずーっと葡萄畑が広がっていて、興奮度マックスです。テンション上がりますね−!

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↑ずっと葡萄畑が広がっています。
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↑今の時期は、こんなかわいい葡萄です。これが大きくなるのです!

着きました!

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↑ワイン貯蔵庫兼ワインショップです。

シンプルな外観が素敵です。ここで試飲も出来ます。

今回案内してもらったのは、マルタさんという素敵な女性。英語も堪能で、オーナーの娘さんです。
とにかくワインと畑の話を始めると、止まりません。笑。

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↑まずは畑へ

畑に向かって、色々なワイン作りの話を聞きます。

  • この地域は土の保水性が高く、雨期の水だけで済むので、水を与える必要性はない。
  • 葡萄の根は広く、深く伸びる。
  • 海から近いため、フレッシュな空気が届くし、温暖な気候だけど、朝晩は冷え込むのでワイン作りに適している。
  • ワインはオーガニックで、来年くらいに認証も取る予定。
  • かつて、この地域は病害虫で葡萄の木が全滅した過去があるので、育て方や病気についての情報共有をしていて、大きいワイナリーも小さなワイナリーも実は連帯感がある。

などなど。

フレシネのワイナリーでは畑には行っていないので、さらにカバの知識が深まりました。

そして、地下の貯蔵庫へ!
やっぱりひんやりしてます。

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↑地下の貯蔵庫

小さなベルトコンベヤーを使って、瓶を上階に運ぶようです。
家族経営だとフレシネとは完全に規模や設備が違う点が面白い。

並んでいる瓶を見ると、澱が溜まってますね。

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↑澱が溜まってます。これを取り除くのが大変な作業。

細かな見学が出来るのが、小さなワイナリーの面白い点です。

そして、お待ちかねの試飲です。こちらはなんと、「3種の飲み比べ」です!

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最初に飲んだ、右の黄色ラベル「辛口」がかなり飲みやすかったですね。試飲だけど、けっこうな量飲んだので、酔っぱらいました。笑。

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↑酔っ払い。笑

ワイナリーの方針として「葡萄本来の香りを感じられるカバ」を作りたいという思いがあるとのこと!
これはオーガニックだから目指せる味なんじゃないかなと思います。
近々新作もリリースする予定とのことで、今後も楽しみです!

偶然だけど、立ち寄れて本当に良かった!!

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私たちの一年間の世界一周の軌跡が、皆さんのお役に立てれば幸いです。

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(Itoshima Guesthouse Kotonoha)