今日も素晴らしい一日を!
福岡県糸島市で、ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
記事をご覧くださり、本当にありがとうございます!
突然ですが、オフグリッドという言葉を聞いたことがありますか?
- オフ=切る
- グリッド=送電網
ということで、狭い意味では電力会社から電気を買わずに、完全自給自足することを言います。
そんなオフグリッド生活の第一人者ともいうべき、サトウチカさんを糸島にお迎えして、お話会を開催しましたので、そのレポートです!
オフグリッド女子・サトウチカさん
そもそもサトウチカさんとは、2年前に私たちの宿にたまたまご宿泊されたのがご縁の始まりです!
当時から「オフグリッド女子」としてメディアにも連載を持っておられる有名な方でした。
現在は神戸を拠点に日本中を講演して周っておられます。
少し前までは大都会・横浜で、電力会社の電線を一切引かないオフグリッドの家にお住まいでした。
ソーラーパネルと蓄電池のみで電気を賄っておられて、誰もが「そんなバカな!?」と思い、電力会社さんからは「電気を盗んでいるのではないか?」と疑いをかけられるほど衝撃的な試みでしたが、正真正銘、ソーラーパネルからの電気のみで普通の現代生活を営んでおられました。
普通の現代生活というのがポイントです。
エアコンだって使うし、ドライヤーで髪だって乾かすしっていう生活です。
本当にすごい。
それどころか、ソーラークッカーを活用することで、ガス代だって0円生活も実現!
衝撃ですよね。
サトウチカさんはそんな生活を続ける中で、現代生活はあまりにも様々なグリッド(網)の中に閉じ込められていて、大きなシステムに知らず知らず依存しているのに気づきます。
電気やガスなどのインフラに限らず、学校や会社、友人付き合いなどなども含まれます。
その依存性が人の心に与える影響は甚大で、多くの人が無意識にストレスを抱えているのです。
そこからいかに自由になれるか、でもあくまでも現代生活をしたい。
その試みを自ら実践しているのがサトウチカさんなのです。
お話し会@糸島・正入寺(しょうにゅうじ)
今回の会場は、糸島のお寺・正入寺さんです。
なんと1000年以上の歴史を持つ、由緒正しきお寺です。
実はこの開催日前後は、糸島はとてもひどい雨続きで、この日も雨予報だったのですが、講演会の最中は幸運にも晴れ。
サトウチカさんの講演は必ず晴れるという伝説がありますが、本当でした!
ちなみにチカさんが糸島を離れた途端、ものすごい雨が戻ってきました。
もっと糸島にいて欲しかったです。笑。
そして、本堂の前には、ソーラークッカーのエコ作。
この黒色のガラス筒の中にはさつまいもが入っています。
あとで試食会をするのですが、この日の参加者さんは「なんだ、これ?」と思われたでしょう。
面白い形ですね。
まずは正入寺の坊守さんからご挨拶です。
素晴らしい空間でお話し会が出来るのを感謝しております。
今回の参加者は、糸島市内はもちろん、長崎やなんと鹿児島からもいらっしゃってました。本当にありがとうございました!
オフグリッドのお話
坊守さんのご挨拶が終わってから、サトウチカさんのお話しが始まりました。
電気をいっぱい使う家電は?
細かな説明はぜひチカさんから直接聞いて欲しいので、ここではあえて説明しませんが、オフグリッドの家を具体的に説明すると、「電柱・電線・電気メーターのない家」です。
そんな家が都会にあるとはにわかに想像しがたいですが、出来るんですね〜。
チカさんのオフグリッド生活では、1日の電力消費量は3kwhだったそうです。(普通の家庭ではだいたい10kwh)
3分の1くらいに抑えておられますが、それでもエアコンや洗濯機、冷蔵庫は普通に使っておられます。
普通の家庭では、冷蔵庫・照明・テレビがとっても電気を使っていて、それらを見直すだけでも全然電力消費量は変わってくるようです。
- 必要以上に大きな冷蔵庫を買わない!
- LED照明に変える!
- テレビはつけっぱなしにしない。あるいはなるべく見ない!
うちの実家も蛍光灯の寿命がきたり、照明器具が壊れたりするたびにLEDに変えていますが、消費電力は桁違いに違いますね。
LEDは光がちょっと強いですが、消費電力が少ない分熱くならないので、それも嬉しいですね。
ソーラーパネル+蓄電池で、発電装置は「家電」の時代へ!
最近は民家の屋根にソーラーパネルが載っている光景も普通になってきましたね。
ただ、多くの家庭が「売電」を選択しているはずで、発電した電気を貯めて「自家消費」をしている所はまだまだ少ないようです。
実際、ソーラーパネルだけだと電気を使いたい夜は発電してくれないので、自家消費を目指すならば、なんらかの「蓄電設備」が必要になります。
ソーラーパネルと蓄電池以外にも色々必要なんだそうですが、チカさんは「自給エネルギーチーム」にお願いして、電力自給システムをカスタムして作ってもらったそうです。
サトウさんがシステムを作ったのは2014年ですが、ソーラーパネルの値段は年々、どんどん安くなっています。
そして家庭用の蓄電池も実はどんどん安くなっていて、私はとある電力会社関係者から2019〜20年に価格破壊のブレイクポイントが来るとの噂も聞いています。
おそらく今作るならば、2014年時点よりはもっと安くシステムを作れるかもしれないですね。
家庭で電気を自給するのが当たり前の時代はもうすぐそこです!
そうなると、電気設備はインフラとばかり思っていたのが、「家電」の時代に突入します。
ビックカメラやヤマダ電機あたりでも買えるようになるんですね〜。
エコ作でソーラークッキング
お話し会が終了したら、エコ作の出番です!
不思議な形をしたエコ作です。
二重の真空ガラス菅になっていて、銀色の反射板が熱を集めます。
ガラス管は二重なので、外側は全く熱くならないのですが、内部は200℃にも達して、食材を調理します。
他にもお湯を沸かしたり、パンだって調理できたりする優れものです!
私たちも所有していますが、太陽が出ている日ならばたった30分くらいで、野菜に熱が通り、ホックホクに仕上がります。
水は全く要らずに、素材が含む水分だけで調理できるのもポイント。
日常使いはもちろん、災害時にも使えます!
今回はさつまいもを焼いてみました。動画でどうぞ!
ほ〜ら!
ちゃんと焼けているでしょう!
本当に美味しい!
今回は曇り空(時々晴れ)だったので、1時間半はかかりましたが、むしろ曇り空でも出来るのか!と太陽のエネルギーの強さにびっくりします!
地下資源から天空の資源へ!
お話しの中で、太陽光は様々な波長の光がまんべんなく含まれ、調和が取れているので、その光で調理したものは、とてもまろやかで優しい味に仕上がるというお話しが印象的でした。
逆に、地下資源である石炭を使って沸かしたお風呂に入ったことのある人の話が面白くて、「お湯が痛くて入っていられない」とのこと。
実際、石炭を燃やした時に出る光には、かなりいびつでトゲトゲしい分布をした波長の光が見られ、その影響では?との話でした。
面白いですね。
太陽の恩恵をまざまざと感じさせるエピソードです。
オフグリッド。
電気の問題に止まらず、これからの生き方についても考えさせる素晴らしいお話し会でした。
チカさん、本当にありがとうございました!
電気にガスに水道、他にも「グリッド」は色々あって、本当に便利で恩恵もいっぱいありますが、うっかりするとがんじがらめになって、身動きが取れなくなっている可能性は否定できません。
特にインフラ関係は人口減の時代には、維持管理するのに、一人一人の負担がガンガン上がっていくのが予想されています。
特に、人口が密集していない田舎は効率が悪いので、今後の負担増に耐えられるかどうかは、今から考えねばならない切実な問題です。
オフグリッドという発想は田舎にとっては一つの光明です。
電気や水も自給できて、排水処理も自分の家で完結できれば、大きなインフラは不要になって、これまでの生活が問題なく送れるかもしれません。
まずは太陽にもっと注目したいです!
ご興味ある方はぜひサトウチカさんにご注目くださいね!
ありがとうございました!
また太陽光パネル+蓄電池はネットでも買えます!
日本は災害多発で大規模停電の危険性も増しているので、念のために備えておくのも良いかと思います。
「癒し」と「わくわく」の糸島でお待ちしております!
**糸島観光&移住の相談ができる宿**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
Itoshima Guesthouse Kotonoha
↓↓
糸島宿泊について調べる
お気軽な質問はコチラへ!
→LINE ID:@ikotonoha