6/6 ソース1滴でも!何も無駄にしない暮らし , Le Grand Pressigny , France

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▪️とにかくすごい!ヨーロッパの「保存食文化」

西ヨーロッパといえば、なんとなく「進んでいる・洗練されている」というイメージを持つ人も多いと思います。
確かにそうです。しかし、それは案外最近の話かもしれません。

しばらくフランスに滞在してますが、幸運にも現地の人やイギリス人移住者と交流する機会に恵まれています。
そこで感じるのは「生活の根底にある保存食文化」「食材は絶対に無駄にしない、もったいない精神」です。

日本も「もったいない精神」では負けてないとは思いますが、フランスでは度肝を抜かれることもしばしばです。

何と言っても、たいていの民家には「保存食用の倉庫」が備えられています。
野菜の酢漬け、肉の油漬けからジャム、シリアル、香辛料などなど。
数ヶ月から数年に渡って保存出来るみたいです。

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↑保存食用の倉庫。将来自分たちもこんなの作りたいです!

この美味しかったカボチャの生姜・レモン入りのチャツネはなんと、2003年の自家製!!
砂糖がたくさん入っているので、カボチャプリンを食べているような甘みの強い味になってますが、おいしく食べられます!

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ちなみにチャツネはインドのジャムですね。インドとイギリスは関係が深いのです。

彼らはイギリス人ですが、フランス南部のトゥールーズの友人宅でも、同じような保存食の伝統がありました。どの家庭でも行われる、至って普通の伝統のようです。

そういえば、西ヨーロッパで最初に訪れたポルトガル・リスボンにおいても、「ポルトガル各地の缶詰」を扱うショップがあって、なかなか人気がありました。スペインに行けば、とにかくハモン(塩漬けにした豚のハム)ばかりです。

日本でも保存食といえば、ぬか漬けや塩漬けが伝統的ですが、家に専用の倉庫が必要なほどの規模か?といえば、そうではありません。

▪️西ヨーロッパが貧しかった時代

なぜ、西ヨーロッパではこんなに保存食が好きなのか!?
疑問が湧きます。

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おそらく西ヨーロッパは本来肥えた土地柄ではなく、かなりの長い期間、食糧確保に苦しんだ歴史があるのではないでしょうか?
基本的に、寒くて、雨が少なく乾燥した気候である西ヨーロッパでは、作物栽培にそれほど向いた土地柄ではないようです。

18世紀に、イギリスの東部ノーフォークで、1年中土地を有効に使える「農業革命」が起きて、飛躍的に農業生産量が増えました。日本だと江戸時代中期くらいですね。けっこう最近の話です。

それ以前の農法では、地面の養分を回復させるため、ある期間何も栽培しない「休耕地」が必要で、あまり効率的ではありませんでした。また、寒さが厳しい冬は牧草も十分ではなく、冬に入る前に、家畜を殺して「保存食」にする必要があったそうです。

うーむ、なるほどー。今でもわざわざ保存食のための倉庫を用意して、ビッチリと密閉瓶を並べる習慣が残っていることを考えると、西ヨーロッパにおいて食糧不足の脅威から解放されたのは、案外つい最近かもしれません。

私たちはブラジルのような、「何もしなくても、果物がわんさか実って、実が熟して地面に落っこちても、『まぁ、来年も実るし』ってかんじで放ったらかしにする」、恵まれた南米から西ヨーロッパへ渡ってきました。
ゆえに、この2地域の食べ物に対する価値観の違いにはとても驚きました。

「豊かな大地の南米と作物が育ちにくいヨーロッパ」
でも、
「支配者となったヨーロッパと搾取された南米」

良い土地を支配すれば、それを生かして世界の覇者にでもなれそうなのに、必ずしもそうではないという事実。
歴史はおもしろい。

 

▪️皿をパンで拭うのは常識?それともマナー違反?

さて最後に、ご存知の方も多いと思いますが、フレンチやイタリアンでは、食事とともに「パン」が供されて、皿に残ったソースを拭って、食べることもあるかと思います。

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↑パンで皿を拭う佳奈

これについてネットで調べると、
・「美味しかった」という、シェフへの「満足の表現」
・はしたない行為
・家や普段使いのレストランではOKだが、高級レストランではNG
などなど、色々な意見で溢れてました。

もっとも私自身は、食いしん坊すぎるので、たいていお皿が空く前にパンも食べきってしまって、「拭く」行為すら出来ないのですが。笑。

フランスに住んでいる方と触れ合うような旅をして、個人的には、皿をパンでキレイに拭う行為は日常的で、根底には『ソース1滴たりとも無駄にしない、もったいない精神』があるんだと感じました。

そう感じるくらい、無駄ない食材利用は徹底していると思います。
このフランスの超田舎に来て、勉強になることばかりです!

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