こんにちは!
夫婦で一年間の世界一周旅行の後、福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!
さて、「ハンガリー」で2015年7月28日に、私たちが体験したお話です。
ブダペストについて
ハンガリーの首都ブダペスト(Budapest)にいます。
ドナウ川が街の中心を流れ、リストなどの名作曲家を輩出した地として知られています。
ハンガリーはヨーロッパですが、人種的にはアジアにルーツがある人が多いらしく、周りの国々とは一風変わった地として知られています。ハンガリー語はまわりとは全然異なった言語らしいです。
街自体もドナウ川を挟んで、王宮がある「ブダ」と、繁華街が広がる「ペスト」に分かれていて、もともと別々の街が合併して出来たのがブダペストです。
様々なものが混じり合い、文化の交流が昔より活発だったんだろうなぁと感じさせます。
劇場のような、巨大シナゴーグ!
さて、まず私たちが向かったのは、ペスト地区にある、ユダヤ教の礼拝所である「シナゴーグ(Zsinagóga)」です!
19世紀に完成した、比較的新しい施設ですが、とても大きく、なんと「ヨーロッパ最大級のシナゴーグ」のようです!
入場料を払って、手荷物検査を終えて中に入るとビックリ!
もはや芸術劇場のような、サイドに三層の席が用意された、巨大な礼拝所でした。
ユダヤ人はなかなか定住できなかったので、どこのシナゴーグも民家をちょっと大きくしたような小さなものが多かったのですが、ここまで大きいのはなかなかお目にかかれません。かなりユダヤ系の人口が多かったと想像出来ます。
足元のタイルの柄も素敵です。
全体的に色彩が暗色がかっていて、渋さが光ります。
ちなみに礼拝所内では、男性は、頭の上に小さなお皿のような帽子を被る必要があります。
ユダヤ人は自前の帽子を被ってますが、観光客には入り口で「紙製の帽子」を渡されるので、それを被ります。
カトリックの教会では、教会内では「帽子を脱ぐ」のが礼儀だったのですが、ユダヤ教では「帽子を被る」必要があるのが面白いです。
自分は被っていた真っ白の「パナマハット」を脱ごうとしたら、帽子を被るように注意されました。
たぶん、白い帽子なら何でも大丈夫なのかなー。
シナゴークには小さな博物館や、ナチスのホロコーストで亡くなったユダヤ人のお墓や「生命の樹」と呼ばれる、「柳の木」をモチーフにした慰霊碑があります。
たまたま、ユダヤ人の若者たちのツアー客が立ち寄っていて、「生命の樹」の前で、キャンドルに灯を点け、並べてダビデの星を形作っていました。そしてみんなで、何か歌を歌っていたのが印象的です。
渋すぎる!マーチャーシュ教会
続いて、ブダ地区の丘の上にある、「マーチャーシュ教会(Mátyás templom)」へ!
ドナウ川に架かる、有名な「鎖橋(セーチェーニ・ラーンツヒード、Széchenyi Lánchíd)」を渡って、丘の上へ向かいます。
マーチャーシュ教会は、歴代のハンガリー王の戴冠式も行われた由緒ある教会ですが、オスマン・トルコにブダが支配された時は、モスクになったり、その時代が終われば、またキリスト教会に戻ったりと複雑な歴史を有しています。
中に入ると、これまたビックリ!!
やはり色彩が暗色がかっていて、全体的に酸化した銀色のような鈍い光を放っています。
壁の模様も手描きで、見たことのないモチーフや花、パターンのオンパレード。
なんとなく水や波に関するモチーフが多いような気もします。ウネウネした線とか。。。
今となってはハンガリーには海はないですが。
渦巻き状に彫られた壁の先にステンドグラスが埋め込まれています。
やはり荒々しい海への憧れか。。。
興味深いモチーフです。
バルカン半島の教会は大胆なパターンながらもメルヘンチックな色彩でまとめられている場所も多く、「かわい〜」って思わす言いたくなるのですが、ハンガリーは違います。
「うわっ、渋い!」
って感じです。
また西洋のカトリック教会のような、クラシカルでキリストに関する絵やタイル、彫刻に埋め尽くされた「殿堂」的雰囲気とも全く違います。
どことなく、「正統派ではなくても、個性を発揮してやろう」というような意気込みを感じます。
この印象はシナゴーグや教会のような宗教施設だけでなく、街中のおしゃれかレストランやカフェにも似た雰囲気を感じます。
ブダペストの建築は見応えがありますねー。
かなり独特だと思います!
さて明日は、ハンガリー名物の温泉に行こうかと思います!お楽しみに!
私たちの一年間の世界一周の軌跡が、皆さんのお役に立てれば幸いです。
**今度は私たちがゲストをもてなします!**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)