スリランカ人建築家ジェフリー・バワの自邸「No.11」を見学 , Colombo , Sri Lanka

Colombo - 10room2

こんにちは!

夫婦で一年間の世界一周旅行の後、福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。

本日もブログ訪問ありがとうございます!

さて、「スリランカ」で2015年10月24日に、私たちが体験したお話です。

超有名建築家の自邸へ!

スリランカ・コロンボにいます。

ゴール(Galle)のジェットウイング・ライトハウス(ジェフリー・バワの設計)を見学して、今度は自邸の見学です!

ジェフリー・バワ(Geoffrey Bawa)の自邸「No.11」はコロンボ大学の近くにありますが、予約必須です。

私たちは前日の予約で大丈夫でしたが、日程に余裕のない人は早めに予約するのをお勧めします。
リンク先からメールか電話で人数と希望日時を伝えれば大丈夫です。(見学料1000スリランカルピー、2015年現在)

エントランスは何気ない住居って雰囲気ですが、ドアを開けて入ると、堂々としたクラシックカーにビックリさせられます。車大好きだったんでしょうねぇ。

Colombo - 02entrance

Colombo - 03car
↑壁にかかったアートも調和していますねぇ。

さて、ツアー開始すぐにビデオでバワについての紹介が流されます。
その後、自室や現在はゲストルームとして一般人が宿泊出来る部屋も見学出来ます。

まずは細長い通路を通って、一番奥の自室へ向かいます。通路から自室は驚きの連続でした。

自室は、写真撮影NGなので、紹介出来ないのが残念です。まずは通路をご紹介。

Colombo - 04path
↑自室で向かう通路。モダンな雰囲気が漂います。

Colombo - 05garden
Colombo - 06garden2
↑通路はシンプルなようで、途中に光庭が現れたり、微妙に軸をずらしてアクセントをつけていたりして工夫が感じられます。

光庭の木々はもしかしたら建物が出来る前からあった木かもしれません。それをちゃんと生かしている、そんな気がしました。水庭もあって、建物の内と外の区別がつきませんね。

自室は、寝室やミーティングルーム、テラスなどで構成されていますが、それぞれの部屋が十字に配置されていて、妙な神聖感があるんですよね。ちょっと教会っぽいですね。

大きな縦長の窓の外には、生命力あふれる庭の樹が目に飛び込んできます。ハッとしますね。
水墨画に、スリランカらしく鮮やかな緑色を加えたようです。これは建物が出来るずっと前からあった木でしょうね。

基本的に収集癖があるようで、古今東西から集めた家具や置物、絵画、チェアなどがあちこちに所狭しと置かれています。
センスが良いので、一見ばらばらのようで、ちゃんと収まっているのがいいですね。

Colombo - 12roof

私が驚いたのは、屋上から敷地を眺めた時です。

瓦屋根が載った長屋ですが、1階を歩いている時は、長屋とは全く思えませんでした。行ってみないと絶対分かりませんが、動線が複雑なのですね。

完全に平面が屋根の覆うエリアを超えていますー。

水色に塗られたブロックの部分は通路だったり部屋だったりしますが、それらが長屋に加えられていますね。
だから、屋根に穴開けなくても、光庭や水庭があれだけいっぱいあったんだーって納得しました。

この発想は京都の町家あたりでも使えるかもしれませんね。

Colombo - 11rooftop
↑屋上のディティールも絵になります。

唯一写真が撮れた、内部の部屋を公開!

2階のゲストルームはゲストがいない場合は、公開されるようで、たまたまゲストが外出中?だったので、見学出来ました!

 

Colombo - 07step1

Colombo - 08step2
↑モダンな雰囲気の階段。

バワはイームズなどのミッドセンチュリーデザインが好きだったようで、時々、曲線美が美しい有機的なデザインが登場します。

Colombo - 09room1

Colombo - 10room2

物がいっぱいあるのに、写真で見る以上に、調和があって違和感がない点が驚かされます。

バワは決してミニマリスト(シンプルさや最小限にこだわる人)ではないですね。
とにかくあらゆるものに興味・好奇心がある人のようですが、そこには何かしら一貫した「好み・価値観」があるようです。

これは興味深いです。来て良かったなぁ。

私たちの一年間の世界一周の軌跡が、皆さんのお役に立てれば幸いです。

**今度は私たちがゲストをもてなします!**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)