こんにちは!
要注目の観光地・福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!
1月7日は糸島・筑前前原の老松(おいまつ)神社にて、追儺祭(ついなさい)が行われました。
行って参りましたので、レポート致します!
追儺祭(ついなさい)とは?
追儺祭は平安時代から続くといわれる、鬼を追い出す宮中神事の一つで、節分のルーツになったとも言われています。
太宰府天満宮など幾つかの神社では、現在も追儺祭が行われ、老松神社では毎年1月7日に行われます。
追儺祭は神社によってやることが多少違うかもしれませんが、「鷽替え神事」と「鬼すべ神事」の2つが行われます。
東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)も似たような行事です。ただ、追儺祭との呼び名は、インターネットで私が調べる限り、なぜか福岡周辺の神社がとても多いようです。うーむ、不思議です。
鷽は鳥ですが、もちろん「嘘」との語呂がかかっていまして、「これまでの悪いことを嘘にして今年の吉に取り替える」という意味合いがあります。
ゆえに、去年買った木製の鷽を取り替えて、新しいのに交換します。
老松神社の場合は、福引きとセットになっていて、一体の木鷽が2000円からです。かなり豪華な景品があるようで、とても盛り上がっています。
鬼すべ神事はかなり長丁場な行事で、朱塗りのお面を被った大鬼を先頭にして、小鬼たちが町内を走り回ります。
町内全体の罪や穢れなどを一身に受けて、お汐井とりに海へ向かいます。私たちの身代わりになって、清めてくれるんですね。
筑前前原の場合は、かつては近くまで海が来ていたのですが、水位が低下して、さらに干拓も進んだため、海は遠く、遠くに行ってしまいました。ゆえに、かつて海があったであろう、集落近くの加布羅(がぶら)まで、向かいます。「がぶら」って地名、すごいですよね・・・日本語の響きじゃないというか・・・漢字は完璧に当て字ですね〜。
おっ、鬼たちの準備が整いましたよ!
とにかく長い追儺祭
本殿を一周してから、鬼たちは加布羅(がぶら)まで駆け出して行きました。
お汐井とりに行った後、町内各所をくまなく鬼たちは周るわけですが、鬼に触ってもらうと、幸運や無病息災につながると言われています。
大鬼は行く前からなぜかヨレヨレで、小鬼に支えられています。
この設定の詳細がイマイチ不明でしたが、酔っ払っているのかな??
多分相当深い意味があると思います。
頑張れ〜。
一応、出発時に神社にいても鬼は触ってくれないのですが、どうやらその場にいる人の「力」を受けて、鬼はみんなのために町内を駆け巡るとのことです。
ドラゴンボールの元気玉みたいで、新年からちょっといいことをした気分になります。
町内を何時間も走りまわって神社に戻った後は、今度は神事が始まります。
ほぼ節分ですね。その際に松の枝を燃やすそうで、「火祭り」的要素の強い行事のようです。
今年は夕方から雨が降りそうので、撤収してそこまで見れなかったのですが、来年は夕方からの神事も拝見したいと思います。
見所の多い老松神社
老松神社は筑前前原の守り神のような神社で、とても小さいのですが、一応建築学部出身の私にとっては、建築的にはかなり見ごたえがあります。
糸島の神社によく見られるように、二本の石柱にしめ縄が架けられています。
これって勝手に、鳥居の原型じゃないのかなと思っています。たいてい、漢字5文字の句が書き込んであって、ものすごい様式美を感じるのですが、意味だけはいつも分かりません。
老松神社は集落の移転と共に何度か場所が変わったようですね。
手水舎の周りにも白い糸が垂れ下がっていて、神聖な雰囲気があります。今まで色々な神社に行きましたが、この装飾は初めて見ました。
水盤も石製で、ものすごい大きさです。どうやってここに運んだんだろう?と思いますが、やはり筑前前原が江戸時代に宿場町として栄えた名残を感じます。
人間が入ることができる拝殿も、かなり見事な建築です。
唐破風(からはふ)という呼び名だと思いますが、独特の曲線を生かした屋根も美しいです。
かなり手が込んでいるので、金銭的に余裕がないと、ここまで作り込めないと思います。
窓枠の大きさや柱の間隔など、見事に均整が取れています。
神様がいらっしゃる本殿も、屋根裏の放射線状に張り出した垂木(たるき)も美しいリズムを奏でています。
屋根の大きさの割に、柱の間隔が狭いので、今にも飛んでいきそうな浮揚感が感じられます。
拝殿も本殿も、かなり感性豊かな人が設計したと思われ、寺院建築が好きな人が糸島に来たら案内してもいいな〜と思いました。
境内には椅子などのちょっと休めるスペースが少ないようでしたが、散歩がてらに立ち寄って、しばし心を落ち着けるには最適な場所だと思うので、ベンチとか椅子とか増えるといいなと思います。
明日も糸島を楽しみます!!
名所情報
神社名:老松神社
住所:糸島市前原中央1-4-14
HP:なし
地図:
(※2017年1月現在の情報です)
**糸島コンシェルジュがいる宿**
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前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)