こんにちは!
福岡・糸島で、ゲストハウス「前原宿ことのは」を運営するのぎー&かなです!
今日もブログ訪問ありがとうございます!
糸島プレゼンのために、韓国・釜山に来ています。
カラフルな街・甘川(カムチョン)
釜山一の繁華街・南浦洞(ナムポドン、남포동)より数キロ西側の山沿いのエリアに、甘川(カムチョン)という場所があって、集落全体がアートに彩られています。
名付けて、甘川文化村(カムチョンドンムナマウル、감천동문화마을、Gamcheon Cultural Village)!
もはや釜山観光の定番スポットということで、私たちも遊びに行きました!
地下鉄1号線の土城(トソン)駅が最寄りだと思いますが、それでも結構山の上にあるので、駅からバスかタクシーを使っていくのがオススメです。
私たちはタクシーで中央洞(チュンアンドン、중앙동)駅近くから向かいましたが、6000ウォン(約600円)かからなかったと思います。土城駅はもっと近いので、もう少し安く済むかなと思います。
訪れた日は平日でしたが、若い人がぞろぞろ歩いていました。観光客もいますが、基本は韓国人が多いようです。
まずは地域案内センター(Tourist Information)に立ち寄りましょう!
この建物の2階にはロッカーもあるので、大きな荷物を抱えていても、甘川観光を楽しめます。
そして、2000ウォン(約200円)で、スタンプラリー付きのエリアマップを販売しているので、ぜひ買いましょう!
アート作品や展望台の位置などが網羅されていますので、とても便利です。
案内所のすぐそばには、甘川文化村の地理の案内板があります。
上側がより標高が高く、下側がより海に近くなっています。ちなみに地域案内所は上の地図上の「右上」にあります。
甘川文化村は大きく分けて、3つのエリアで構成されています。
1つ目は地域案内所がある「右上」のエリアで「甘川の現代エリア」とされています。
もともと甘川文化村のカラフルな街並みの歴史はそれほど深くはなく、2009年に実施された町おこし「
一番最初からプロジェクトが進んでいたのが、この「甘川の現代エリア」でアート作品が最も密集しています。
時間がない人はこのエリアを重点的に回るといいでしょう。
そして2つ目が、地図の「左上」の「アーティストハウス」エリア。最も写真映えするアートとして知られる「星の王子さま」がある地域です。他にも著名な建築家がプロジェクトに参加した建物があるなど、ただのカラフルに終わらない試みがされているエリアでもあります。
最後に、地図の「下側」の「甘川の伝統」エリアです。
そもそもこの地域全体は朝鮮戦争時に北側からの避難民が多く住み着いた場所として始まった歴史があります。特に「甘川の伝統」エリアは太極道という新興宗教の信徒によって構成された集落として知られ、今でも中心には大きな、太極道の本部が建っています。
一大観光地になったとはいえ、基本は住宅地。住民の方のプライバシーや生活には最大限配慮しないといけません。
村の訪問時間は9:00〜16:00(冬季9:00〜15:00)を厳守して、指定されたルート以外を歩くのはなるべく避けるようにしましょう。
未来の自分にハガキを書きましょう!
文化村と青空のイラストが印象的な建物ですが、かつての甘川の写真が展示されています。
山肌にびっしりと長屋が建っています。段々畑を見ているかのような壮観な景色です。
後ろの建物からの景観を邪魔しないような配置になっているそうです。朝鮮戦争時の避難民によって自然発生的に出来た集落のはずなのに、周りへの配慮がなされた配置になっているという、すごい話です。
思いやりの精神ですね。
歴史を少し勉強して、再び歩いていると、ギャラリーのような、お土産屋さんのようなお店を見つけました。
2階に上がると、壁にはずらっとポストカードが並んでいて、ボックスには日付が入っています。
どうやら、ポストカードにメッセージを書いて、希望の月日のボックスに入れておけば、その月日が次にやってきた際に、宛先に発送してくれるサービスのようです。未来の自分にメッセージを送ってみるのもいいですねぇ。
もちろん国際郵便対応です。ポストカードを購入する際、国際切手も一緒に買えます。
次から次に人がやってきて、ハガキを書きます。色々と見所が多すぎて、なかなか先へ進めません。笑。
町中が美術館そのもの!
とにかくストリートアートが各所に見られて、写真をいっぱい撮りたくなって、全然先に進めません。笑。
大きなお魚さんが自由に泳ぎ回っています。
フッと、迷路のような脇道を見たら、どうやらこの先にレストランがありそうです。
もはや、宝探しのような感じです。
この時点で、甘川文化村で半日以上楽しめるのを確信しました。ただ、今回は時間がないので、急ぎ足ですが。
民族衣装を着て、階段で記念撮影をする人たちも結構います。
その階段をよく見ると、やはりここにもアートが!
アートに関しての説明文があります。
2010年度に出来たアートですね。この地の住民が、これまでに経験した幾千もの物語からくる様々な感情を持っていて、それを様々な色と大きさの「円」で表現したとのこと。
それらが木の葉のように繋がっているのは、これからの村の繁栄を願っているそうです。
しっかり解説があるというのは、ただアートが散りばめられているのではなくて、「町中が美術館」のようなコンセプトなんですね。
階段を登った先には展望台があるそうなので、どんどん登っていきます。
階段沿いには小物を売るお店もありました。ちょっと代官山を思い出しました。こんなエリアありますよね。
猫〜。
可愛い。不思議とアートだらけの空間にいると、黒い電線も芸術的に見えてくるので驚きます。
この建物はちょっとしたアート施設になっているようです。
「暗闇の部屋・星座」とあります。
中に入ると、目が暗さに慣れないので、全く先が見えません。手探り状態になってつい壁に手が触れると、なんだか柔らかい感覚にびっくり。
段々目が慣れてくると、実はライトがあるのに気づきました。
暗闇を照らす光と、暗闇そのもの。その両者は共存しています。
それが寒い夜の空に浮かぶ無数の星座を思い出させる・・・ということですが、かなり詩的な表現ですね〜。
どうでしょうか。興味深いアートです。
展望台(展示案内館)へ!
なんとか人がすれ違えるような細い路地を抜けて、展望台(展示案内館)を目指します。
ようやく展望台(展示案内館)へ到着です。
本当にカラフルな家々が、斜面を埋め尽くしています。すごいなぁ。
展望台は記念撮影するには最適ですね〜。
よく見ないと気づかない場所にもさりげなくアート作品が置かれています。徹底してますね。
展望台の下はギャラリーになっていて、これまでのプロジェクトの経緯が紹介されています。
2009年度はこうやってワークショップすることから始まったんですね〜。2017年の今となっては、アート作品やアート施設は100を超えて、1日で網羅するのは不可能なレベルになっています。
やはりこの「突き抜けぶり」にすごい感銘を受けますね。そもそも面倒だって反対する人だっていたでしょうし、住民のプライバシーを切り売りしてまで観光客を呼びたくないと思った人だっていたでしょう。
でも、結局はGOサインが出ちゃうところがすごい。大胆に突き抜けちゃうんですよね。
「甘川の現代」エリアのほぼ最後の、有名なシアホットク屋さんに来ました。
どうやら、地域企業事業団という地元の組織が運営するお店のようです。
店の前には行列が。他にもお土産屋さんやオデンなどの軽食屋さんもありますが、収益の一部は地域発展のために使われるようです。
このあたりに、アートプロジェクトは原則地域のためだというコンセプトをしっかり感じます。
おお。油が透明ですね。
普通バターで揚げるので、白濁してますが。菜種か何かのオイルで揚げているようです。
ナッツや種類を挟んでもらって、いただきます。さっぱりした油で美味しい〜。
「後編」は、「アーティストハウス」エリアと、「甘川の伝統」エリアを回ります。お楽しみに!
明日も釜山を楽しみます!!
**糸島コンシェルジュがいる宿**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)