こんにちは!
要注目の観光地・福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!
さて、ひょんなことから、糸島でネギ祭りを開催しました!
↓サポートの三原さんと、農家・寺本さんのネギ
↓寺本さんのネギ
ネギ祭りを行ったのはどういう経緯??
実は2月に福岡市でネギイベントやってました・・・
実は、糸島版ネギ祭りに先立つ2月に、福岡市で寺本さんのネギを使った、「4種のネギとイタリアンの会」が開かれていました。
わたくし、参加しようと思っていたのですが、バタバタですっかり忘れていて、「寺本さん、糸島でも『ネギ祭り』やりましょう!」と言ったら、「いいですよ!」となり〜、寺本さんのネギは3月上旬まで!ということで、急遽イベントをさせてもらったのです。
白羽の矢が立ったのは、ベトナムのサンドイッチ・バインミーを主に販売する、アジアン居酒屋の「ハイホー」の北山さんです。
北山さん meets 寺本さん
↓ハイホー北山さん
北山さんは様々な職業を経験し、長年東京・歌舞伎町で15年近く創作飲食店を経営されておられました。
縁あって糸島にやってきて、これまた縁あって、大好きな東南アジアの料理を提供する「ハイホー(Hi Ho)」を2017年にオープンされました。
飲食店の日本最高の激戦区・歌舞伎町で長年やられただけあって、素晴らしい舌と料理センスを持っておられます。
↓右側の赤帽が寺本さん
そして、寺本さんは熊本出身で、これまた様々な職業を経験されてから農業の世界に入られました。
現在、糸島の長糸地区に畑を持っておられ、50品目の野菜を作っておられます。
特徴はとにかく珍しい野菜を育てる点にあります。普通の人が聞いても全くわからないような品種の作物を育てたり、九州で育てている人いないんじゃないかという野菜を手がけてみたりされておられます。
ものすごくチャレンジャーだと思います。
そんな二人がコラボするとのことで、会場は満席となりました。
↓ご参加ありがとうございます!
ありがとうございます!
では、みなさん、ドリンクを手にとって・・・
↓乾杯
「寺本さんのネギにカンパ〜イ!」
前菜からネギのオンパレード
↓ネギ前菜盛り合わせ
さて前菜からネギ尽くしです!
北山さんからの言葉をお借りして、一品一品説明しますね。
↓赤ネギのマリネ
沸騰したお湯に酢を加え、2分ほど茹でた赤ネギをバインミーのタレに漬け、冷蔵庫で冷やしたものです。
お酢を加えたお湯で茹でることで色落ちすることなく、赤ネギの赤さを保てるそう。
バインミーとは、ハイホーの看板商品である、ベトナム風サンドイッチです。
今、東京ではバインミーがブームだそうで、ハイホーはおそらく九州初の本格的バインミーのお店です。
そのアジアンな香り高い、ほんのりスパイシーなタレに漬け込んだネギの甘みと言ったら・・・
うまい!の一言です。
↓細ネギのナムル
5センチ程に切った細ネギに塩を振り、30分ほど寝かせ、シラスをまぶし、ごま油とラー油を振り和え、韓国海苔をトッピングしています。
ネギは熱を加えると甘味がでますが、これは塩を振り柔らかくしてるだけで生なので、ネギの辛味を残しています。
ごま油と海苔で韓国料理っぽさがでます。少し辛味がありましたが、ちゃんと狙った味だったのですね〜。さすがです。
↓厚揚の香味野菜乗せ
トースターで炙った厚揚に、ミョウガ・生姜・大葉の香味野菜を乗せ、最後に白髪ネギをトッピングしています。
これは和風な味わいです。白髪ネギのシャキシャキ食感が生きていて、豆腐の柔らかさとの対比が面白いですね。
↓なべちゃんネギの蕗(ふき)味噌焼き
油を使わずフライパンで焦げ目を付けたなべちゃんネギに、北山さんの家の庭の蕗の薹で作った蕗味噌を塗り、トースターで焼きました。
なべちゃんネギは、下仁田ネギと根深一本ネギの掛け合わせとのこと。鍋にも向いてそうですが、焼いても甘みが強くていいですね。蕗の青っぽい香りが春の訪れを感じさせます。
↓ネギボート
5センチ程に切ったなべちゃんネギをさらに半割りにし、芯を取り、一枚一枚に剥がしたネギをボートに見立て、油を切ったツナを、粒マスタードとマヨネーズで和えた具をトッピングしています。
可愛い〜。
ちょっと真似して作りたくなる感じですね。ネギは生ですが、甘みがあって、癖もなくシンプルに美味しいです。
寺本さんの栽培に対する情熱も、味に出ていると思います。
前菜から楽しい、ワクワクするメニューにびっくりしました。
続々続く、激ウマネギメニュー
ネギのメニューは続きます。今回は6品ご用意頂いてます!
一品、一品にネギ入ってます!
↓白髪ネギ入りのソムタム
ハイホーのメニューでもあるタイの国民的サラダ、青いパパイヤのサラダ「ソムタム」に白髪ネギをトッピング。唐辛子の辛さとネギの辛さのコラボです。
これはちょっと辛め。
でもやっぱりうまいです。寺本さんのネギ以外も基本的に糸島産の新鮮野菜使っておられますので、食感がいいですね。
パクチーものっていて、完全アジアンです。
タイに行きたくなります。
↓ソムタム用のうす
ハイホーには他のお店ではなかなか見かけない調理道具が置いてあります。
ソムタムを混ぜる時のうすも独特。
本場のタイでは、うすに唐辛子が染み込んじゃっているので、そのうすで混ぜるだけで辛く仕上がるそうです。
↓なべちゃんネギとキノコ(椎茸とシメジ)の上湯スープ
この日は雨が降って、寒かったので、胡椒が効いた、温まるスープを出してもらいました。
キノコの出汁が出てきて、深みのあるスープが美味しい。もっと飲みたいです。笑。
↓盛り上がる会話
皆さんも打ち解けて、盛り上がってきました。
寺本さんの想い
以前、私のブログでも書かせてもらいましたが、やはり寺本さんはとてもユニークな農家さんだと思います。
生物が好きすぎて、農家の道を目指したエピソードにその独特さが端的に現れています。
糸島の図書館にある生物の本は全て読破したほどの生物好きで、面白い生物を畑で発見すると、ずっと観察しているらしいです。笑。
仕事は??
生物最優先なので、できる限り農薬を使わない農業を目指しておられます。
素晴らしいですね。
生物を大切にする農業は、土壌や生態系に負荷をかけずに、それらを守ることに繋がりますので、私たちのような普通に暮らす人たちにとっても、結果的に大きな恩恵があるのではないでしょうか。
本当に応援したいなと思います。
もともとは肉屋の息子さん
↓寺本さん
今回、話を聞いてびっくりしたのは、寺本さんは実は肉屋の息子さんでした!
ずっと自分のことをチーターだと思っていたらしいです。笑。
しかし、ある時、どうもやっぱり人間は肉食動物ではないなと感じることがあって、野菜に目覚めたとのこと。
面白いエピソードですね。
農家と料理人の距離が近い糸島!
今回、急遽開催したイベントですが、糸島はやっぱり農家さんと料理人さんの距離が本当に近いです。
私も長いこと東京に住んでいましたが、東京には腕の立つ料理人さんは山ほどいらっしゃいます。
でも農産物の産地ではないので、相当離れたところで生産された食材を使わざるを得ません。
食材にこだわればこだわるほど、産地との距離は離れていきます。
つまり、輸送費がどんどん高くなり、新鮮さがどんどん失われます。
一流の料理人がいても、必ずしも良い食材をリーズナブルに入手は出来ないのです。
関係性としてはちょっと不幸ですよね。仕方ありませんが。
でも糸島なら、こだわりの農家さんから直接野菜を買うのも可能です。
その距離は10km未満です。
すぐ買えますね。畑の様子も見に行けますね。
日本一の売り上げを誇る直売所「伊都菜彩」だってあります。
糸島はもっと日本中、世界中から「一流の料理人」が集まってきてもいい場所だと思います。
そんな料理人たちが来るためには、実は、料理を楽しめるお客さんが増える必要があります。
だから、今回の「ネギ祭り」の目的の一つは、「お客さんが料理を楽しむこと!」なのです。
「あそこのお店よりここのお店が美味しかった!」という料理の楽しみ方は、実はあんまり面白いとは私は思いません。
やはり、普通の飲食店はあらかじめ決めた、「限られたメニュー」の中でしか表現できないため、本当にクリエイティブな料理人なら、その実力の半分も出すことが出来ません。
今回のネギ祭りのように、こだわり農家さんの想いを受け止めながら、自由に創造的に料理を作ってもらい、それをただ味わう。
これですよ〜。
「美味しい」以上の何かを感じれらるはずです。
こんな機会をどんどん増やしていって、スペインのサンセバスチャンのような美食の街を目指したいですね。
ネギコースメニューも後半戦
さて、ネギコースは後半戦です。
↓バインミー ガイヤーン(白髪ネギ入り)
看板商品であるベトナムサンドイッチ・バインミーのアレンジです。
ガイヤーンというタイの焼き鳥と白髪ネギを挟んで、サンドイッチしてます。
白髪ネギの食感がまた良い!
↓ネギ入り山芋餅
これもハイホー定番のメニューの「山芋餅」に、なべちゃんネギを入れてフライパンでお好み焼き風に焼き上げたものです。それに、バインミーのタレをかけて食べます。
山芋餅は大根餅に着想を得た、ハイホーのオリジナルメニューです。
ネギとの相性が抜群ですね。もちもち感がたまりません。
バインミーのタレをかけるので、アジアンテイスト。独特です。
↓メインディッシュ準備中の北山さん
素晴らしい独創的メニューの数々、ありがとうございます。
なんか、フライパンで大きなのが焼かれていますね?
楽しみです。
そして、それが今回のラストのメニューです。
↓リーキネギのグラタン
大胆です。
西洋ネギとも呼ばれる、リーキネギが、鶏肉と一緒にペシャルメソースを使って、グラタンになっています。
↓別の角度から
すごい。
木の幹みたい。笑。
これが絶品。
甘さが引き出されていて、一枚一枚ネギを剝いでいく毎に、ネギの香りがふわ〜っと鼻に抜けます。
これ、うまいな〜。
リーキはフランス料理などでは定番中の定番として、様々なレシピがあるようですが、日本ではほとんど栽培されていません。
そう簡単には食べられないわけです。
貴重な食材をありがとうございます。
ちなみに寺本さんの作物に興味がある方はインスタグラムからぜひご連絡とってみてください。
↓集合写真
みなさん、ご参加本当にありがとうございました!!
↓パクチー農家の大村さん夫妻
会が終わった後に、パクチー農家の大村さん夫妻も顔出してくれました。
次はパクチーないとやりましょう!って盛り上がりましたよ。
ぜひ次回もご期待ください。
店舗情報
店名:Hi Ho(ハイホー)
営業時間:昼11:00〜15:00、夜17:30〜22:30
定休日:火曜
住所:糸島市前原中央3-1-15
HP:https://www.facebook.com/pages/ベトナムバインミー店-Hi-Ho/1933849503532147
地図:
(※2018年3月現在の情報です)
明日も糸島を楽しみます!!
**糸島コンシェルジュがいる宿**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)