こんにちは!
要注目の観光地・福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!
糸島オールロケの映画「糸」が2018年3月31日(土)より、劇場公開されました。
初日に早速、観に行ってきましたよ。
中洲大洋映画劇場
↓中洲大洋映画劇場
場所は、往年の名劇場「中洲大洋映画劇場」です。
公開期間は「2週間」の予定です。
人気に火がついて、この期間が延びるといいなぁ。
初日・舞台挨拶は満席
初日は、13時からと15時からの上映回のお客さんは、舞台挨拶も見れました。
↓満席の客席
写真は村岡プロデューサーのフェイスブックからお借りしました。
13時、15時のどちらの回も会場は満席!
東京から主演の田中美里さんと直江喜一さん、出演者でRKBラジオパーソナリティーの門馬良さんも駆けつけてくれて、公開初日に華を添えてくれました。
物語のあらすじです。
糸島で生まれ育った主人公絢(あや)。しかし東京でデザイナーになることを夢見た絢は糸島を飛び出し東京へ。そこで初めて絢は厳しい現実を知ります。傷ついて故郷に戻ってきた絢と結に複雑な心境の父と母。絢は幼い頃から気にかけてくれていた明治より続く糸島の醤油蔵の六代目、町おこしに燃える町の若者たち、そして強く生きる故郷のみんなの明るい笑顔にいつしか前向きな気持ちを取り戻していく。そしていつしか絢と結の心の糸も、また強く紡がれていく。
参照:糸|中洲大洋映画劇場
私たちと映画「糸」との関わり
そもそもこの映画製作の発端となったのは、私たちが運営に携わる、糸島屋外映画祭「いとシネマ」です。
2017年5月3日に初開催した映画祭ですが、そこにたまたま村岡プロデューサーがいらっしゃったのが縁です。
それから一年も経たないうちに、糸島を舞台にした映画が一本出来たわけですから、本当にびっくりな話です。
「糸島で一緒に映画を作りましょう」
ある日突然、村岡さんにそう言われて、私たちも「ノリ」で映画製作のお手伝いをしよう!となりました。
だから当初、資金集めのクラウドファンディングからシナリオ探し、ロケ場所探し、必要な衣装や小道具探し、撮影時のフォローまでこなすような話だとは、全く思っていませんでした。笑。
正直、今回のいとシネマは私的なフィルムコミッションみたいな役回りだったと思います。
だいぶ無理しましたが、出来ちゃうところがすごい。笑。(←自画自賛)
その甲斐あってか、2018年3月24日(土)には、村岡プロデューサーの提案で、この映画をいとシネマで「世界初公開」させて頂きました。
1000名を超す、多くの方に集まって頂き、大変な好評を得ました。
ただ、この時も運営に一生懸命で、実は私たちは映画をよく観れていません。笑。
だから、3月31日(土)の今日が、私たちにとっては初めて映画をじっくりと見る日になりました。
私の個人的な感想(*以降、ちょっとだけネタバレあり)
結論からいえば、本当に素晴らしい映画でした。
主演の田中美里さん、直江喜一さんをはじめ、春風ひとみさん、渋谷天外さん、畠山明子さん、小祝麻里亜さんなど、俳優陣は本当に実力派ばかりで、それぞれのキャラクターが際立つ素晴らしい演技をされておられました。
色々な映画を観ていると、演技があまり上手ではない俳優さんがいらっしゃると、やはり微妙な違和感を感じて、なかなかストーリーに没入出来ないこともありますが、映画「糸」に関しては、素直にストーリーに入り込めます。
特に田中美里さんは、東京生活が破綻して故郷へ戻るUターン者の、苦悩や居心地の悪さ、未来への希望をしっかり表現されていて、多くの人の共感を呼ぶと確信しております。
案外、東京在住の地方出身者の心にも響くと思います。
ぜひ、東京でも公開してほしいな〜。
そして、子役の赤松えみなちゃんの演技も素晴らしく、感動さえ覚えます。
田中美里さんと「本音」でぶつかるシーンや、ラストのクライマックスは本当に涙が出ますね〜。
映画の撮影は2017年の11月にたったの「5日間」で撮り終えましたが、その際はえみなちゃんは当宿に宿泊していたこともあり、勝手ながら、親戚の女の子が出演しているかのような気分で、出演シーンを見守っていました。笑。
ちなみに、映画の上映時間は約60分ありますが、普通、このぐらいの尺の映画を撮るには最低2週間は必要みたいです。
何も知らずに映画を観ると、とにかく出来栄えが良いので「映画って5日もあれば撮れるのね〜」って思ってしまいますが、そんなことありません。笑。
相当、強運で、奇跡的な映画だと思います。
映画によっては「天気待ち」で5日くらい使ってしまう映画もあるでしょうから。
映画「糸」撮影時は基本、最高にいい天気でした。
でも、別れを感じさせる微妙なシーン撮影の時は、うまい具合に曇ってきたり、竹灯籠に明かりが灯る幻想的なシーンでは、風が吹いてきて、炎の揺らめきが強くなったり、天気が色々味方してくれた映画だったと思います。
各所で映る、糸島の風景の美しさは格別ですね。
ただの風景ではなく、出演者の生活の背景にある景色です。
人の生き様が投影されているかのよう。
これは脚本の里島美和さんが、物語を一から作り出す、素晴らしい才能のなせる技ですね。
そしてそれをしっかりと映像に焼き付ける、荻野欣士郎監督や、カメラの古屋幸一さんをはじめとしたスタッフのみなさんの凄さがあってこそ!ですね。
実際に映画を完成・公開させた、村岡プロデューサーも凄いです。
映画を一本作るには大変なお金が必要だし、様々な調整も必要です。
映画の企画って、公開に至るまでのどこかの段階で大抵中止になってしまうらしいので、公開にこぎつけるだけでも実は凄いのです。
映画は奇跡の結晶ですね〜、まさに。
最後に、私が好きだった、映画「糸」の場面を思い出してみると・・・
本当にアナログな「糸電話」が使われるシーンは印象的ですね。
今や、スカイプなどの音声アプリを使えば、地球の裏側にいる人とも無料で会話ができる時代です。
ほんの数mの距離しか届かない、糸電話・・・
忘れがちですが、本来、私たちが大切にすべき、人と人との「距離感」を象徴しているように感じました。
煩わしくもあり、近すぎる距離感。
家族って何だろう?
人生で一番大切なものは何だろう?
つい、そう考えてしまいますね。
「北の国から」の音楽でおなじみの、坂元昭二さんのノスタルジックなギターの音色と、「となりのトトロ」でおなじみの歌手・井上あずみさんが歌う主題歌も映画に彩りを添えています。
また、直江喜一さんの役割も大きかったなぁと思います。
直江さんは金八先生の腐ったミカン役でもおなじみの俳優さんです。
直江さんの演技は、荻野監督独特の、クスッとした笑いを入れる演出と、不器用で素直じゃないキャラクターのバランスをいい具合に取っていて、映画の流れにメリハリを付けています。
最後に一言
とにかく、ロケ地は糸島でしたが、映画「糸」が扱うテーマは、糸島という小さな枠に収まってはいないと思います。
もっと、広く、遠くへ・・・
映画を観られた方の感想のシェアが大切です。
映画は別名「活動写真」と呼ばれます。
その名の通り、膨大な写真が音とともに連続で流れるのが映画の本質だと思います。
低予算・短期間撮影で出来た映画なので、制作側も「もうちょっと時間と予算があればな〜」と思う場面もきっとあったと思います。
それにも関わらず、ハッとするような美しい写真が全編に渡って散りばめられているのが、映画「糸」だと思います。
細い、細い糸がどこまで伸びていくか・・・
ぜひ応援してくださいね。
映画情報
映画名:糸
劇場公開日:2018年3月31日(土曜日)〜4月13日(金曜日)予定
劇場:中洲大洋映画劇場
住所:福岡市博多区中洲4-6-18
*順次、全国展開予定
チケット販売場所:中洲大洋映画劇場、エフコープ、糸島市観光協会など
*3月31日以降は当日券のみの販売です
HP:http://ito-movie.fun/
ダイジェスト編:
地図:
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**糸島コンシェルジュがいる宿**
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前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)