今日も素晴らしい一日を!
福岡県糸島市で、ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
記事をご覧くださり、本当にありがとうございます!
この文章は2020年1月15日〜1月30日に、のぎー&かなが糸島を飛び出し、中米・キューバを旅行した時の記録です。
私たちは2015年にも、1年間で23ヵ国93都市を巡る「世界一周旅行」を経験しました!
みなさまの旅のご参考になれば幸いです。
「ホテル・アンボス・ムンドス(Hotel Ambos Mundos)」はハバナ旧市街のオビスポ通り(Calle Obispo)にあるホテルです。
1930年代にアメリカの文豪ヘミングウェイが定宿にしたので知られ、ここで、長編小説「誰がために鐘は鳴る」などを執筆しています。
現在、ヘミングウェイが滞在した511号室は小さな博物館になっており、宿泊していなくても、お部屋の見学は可能です!
フロントのスタッフに見学の申し込みをしましょう!英語も通じます!
「ホテル・アンボス・ムンドス」の注目ポイント・魅力
注目ポイント・魅力を列記します!
注目ポイント1:クラシカルなホテル
アンボス・ムンドスはそのピンク色の鮮やかな外観が目を引きます。
思わず、可愛い〜と思って写真を撮っていると、「あっ、ここがヘミングウェイがいた宿だよ」と後から気付いたくらいです。
ホテルの開業は1924年。
現在ではお目にかかれないような年代物のエレベーターが現役で使われています。
ヘミングウェイは1932〜1939年の7年間に渡って、アンボス・ムンドスに滞在したので、その時は新築同然の最新式のホテルでした!
ヘミングウェイは511号室に滞在していました。
フロアは美しいタイルパターンの床に、スプリンググリーンの壁紙が映えます。
外壁のピンク色とは対照的な色で、リラックスした雰囲気です。
注目ポイント2:廊下にあるヘミングウェイの展示
5階の廊下にもヘミングウェイに関する展示が色々ありますので、ぜひ見落とさないでください。
ヘミングウェイは立ったままタイプライターを打っていたという伝説がありますが、上図では椅子に座ってますね。笑。
リラックスしているヘミングウェイの写真やフィデル・カストロと思われる人物と握手している写真などがあります。
注目ポイント3:ヘミングウェイの511号室
お部屋見学!
スタッフの人に案内されて、部屋に入ります。
宿泊者以外は見学料として5CUCが必要です。
お部屋は思った以上にこじんまりとしたシンプルな部屋です。
壁などの展示物はヘミングウェイの所有物から定期的に入れ替えて展示しているとのこと。
窓の外に向けて執筆台が置かれています。
このタイプライターで世界的名作を打ち込んでいたんでしょうか・・・
興味深いですね。
そして、私たちが感嘆の声を上げたのは、その窓から見えるハバナの絶景でした!
この日はとても素敵な青空が広がり、本当に素晴らしい見晴らしでした。
こんな書斎が欲しくなります!
窓のすぐ下には旧スペイン総督官邸(現博物館)があり、その先には、エントラーダ運河を超えて、かバーニャ要塞が見えます!
キューバ・ハバナはスペインの中南米における植民地経営の中心地として、また、貿易の最重要中継地として発展しました。
大げさに言えば、ハバナが世界の中心だった時代があるんですよね〜。
そこを見下ろしながら、アメリカ人のヘミングウェイは小説を書いていたのか!と思うと、なぜハバナが好きだったのかが分かるような気がしてきました。
かつてハバナから巻き起こっていた、世界を巻き込んだ様々な現実の悲劇や喜劇、出会いや文化の交錯に想いを馳せていたのかも知れません。
ホテルでは以下のような書籍を執筆しています。
- 誰がために鐘は鳴る
- 持つと持たぬと
- アフリカの緑の丘
- 午後の死
「誰がために鐘は鳴る」は映画化もされた名作です。実際にホテルでは数章が書かれたと言われています。
スタッフの人が「これはヘミングウェイが愛用していたルイ・ヴィトンのトランクよ!」と教えてくれました。
完全に特注品ですね!
言われないと絶対にルイ・ヴィトンとは気づかないです。
ヘミングウェイの人生と人気についての考察
1940年、ヘミングウェイは結婚を機に、ハバナ郊外に邸宅「フィンカ・ビヒア(Finca Vigia)」を購入し、移り住みます。
そこでノーベル賞を獲った世界的名作「老人と海」(1951年)を書き上げます。
「そりゃ、人間は殺されるかもしれない、けれど負けはしないんだぞ」
ヘミングウェイは「老人と海」の中でそう書いています。
アメリカ人でありながら、ごく普通の人たちが立ち上がり、親米独裁政権を打破したキューバ革命(1953〜59)を支持していたと言われています。
「老人と海」は、釣り師の老人とカジキマグロとの孤独な死闘をテーマにした小説で、時々、上記のような「強烈な覚悟」を秘めたセリフが出てくるので、少しオーバーすぎじゃないかと不思議に思っていました。
「老人と海」を書いたのはキューバ革命以前です。
おそらくキューバに滞在中に虐げられたキューバの人々をその目で見て、彼らに対するシンパシーが小説に反映されているのかもしれませんね。
キューバに来てヘミングウェイへの印象がかなり変わりました。
もともと、冒険好き・ワイルド・恐れ知らず・酒好き・女好き的なアクション映画の主人公のようなイメージだったのですが、それらに加え、弱者に対する優しい心を持ち合わせていたり、アメリカ人にも関わらず反米のキューバを支持したりするなど振れ幅の大きい複雑な人物像が浮かび上がってきます。
ヘミングウェイはアメリカ人にもとても人気があり、しかも、「最もアメリカらしい作家」だと見なされています。
1960年に諸事情からアメリカへ永久帰国する際、アルゼンチン人の記者に「I am not a yankee, you know. (僕はアメリカ人じゃないんだよ。知ってるだろう)」と答えた逸話があるくらいなのに、皮肉です。
極端な複雑さがヘミングウェイの魅力なんでしょう。
注目ポイント4:見晴らし抜群の屋上バー
ホテル・アンボス・ムンドスの屋上はルーフトップバーになっています!
もし時間に余裕があればぜひ寄ってみましょう!
ホテルの屋上なので、階下の観光客でワサワサした雰囲気と異なり、のんびりした、もしかしたら本当のオールドハバナらしい風景が広がっています。
ぜひ屋上にも足を運ばれてみてください。
「ホテル・アンボス・ムンドス」を訪れた感想
訪れて感じた個人的な感想を記したいと思います。
人によって目的・感じ方は多様ですので、下記の個人的な感想に関わらず、興味を持たれた場合は、訪問するのをぜひおすすめします!
個人的な感想
「ホテル・アンボス・ムンドス(Hotel Ambos Mundos)」はハバナ旧市街にあるホテルで、世界的文豪ヘミングウェイが定宿にし、いくつかの書籍を執筆したので有名です。
何と言っても511号室の窓からの景色は美しい!
この部屋に泊まりたい!と思えるほど。
ヘミングウェイ好きじゃなくても楽しめると思います。
もっとも予めいくつかヘミングウェイの小説を読んでおくと、さらに楽しめると思います。
観光名所情報
(※2020年1月現在の情報です) | |
名称: | ホテル・アンボス・ムンドス(Hotel Ambos Mundos) |
見学可能時間: | 10:00〜13:00、13:30〜17:00 |
定休日: | 日曜 |
見学料金: | 5CUC(宿泊者以外) |
HP: | https://hotelambosmundoshabana.com-cuba.website/ |
住所: | Calle Obispo 153, esquina Mercaderes, La Habana Vieja |
地図: |
上記の「キューバ」情報は参考になりましたでしょうか?
その他の情報は以下のリンク先をご参考ください。
キューバ「ハバナ」のおすすめ観光ガイド
それでは良い旅を!
機会があればぜひ、福岡・糸島にも遊びに来てくださいね!
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