「ラム酒ハバナ・クラブ博物館」ラム酒造りの工程が分かる!試飲も!

今日も素晴らしい一日を!
福岡県糸島市で、ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
記事をご覧くださり、本当にありがとうございます!

2020年キューバ旅行記

この文章は2020年1月15日〜1月30日に、のぎー&かなが糸島を飛び出し、中米・キューバを旅行した時の記録です。
私たちは2015年にも、1年間で23ヵ国93都市を巡る「世界一周旅行」を経験しました!
みなさまの旅のご参考になれば幸いです。

「ラム酒ハバナ・クラブ博物館(Museo del Ron Havana Club)」はオールドハバナにあるラム酒博物館です。
キューバの代名詞とも言える「ラム酒」の歴史や製造方法を学べ、試飲も出来ます。

「ラム酒ハバナ・クラブ博物館」の注目ポイント・魅力

注目ポイント・魅力を列記します!

注目ポイント1:待ち合わせのパティオ(中庭)

見学開始まで、建物のパティオ(中庭)で待ちます。
ここがなかなか素敵な空間で、居心地が良いです。

パティオ(中庭)
パティオ(中庭)

ちなみに見学ツアーの入場料は7CUCです。

特別体験メニュー
特別体験メニュー

実はラム酒博物館では特別体験メニューが用意されていて、案外ありかも!?と思えます。
THE 3 PILARSはハバナクラブの3年、7年、マスターセレクションの3種を飲み比べ出来ます。
カクテルワークショップも面白そうですし、PRESTIGE TASTINGはなんと個室のテイスティングルームで専門家が付いてくれた上で、マスターセレクション、15年、ユニオンという特別な3種を飲み比べ出来ます。

もし日本でボトルを買うと15年は2万円前後、ユニオンは3万5000円前後するので、40CUC(約4400円)でちょい飲み出来るなら、むしろアリかもしれません。

さらに、サトウキビをその場で絞っていて、その場でフレッシュなサトウキビジュースを使ったカクテルも有料で提供しています。

サトウキビを絞ってます
サトウキビを絞ってます
サトウキビジュースを使ったカクテルも!
サトウキビジュースを使ったカクテルも!

フレッシュなサトウキビジュースを使ったカクテルとは贅沢です。
案外、簡単には飲めませんよ!

お酒好きにとっては、むしろこれがハイライトかもしれません。
ここで飲みすぎて、ツアーの説明が頭に入らなかったという感想もネット上にありました。笑。

ちなみにハバナクラブで使うサトウキビは100%キューバ産です!
これぞ地酒!
キューバに行ってこそ飲む価値・知る価値があります!

ヒラルディージャ像
ヒラルディージャ像

ハバナクラブのラベルにも使われている「ヒラルディージャ(La Giraldilla)」像もありました。
16世紀、夫がフロリダ遠征に行っている際に、ハバナの統治を任された女性提督です。伝説では夫の帰りを今か今かと、水平線の先から戻ってくると思われる船を何年も待ち続けたそうです。
ハバナの象徴でもあります。

なぜか浮世絵が!
なぜか浮世絵が!

そしてなぜか浮世絵も!

そうやっているうちにツアーが始まりました。
ガイドブックには30分のツアーと書いてありましたが、実際は60分ありました。
ツアーは英語スペイン語があります!
HPから予約推奨ですが、不思議にも予約ページが見つからないことも!?(当日受付で大丈夫じゃないかと思います)

ツアー開始!
ツアー開始!

注目ポイント2:ラム酒作りの工程

ツアーではラム酒作りの工程が順番に案内されます。

かなり原始的な圧搾機
かなり原始的な圧搾機
原始的なサトウキビジュースを煮詰める釜
原始的な、サトウキビジュースを煮詰める釜

かなり原始的な製造道具が置かれていました。
まだ人力で作業していた頃の道具ですね。

15世紀にコロンブスがキューバに上陸した時にサトウキビが持ち込まれました。
キューバはサトウキビ栽培に適した土地柄で、18世紀末には世界一の砂糖輸出国だったそうです。

ラム酒の原料「モラセス(糖蜜)」
ラム酒の原料「モラセス(糖蜜)」

ラム酒に必要なのは砂糖ではなく、「モラセス(糖蜜)」です。
砂糖を精製する際に必ず出てくるそうですが、写真の黒いドロドロの液体がそれです。
初めて糖蜜を見ましたが、プルーンのように黒いですね。

糖蜜に酵母を入れて発酵させれば、ラム酒の原型のようなアルコールが出来ます。(ただアルコール度数はまだまだ低いです!)

工場のジオラマ模型
工場のジオラマ模型

次に精密な工場のジオラマ模型を見た後に、蒸留の工程を説明してくれます。

連続式蒸留機
連続式蒸留機

アルコール度数が低いままでは保存性に欠けます。
そこで蒸留作業です。

蒸留は水とアルコールを分離させて、濃度を一気に高める方法で、連続式蒸留機を使えば、70%以上に上がります。

お酒と船は切っても切れない関係があります。
そもそも簡単に水が手に入らない船乗りにとって、お酒は「腐らない水」として重宝された歴史があります。

腐らない水を作るために考え出された手法が蒸留だったのです。

スペインの中南米統治の中心として栄えたキューバに置いて、お酒の生産が重要課題だったのは想像に難くないですね〜。

かなり必死にサトウキビを栽培したのでしょう。
そのためにアフリカから大量の奴隷が必要とされたのです。

ラム酒の素「アグアルディエンテ」
ラム酒の素「アグアルディエンテ」

蒸留後にできるには、「アグアルディエンテ(Aguardiente)」と呼ばれる、焼酎のような透明な蒸留酒。
これを使ったカクテルが、トリニダー名物のカンチャンチャラです!

「ラ・カンチャンチャラ」トリニダー名物の地酒バー

アグアルディエンテを樽で何年も熟成させれば、ラム酒完成です!

樽
やっぱり修理しながら使う!
やっぱり修理しながら使う!

なんと、樽はかつてのウイスキー樽を活用しているとのこと!
物資の少ないキューバではその樽も何度も修理して使うそう。

金属で補強された樽の展示もあって、嘘だろ〜と一瞬思いましたが、街中でクラシックカーを修理している光景が当たり前のキューバなので、さもありなん!と思いました〜。

マスター(マエストロ)の存在
マスター(マエストロ)の存在

ハバナクラブは味を一定に保つために、味に精通したマスター(マエストロ)の存在が欠かせません。
年数の違う樽からラム酒をブレンドして味を作っていきます。
ですから、ハバナクラブ7年と言われれば、それは最低7年以上熟成されたラム酒を使っているという意味になります。
正確に言えば、次のランクが15年なので、7年〜14年もののハバナクラブをブレンドしているわけですね!

注目ポイント3:お楽しみの試飲!

さぁ、お待ちかねの試飲です!

試飲ルーム
試飲ルーム
販売されているラム酒
販売されているラム酒

一般的に販売されているラム酒の種類は以上のようです。
日本では3年と7年は売ってますが、「Añejo Especial」と「Selección de MAESTROS」は売ってないんじゃないかな〜と思います。

試飲はAñejo Especial

今回試飲させてもらったのは、アネホエスペシャル(Añejo Especial)です。
3年と7年の中間だそうで、飲みやすくかつ深みのあるハバナクラブです。

ロックなので強いですが、風味豊かで美味しい〜。
良いお酒は悪酔いしないのもいいですね!

お酒がそれほど強くない私たちですが、キューバ滞在中、日本だったら絶対こんなに飲まんなというくらいラム酒飲んでましたが、一度も頭が痛くなった経験がありませんでした。
経済発展が遅れたキューバでは、逆に良い物が大切にされ、そのまま残っている場合もあるなぁと感じました

一般には販売されていない特別なラム酒も!
一般には販売されていない特別なラム酒も!

一般には販売されていない特別なラム酒も置いてあります。
おそらくお金を払えば、テイスティングさせてくれるんじゃないかなと思います。
値段も含めて要確認でチャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。

注目ポイント4:博物館ならではのレアなラム酒グッズ!

博物館ならではのレアグッズがあるのもポイントです!

ラム酒のラベル
ラム酒のラベル

ラベルのデザインはやっぱり見ていて面白いですね!

カクテルブック
カクテルブック

カクテルのレシピブックです。
バーテンダーはきっと興味あるでしょう!

ラム酒の代表的カクテル
ラム酒の代表的カクテル

ラム酒の代表的なカクテルも挙げてます。
ダイキリ・キューバリブレ・モヒート・カンチャンチャラ・・・
他にも知らないレシピがいっぱいで、分量も明記してあるので、それを元にカクテルを作ってみるのも楽しいかもしれませんね!

高級ハバナクラブ「マキシモ(Máximo)」
高級ハバナクラブ「マキシモ(Máximo)」

そして特別で高級のお酒も売ってます。
「マキシモ(Máximo)」は1700CUC(約19万円)です!
飲んでみたい・・・

超高級ハバナクラブ「1519」

さらに上の、超高級ラム酒「1519」もありました!
なんと2900CUC(約32万円)です!
ひ〜!飲んでみたい・・・

Se decidió utilizar barriles antiguos en la producción y desarrollo del nuevo ron cubano para el “acabado”

MEGA RICOSより

1519」は2019年に「ハバナ建設500周年」を記念して作られた500本限定のラム酒です。
ハバナクラブが持っている貴重で古いラム酒をブレンドして、「仕上げ」に新しいラム酒を加えたのがポイント!
古くて新しい」ハバナを象徴するラム酒なんだそう!

大胆な発想ですよね〜。

「ラム酒ハバナ・クラブ博物館」を訪れた感想

訪れて感じた個人的な感想を記したいと思います。
人によって目的・感じ方は多様ですので、下記の個人的な感想に関わらず、興味を持たれた場合は、訪問するのをぜひおすすめします!

個人的な感想

ラム酒ハバナ・クラブ博物館(Museo del Ron Havana Club)」はオールドハバナにあるラム酒の博物館で、キューバのナショナルブランド・ハバナクラブが経営しています。
思った以上に面白いツアーで、特にキューバに来てモヒートとかラム酒に触れて興味を持ったら足を運ぶと良いなと思います
また特別なプログラムが案外面白そうで、ツアーではなくそちらを選択するのもありかもしれません。
カクテルワークショップ珍しいラム酒の試飲など、あまり知られていないのが残念ですが、とても興味深い体験プログラムだと思います!
またすぐそばに、夜まで開いているバーも併設されていて、食事やカクテルを楽しめます。

観光名所情報

(※2020年1月現在の情報です)
名称:「ラム酒ハバナ・クラブ博物館(Museo del Ron Havana Club)」
見学可能時間:月〜木/9:00〜17:00、金〜日/9:00〜16:00
※HPから予約推奨
定休日:無休
料金:ツアー7CUC
HP:http://www.havanaclubmuseum.com/
住所:Avenida del Puerto 262, esq. Sol, La Habana Vieja
地図:
キューバ旅行の参考情報

上記の「キューバ」情報は参考になりましたでしょうか?

その他の情報は以下のリンク先をご参考ください。
キューバ「ハバナ」のおすすめ観光ガイド

それでは良い旅を!
機会があればぜひ、福岡・糸島にも遊びに来てくださいね!

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