今日も素晴らしい一日を!
福岡県糸島市で、ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
記事をご覧くださり、本当にありがとうございます!
この文章は2020年1月15日〜1月30日に、のぎー&かなが糸島を飛び出し、中米・キューバを旅行した時の記録です。
私たちは2015年にも、1年間で23ヵ国93都市を巡る「世界一周旅行」を経験しました!
みなさまの旅のご参考になれば幸いです。
キューバは世界的にも珍しい二重通貨制度があります。
一般的にキューバ国民が使うCUP(クップ)と、主に観光客が使うCUC(クック)です。
社会主義国のため、現地の人は生活必需品に限ってはとびきり安い値段で買えます。国民向けの食堂においても同様です。
二重通貨制度のキューバでは、観光客と地元民では基本使う通貨が異なり、行動範囲が被らずに、いまいちキューバ人の生活感が伝わってきません。
キューバ人のリアルな生活を知りたいならば、ぜひ少しのCUPを持ちましょう!
「CUPを使ったハバナでの生活」の注目ポイント・魅力
注目ポイント・魅力を列記します!
最後にCUPとCUCの違いについての説明・考察を書いてますので、それもご参考に!
注目ポイント1:キューバの民泊カサ・パルティクラル(Casa Particular)
キューバではホテル以外の宿泊先として、民泊「カサ・パルティクラル(Casa Particular)」が一般的です。民泊とは一般家庭の「空き部屋」を利用して宿泊するシステムです。
カサ・パルティクラル(Casa Particular)の物件には、青い「イカリマーク」が表にあるので、それで判断出来ます。
また民泊仲介サイトAirbnbが進出しているので、サイトを経由して予約も可能。
若干の手数料は取られますが、物件やお部屋の様子が豊富な写真で分かりやすいので、おすすめです。
そのままネットで決済も出来るので、余計な現金を持ち歩く必要がないのもポイントです!
ハバナではロメール(Romer)さんご家族の家にお世話になりました。
充実した設備で、場合によってはホテルより快適な場合も多いです。
ロメールの物件はなんと朝食付きだったので、朝日の差し込むテラスで気持ちの良い朝を迎えられました。
彼らはとても親切でした!!
休日にテラスでBBQしていて、お裾分けを頂きました。
こういう現地の人との交流があるのがAirbnbの良さです!
顔を合わせる度に色々とキューバに関する質問をして、キューバに対する理解が深まったように思います。
ホテルにはホテルの素晴らしさがありますが、民泊はホテルには出せない「交流感」がやっぱり魅力ですね!
本当にありがとうございました!
キューバに来たらぜひカサ・パルティクラル(Casa Particular)を体験してみてくださいね。
Airbnbを通して、カサ・パルティクラル(Casa Particular)をぜひ体験してみたい方は、以下のリンクからどうぞ!
注目ポイント2:地域のローカルマーケット
ベダード地区にある「19 y B」という大型のメルカド(市場)を別の記事でご紹介しました。
ただ、ハバナ市内には無数の小さな、ローカルマーケットがあり、普通はそこで買い物をします。
また「配給所」も各所に見られ、キューバ国民は生活必需品は格安で買える仕組みもあります。
十分な量ですよね〜!
さらにラム酒の販売店もあります。
少し見にくいですが、写真の奥に見える大きな樽から直接注いでいますね。
樽生のラム酒じゃないですか!!!
すごいですね。
こういう場所で売られているラム酒は、ハバナクラブなどの銘柄酒と質が異なると言われています。
人だかりが出来ていましたが、何を売っているかは見えませんでした。
しかし、表のイラストやスペイン語から、洗剤類を配給しているのが分かります。
なるほど、その辺りも配給品に含まれるのですねー。
路上の屋台ではバナナが売られていました。
ちょうど良い熟れ頃たったので、購入!
1本1CUP(約4円)でした。
あ〜、美味しかった!
注目ポイント3:地元民向けハンバーガーレストラン
今度はお店にも入ってみましょう!
現地の人に大人気なのはピザやハンバーガーなどのファーストフードです。
満席ですね。
さすがに観光客はおらずキューバ人ばかりです。
装飾が華美でない感じが観光客向けのお店とは明らかに違います。
シンプルなメニュー表です。
ハンバーガーも数種類です。
私たちはチーズバーガーをオーダー!
連なったパンをバッサリちぎった感ありますね。
食べると意外と美味しくて、これならアリだな!と思いました。
でもあくまで「意外と」ですけど。笑
ハンバーガーの下に敷かれていたのはナプキンではなく、なんとメモ紙。
急に節約感出てきますね。笑。
他の人たちのもハンバーガーの下は紙みたいなのが挟んでましたから、そういうものなのでしょう。
社会主義の理想を実現するのは涙ぐましいですね。
注目ポイント4:地元民向けカフェ
私たちがハバナで滞在したベダード地区は観光エリアではなく、むしろ居住地。あちらこちらに観光客が利用しないようなローカルカフェがあります。
なかなか良い雰囲気です!メニュー表はご覧の通り、CUPでもCUCでも支払い可能です。
一瞬、観光客向けにCUC料金を設定しているのかな?と思いましたが、レート的にはどちらで支払ってもほぼ同じ金額。
おそらくキューバ経済は徐々に上向いていて、今後はより価値の高い通貨CUCへの切り替えが進む予感がしますね。
何気に十分美味しいコーヒーでした。
注目ポイント5:パン屋
キューバの主食はお米です。
しかし、パンも人気があり、至る所に国営のベーカリーがあります。
焼き立ての時間にはパン屋の前に行列が出来ている風景を何度も見かけました。
営業時間は本当に長いです。
朝7時から夜11時までとはかつてのセブンイレブンのようですね。
比較的いつでも買いやすい、一種のコンビニのような便利さがキューバのパン屋さんにはあります。
パンの種類も豊富です。
ただ実はキューバはお米や小麦などの穀物類の自給率はあまり高くなく、かなり課題だと言われてます。
米の自給率は2014年時点で約55%、同様に基礎穀物であるフリホール豆とメイズについても、約53%、34%と低く、小麦に至っては100%輸入に頼っています。
JICA NEWSより
確かに、私たちは今回のキューバ旅行で、縦横無尽にバスでキューバ中を駆け巡りましたが、一度陸稲の田んぼを見かけた以外は、サトウキビやマンゴーなどのプランテーションばかりでした。
都市が近くなると野菜畑も増えましたが・・・
穀物の自給はなかなか大変そうです!
次に、別のパン屋さんも見てみましょう!
これはかなり小規模のパン屋さんです。
字が読みにくいですが、どうやらフルーツが入ったパンとチョコレートのパンが売ってます。
せっかくなので買ってみましたよ!
出来立てなので、意外と美味しいのがポイント。
何度も言いますが、「意外と」です。
注目ポイント6:医療も無料
社会主義のキューバでは医療も無料です。
おそらく薬も無償かとても安い価格で買えるのだと思います。
あちらこちらに薬局がありますが、どこも人でいっぱいでした。
写真のように、椅子に並んで順番を待っている様子がかわいい。
病院も人が多いですよねぇ。
2回くらい間違って病院に入ってしまいましたが、人がいっぱい待っているのでカフェか?銀行か?ちょうど行きたかった!と思っていたら、消毒液の香りがして「あっ、病院だ!」って。笑。
上の薬局もそうですが、病院もサインとかさりげないんですよね〜。
一応キューバに入国する観光客は「海外旅行保険契約証明書」が必要なので、何かあった際は、その保険で病院や薬局も利用できるはずです。
注目ポイント7:どこでもドミノ!
またキューバでは街角でドミノをしている人たちをたくさん見かけます。
ハバナに限らず、他の都市でもこんな感じでしたねぇ。
Wi-Fiが限られた場所でしか使えないキューバでは、人と人が直接コミュニケーションを取る機会をとても大切にします。
ある意味、羨ましいです。
知らず知らずにネットに依存しているなと気づくいい機会でもありました。
まぁまぁこういう光景も見かけます。笑。
そこまでしてドミノする??って思いますけど!
キューバの二重通貨CUPとCUCとは?
CUPとは?
「CUP(クップ)」はずっと使われてきたキューバの通貨で、「ペソ・クバーノ(Peso cubano)」の略称になります。
一般的に現地の人は「ペソ」と呼びますが、別名で「MN(モネダ・ナシオナル moneda nacional)」とも呼びます。
CUCもある意味ペソなので、観光客が話すとまぁまぁトラブルの元。
現地の人と会話する際は、「CUP=モネダ」と発音すると一発で理解されるのでおすすめです!
CUCとは?
「CUC(クック)」は「ペソ・クバーノ・コンバーチブル(Peso cubano convertible)」の略称です。
普通に「クック」と発音して通じますが、「クップ」とも似ていて紛らわしいので、アルファベットのスペイン語読み「CUC=セー・ウー・セー」と発音すれば一発で理解されます。
現地の人も値段表示はCUCだ!と強調したいときは「セー・ウー・セー」を使います。聞き間違いを防ぐためですね。
CUC導入の経緯
1993年に、友好国ソ連が崩壊した後、経済がめちゃくちゃになったキューバではUSドルの流通を開始します。
ソ連以外の国と貿易を進めるにはUSドルが必須だからです。
しかし、USドルが出回るのはアメリカの制裁がいつ強化されるか分からないキューバにおいては諸刃の剣。
2004年に「1CUC=1USドル」というレートで、CUCを導入し、USドルの使用を禁止します。
それ以来、CUPとCUCの二重通貨制度が続いています。
最初に、「CUPはキューバ国民用、CUCは観光客用」と書きましたが、それは半分正解で半分間違いです。
現地の人でも家電やインテリアなどを生活必需品以外を買う場合はCUCで買いますし、私たちが訪れた現地の人向けのお店でも「当店はCUCしか使えません!」と張り紙がしてあるお店もありました。
ちなみに2020年時点で「1CUC=約25CUP」というレートなので、貨幣としてはCUCの方が25倍の価値を持っています。
タフでクレバーなキューバ政府
この二重通貨制度に触れて理解を深めるにつれ、アメリカの真下でアメリカを敵に回して何十年も体制を維持するキューバ政府は本当にタフだしクレバーだなと感じました。
おそらくソ連崩壊後はキューバは相当のインフレに見舞われたはずです。
もし普通の国であれば、二重通貨ではなく、より高い価値を持つ紙幣、例えば「2000ペソ札」とか「5000ペソ札」を作るはずです。
(2015年にコロンビアに行ったときはインフレ対応のために、高額紙幣が発行されていて、ご飯食べたり、長距離バス乗ったりする度に何千コロンビアペソとか何万コロンビアペソを払っていて、いつもお財布が札束でパンパンだし、いつもお金の桁を間違いそうでした。笑)
キューバの場合、新しい高額紙幣ではなく、主に外国人向けという名目の「特別通貨」を作って、国民の不満を抑え、外貨を稼いでいる間に経済を上向かせようという作戦なんだと思います。
おそらくゆくゆくは通貨を切り替えて、CUC一本になるはずです。
もしそうなれば通貨政策としては大成功でしょう!
今後のキューバの通貨の行方が気になりますね。
「CUPを使ったハバナでの生活」の感想
個人的な感想を記したいと思います。
人によって目的・感じ方は多様ですので、下記の個人的な感想に関わらず、興味を持たれた場合は、チャレンジするのをぜひおすすめします!
個人的な感想
基本的に観光客はCUCを使った滞在になりますし、実際私たちもそうでした。
ただ、CUPを使ったハバナの生活を体験してみるのは、よりキューバ滞在を面白くするのでおすすめです。
またCUPしか使えないお店もあるので、持っていた方が何かと助けになります。
観光名所以外をウロウロしていて、お腹が減ったけど、CUC払いのお店がない!という事態は往往にしてあります。
基本的に銀行でCUC→CUPの両替が可能です。
私たちは2週間のキューバ滞在中にトータルで5CUC分両替しました。
ちょっと体験するくらいならば、十分だったかなと思います。
もう少し持ってても良かったかな。笑。
そんな感じです!
上記の「キューバ」情報は参考になりましたでしょうか?
その他の情報は以下のリンク先をご参考ください。
キューバ「ハバナ」のおすすめ観光ガイド
それでは良い旅を!
機会があればぜひ、福岡・糸島にも遊びに来てくださいね!
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