こんにちは!
夫婦で一年間の世界一周旅行の後、福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!
さて、「メキシコ」で2014年12月22日に、私たちが体験したお話です。
(ツアー前編)巨木(Árbol del Tule)見学と織物の村(Teotitlán)へ!
オアハカにいます。
ここは市街地にも増して、郊外に色々興味深い観光地があります。
世界遺産もあれば、伝統工芸の村もあって、見所盛りだくさんです!
ソカロ(中央広場)周辺に、たくさんツアー会社があって、自分で勝手に行くより便利で断然お得なので、多くの人がツアー会社経由で観光を楽しんでいます。
私たちが申し込んだのは、ソカロ北側にある、「モンテアルバンツアーズ(Monte Alban Tours)」です。
コースは
「巨木トゥーレの木(Árbol del Tule)→
織物の村テオティトラン(Teotitlán)→
世界遺産ミトラ遺跡→
断崖絶壁のプール・イエルベ エル アグア (Hierve el Agua)
→メスカル工場」という、9時〜19時までの弾丸ツアー。
これで一人150メキシコペソ(約1200円、2014年現在)で、安いほうだと思います。
ちなみに入場料、食事代は別途なので、トゥーレは10ペソ、ミトラ43ペソ、アグア40ペソが別にかかりますので、トータルで250ペソもあれば十分楽しめます!
(食事は途中で提携のビュッフェレストランに連れていかれますが、確か140ペソくらいします。必ずしも食べる必要はありませんが、他の旅行者と仲良くなるチャンスでもあります。)
とりあえず、「前編」では織物の村(Teotitlán)までをご紹介します!
↑ツアーのワゴン車はこんなかんじです。他のツアー会社はもっと大きなバスを使っているところもありました。
値段の違いはそういうところに現れているかもしれません。(ちなみにどのツアー会社も入場料、食事代は別という設定がほとんどです)
世界で最も太い木「トゥーレの木(Árbol del Tule)」
ギネスブックに認定された巨木です。
右側の教会もかなり大きな建物ですが、はるかに大きいですね。。
なんでも幹周が「日本の縄文杉の3倍」もあるとか!!どんだけでかいんだ!ってかんじですね。
巨木を下から仰ぎ見て、ちょっと神聖な気分になったところで、次の目的地へ移動です。
超高度な織物技術を持つ村「テオティトラン(Teotitlán)」
ある意味、最も衝撃的な体験というか、個人的にはこのツアーのハイライトでもありました!
荒れ果てた大地にサボテンや植物がポツン、ポツンという、いかにもメキシコらしい風景の中に、民家がこれまたポツン、ポツンと点在している村にやってきました。
ここがテオティトラン(Teotitlán)村です。
民家も同じように点在していて、それぞれの民家が織物のギャラリーも兼ねていて、工房の様子を見学出来たり、買い物が出来たりします。
私たちが寄ったのは、Isaac Vasquez Gさんの工房でした。
何が衝撃的だったかというと、とにかく手間暇かけた織物の「素晴らしい品質とデザイン」です!
まず、手仕事の工程を、それぞれの作業場に連れて行ってくれて、丁寧に説明してくれます。
↑染色のための様々な原料。もちろん自然界の物質を使っています。
自然界の物だけで色が作り出せることに感動しますねぇ!
ほんの100年くらい前までは世界中で当たり前のことだったんでしょうが・・・
原材料を混ぜ合わせたり、何らかの液体を加えたりすることで、より複雑な色を生み出せます。長年の知恵ですね。
それを眼の前で実際にやってもらえます。
そして今度は染色です。
糸を染めた後に、織りの作業です。ここまでで気が遠くなるようなプロセスです。。。
手仕事って本当にすごい!
このデザイン力はすごい!写真じゃなかなか分からないと思いますが、伝統的な柄を用いながらも、グラデーションをうまく使って、ものすごくモダンな雰囲気もあります。
こんな荒野のど真ん中で、こんな高度な織物文化がよく残っているなぁと感心してしまいます。
織物の柄は抽象化され、それぞれに意味があります。
さらに、色も基本的に現地の植物や花、鉱物から抽出しています。かなり抽象化が進んでいて、とても高度な文化を感じさせますね。
マヤの時代より連綿と繋がっている「知恵や技術」が垣間見られ、とても興味深いものでした。
工房の見学は、ただ見るだけでなく、作業の一部も体験させてもらいました。
動物の毛を引き延ばして、糸を紡いでみましたが、思った以上に力が必要で、ほんとに大変!紡ぐのも均一にするのにはコツが要ります。
手仕事の技術は奥が深く、本当に面白いと思いました。
テオティトラン村には相当数の工房があるようですが、きっと昔ながらのやり方をずっと続けているお店はそれほど多くないんだろうなぁという気がします。
Isaac Vasquez Gさんの工房は、伝統的な織物方法を踏襲していて、この地でもとても有名な家族なんだそうです。
オアハカは手工芸がまだ残っている地として世界的にも有名ですが、こんなレベルの高い織物があるとは本当にびっくりしました!オアハカに行く際はぜひテオティトランまで足を伸ばして欲しいですね。
さて、後編は遺跡から滝、メスカル工場に続きます。