こんにちは!
夫婦で一年間の世界一周旅行の後、福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!
さて、「トルコ」で2015年8月19日に、私たちが体験したお話です。
海底トンネルの地下鉄「Marmaray」で、アジア側へ移動!
今日もトルコ・イスタンブールにいます。
昨日は、ヨーロッパ大陸側の「旧市街地」エリアに滞在していましたが、今日からしばらくアジア側に移動します。
やはり旧市街地は観光名所ばかりなので、観光客が多く、生活者が少ないと思います。
短期滞在ならそちらの方が都合良いですが、やはり長期で滞在するなら、生活感ある場所のほうが断然楽しいと思います。
旧市街地からアジア側へ直接向かうには今まではフェリーしかなかったのですが、近年、日本の協力でMarmarayという名の地下鉄が開通しました。
観光客的にはフェリーのほうが情緒あっていいですが、フェリーは30分に1本くらいの頻度なので、通勤に使うにはちょっとしんどいですかね。きっと、生活しやすいアジア側に住んで、旧市街地に働きに行くというライフスタイルも増えるかもしれませんね。
さて、「日本の協力」で出来たというなら、利用してみようじゃありませんか!
ちなみに駅はまだ5つしか出来てません。私たちはホステルから最寄りのSirkeci駅から乗ります。
↑看板にMarmarayの案内が出ています。
海底トンネルを通るので、とにかく深い!!
東京の大江戸線を思い出す深さです。
プラットフォームもめっちゃ長い!
日本も素晴らしい貢献出来て良かったです!歴史的にトルコと日本は仲良くやっているので、さらに発展させていきたいですね。
まずはトルコの食文化を体験!
アジア側の良いところは、ヨーロッパ側の飲食店が観光地価格なのに対して、生活者価格の店が多いというところです。
そして、ヨーロッパ側が非常に伝統的な雰囲気を堪能出来る内装を志すのですが、アジア側では、地元の若者の心を掴むべく、スタイリッシュに洗練された内装を目指すお店が多いのも特徴です。
↑内装の色彩がトルコっぽいかもしれませんが、椅子やテーブルはヨーロッパ的なシンプルなカフェを連想させます。
カフェに入ってまず飲むべきは、「チャイ(Çay)」です。
いわゆる紅茶ですが、トルコ人は毎日のように飲みます!
最初、お茶の生産自体はインドかスリランカかなと思っていたのですが、生産もトルコの黒海沿岸で行っているようですね。
ガラスのコップに熱々のお茶が入っているので、熱すぎてすぐには飲めません。笑。
トルコのお茶文化について
ちなみに、トルコのお茶についてまとめた論文の要旨PDF(英文)を参照すると、トルコがお茶の生産を本格的に始めたのは20世紀になってからで、ロシアでお茶栽培に従事していたトルコ人がロシア革命の影響でトルコに戻ってきた際に、失業者対策として、お茶栽培を始めたそうです。
面白いのは、山田寅次郎という日本人がトルコのお茶文化に与えた影響は小さくないという点です。
日本とトルコが仲が良いというのは、1890年にオスマントルコの軍艦エルトゥールル号が和歌山県沖で遭難した際に、住民が必死で救助してくれたり、民間人である山田寅次郎が事故の犠牲者のために義援金を集め、自らトルコに渡しにいったりした逸話が知られているからです。
茶人でもあった寅次郎は、スルタンの前で日本のお茶を淹れたことがあって、その衝撃が、もともとコーヒーを飲む文化を持っていたトルコ人(おそらく上流階級の人たち)がお茶を頻繁に飲むようになったきっかけになったようです。
まぁ、お茶自体はかなり昔にシルクロードを通じて伝わっていたはずですが、トルコのチャイ文化が発展する下地づくりに、偶然とはいえ、日本人が関わっていたのは、興味深いですね。
ラフマジュン(Lahmacun)とピデ(Pide)
アジア側には、レストランもたくさんあります!
トルコ料理は、基本的に作り置きが多く、「総菜・ファーストフード」的要素がとても強いです。
そういうお店は「ロカンタ(大衆食堂)」と呼ばれ、カウンターに見た目も鮮やかな食べ物ががずらっと並んでいます。
あと中央アジアの遊牧民の伝統を受け継いだケバブのような肉料理や、世界でも最も古い小麦栽培の歴史もあるので、小麦を使った料理も一般的です。
さて、ラフマジュン(Lahmacun)という名物料理があって、「薄焼きピザ」みたいなものですが、その専門店がアジア側にあったので、早速行ってみました。
「Halil Lahmacun」というお店です。
メニューも、ラフマジュン(Lahmacun)とPeynirli Pideと呼ばれる、チーズピデのみの潔いお店です。(どちらも5トルコリラ、約200円)
ちなみにピデもピザのようなものですが、「舟型」で、中に色々な具材を載せるのが特徴です。
↑ある意味、これが最大の特徴。大量の新鮮パセリと搾ったレモンをトッピングとして食べます。
ラフマジュンの食べ方を知らなかったのですが、パセリを載せて、レモンを搾って、そして生地を折り返してサンドイッチの要領で食べるみたいですね。
またこのパセリの苦みがいいアクセント!うまい!
生地の上にはミンチ肉にトマトやタマネギが載っていますが、良い具合にマッチしています。
↑Peynirli Pide。ピデはラフマジュンより厚い生地であることが多いようですが、この店の場合は同じ生地かな。。。
これもなかなかおいしい。やはりパセリを載せて食べました!
ブルガリアからずっと定番のヨーグルトです。酸味があるので、夏に飲むとシャキッとしますね。
あと、案外おいしくてはまったのが、「スマック(Sumac)」と呼ばれる香辛料。
酸味があって、ウメのような風味もあるので、なんとなく懐かしさを覚えます。
トルコでは一般的な香辛料の1つで、ラフマジュンやピデにたくさんふりかけて食べます。
これは日本だとヌルデと呼ばれる、ウルシ系の植物の実になるようです。
意外と日本食にも合うんじゃないかな。
面白い香辛料と出会って、なんだかとても嬉しい気分です。
私たちの一年間の世界一周の軌跡が、皆さんのお役に立てれば幸いです。
**今度は私たちがゲストをもてなします!**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)