トルコ人の故郷!?イスタンブールで「ウイグル料理」を食べる! , Istanbul , Turkey

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こんにちは!

夫婦で一年間の世界一周旅行の後、福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。

本日もブログ訪問ありがとうございます!

さて、「トルコ」で2015年8月21日に、私たちが体験したお話です。

ウイグル料理レストランへ!

今日もイスタンブールです。

今日は佳奈さんがかつて勤めていた会社関係の方と食事します。
ウイグル出身で現在はイスタンブール在住のアブレットさんです!日本にも長年住んでいたので、日本語もペラペラです!
(ウイグルはモンゴルの左隣にあります。)

全然知らなかったのですが、イスタンブールにはウイグル出身者が相当住んでいて、旧市街地のトラム「Yusuf Paşa」駅周辺は、10軒近くのウイグル料理レストランがあるそうです!

アジア側に滞在している私たちは、フェリーで移動です!

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↑アジアからヨーロッパ側へ。毎日のように大陸間を移動。イスタンブールの醍醐味です。

今日はその中の一軒「İpek Yolu Uygur Sofrasi」にお邪魔します!
場所は、トラム「Yusuf Paşa」駅のすぐ近くで、大通りの「Turgut Özal-Millet Caddesi」通り沿いにあります。

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お客さんはウイグル出身者や、比較的料理が似ている、中央アジア系の人が多いようでした。トルコ人はほとんど来ないみたいです。
まずは、「サムサ(samsa)」と呼ばれる羊肉が入った饅頭を。

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↑サムサ

インドにも似たような料理があると思いますが、地域が近いのでその親戚と言えるかと思います。
おいしい!羊肉のくさみもなく、とても食べやすい。トルコは羊肉は手に入りやすいと思いますので、かなり新鮮なんじゃないかと思います。

そして、おすすめは「ラグメン(leghmen)」と呼ばれるうどんです!
ウイグル料理の基本は麺であって、ウイグルの男性はみんな好きなので、たいていの女性はラグメンを作れるみたいです。

そもそも小麦を使った麺料理の発祥地はウイグルだったと言われ、それが東に行って中国のラーメンになって、西に行ってヨーロッパのパスタになったと言われています。「世界最古の麺料理」とはものすごい歴史ですね。

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↑ラグメン(leghmen)

 

うまい!これはうまい!

つまりはあんかけうどんなのですが、具材がトマトやタマネギ、ピーマンなどの野菜とお肉を炒めたもので、野菜とお肉からしっかりダシが出ていて、うまい!たぶん日本人は絶対好きな味です!

ソースもトマトベースで、唐辛子が入っているのかちょっとだけ辛みがあります。

食べるとすぐに体が温まってきます。かなりボリュームもあるので、サモサとラグメンだけでもけっこうお腹いっぱいですが、なんと、このお店、普通は専門店じゃないと作れない、「ウイグルのラーメン」まで提供しているというではありませんか!

これは貴重だ!ということで、「ウグレ(ügre)」と呼ばれるラーメンも注文しました!

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↑ウグレ(ügre)

これもうまい!ラグメンよりもさらに辛めですが、見た目ほど辛くはありません。
日本で昔流行った「食べるラー油」が入ったような味わいのスープです。

パクチーも入っています。

バルカン半島からトルコではトッピングの緑野菜といえばパセリやディルが多いので、アジアが近づいた気分になりました。

シンプルなラーメンですが、病みつきになります。珍しく佳奈さんがスープまで飲み干していました。
「また食べた〜い」って言っていたので、イスタンブール滞在中にもう一度食べに行くと思います。

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↑みんなで記念写真!

 

トルコ人と日本人の違い

ウイグル出身で、日本に在住経験もあって、トルコに住むアブレットさん。
比較文化の話がとても興味深いです。
「日本人は何事もルールを大切にするけど、トルコではルールより感情のほうが大事。だから日本では何でも予定調和で淡々と進んでいくけど、トルコでは思いがけないタイミングでトラブルが起こることがある。約束がキャンセルされるとか」

「トルコ人は、ルールより感情のほうが大事」ってのはちょっと分かるかも。
アジア側のカドゥキョイにお気に入りのパン屋さんがあって、毎日のようにバゲット買ってますが、買う度に値段が違うので、いまいち定価が分かりません。笑。

最初買ったときは1トルコリラでいいよ〜ってかんじだったので、翌日バゲットを2つ買ったら、なぜか3リラ。笑。それでまた翌日バゲットを1つ買って、1.5リラ渡そうとしたら、0.3リラお釣りが返ってきました。

気分次第ですね、完全に。おつりの計算が面倒だったか。。。笑。

日本人もルールを大切にするのはいいけど、ルールに囚われすぎて、臨機応変に対応が出来ないという話もありました。
確かに!

これはミスに対する寛容さがないので、ルールを逸脱して失敗するのが怖いという心理があると思います。
失敗するリスクもある挑戦を行わないと、新しい道は開かれないはずなのに、1度失敗するとそこでゲームオーバーになってしまうという日本社会。
そりゃ停滞感が漂いますね。

日本人は、もっと「余裕」とか「寛容さ」を取り戻すことが大切かもしれませんね。あと100%を目指さない姿勢も。100%なんてあり得ないのに目指すから、結局みんな消極的になるという。。。

あんまり笑えないですね。

 

ウイグルの歴史と日本の役割

ウイグルの歴史についても、調べてみるととても興味深いです。
もともと「トルキスタン」と呼ばれ、遊牧民の「テュルク人」が住んでいた地域でした。
ちなみにテュルクはトルコの語源で、トルコ人の祖先はウイグルを初めとした中央アジア一帯に住んでいたと言われています。

なるほど、トルコとウイグルの深いつながりが見えてきました。
そもそも宗教もイスラム教なので、宗教的なつながりもありそうです。

今は新疆ウイグル自治区となって、中国に組み込まれていますが、歴史的・文化的にはやはり中央アジアやトルコなどの黒海周辺の国々との縁が深いようですね。自治区とは名ばかりで中国の圧力が最近露骨だというのは、日本のニュースでも時々耳にするかと思います。(参照記事

日本はこのあたりの人権問題にもっと関心を持って、積極的に発言してもいいんじゃないかと思います。今後はそういう役割が日本に求められていると思います。

ウイグルは麺料理の発祥地でもあるので、やはり食いしん坊なら、一度は味わって欲しいと思います。ウイグル料理、美味しいです!
(ちなみに、東京・初台にウイグル料理屋さん「シルクロード・タリム」がありますよ!)
ついでに、なかなか一筋縄ではいかないウイグルの歴史について興味を持つのもいいと思います。

私たちの一年間の世界一周の軌跡が、皆さんのお役に立てれば幸いです。

**今度は私たちがゲストをもてなします!**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)