もはや映画のセット!装飾が見事すぎるハヴェーリー(大邸宅) , Jaisalmer , India

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こんにちは!

夫婦で一年間の世界一周旅行の後、福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。

本日もブログ訪問ありがとうございます!

さて、「インド」で2015年9月5日に、私たちが体験したお話です。

衝撃的な美しさを持つ大邸宅「ハヴェーリー」

インド・ジャイサルメールにいます。

今日もHotel Fort Sideのボランティアですが、どうやら私たちのボランティア内容のメインが、「ジャイサルメールの魅力をもっとまわりに紹介してほしい」となったようです。

それってつまりはブログなどで紹介すれば良いわけですね。
毎日のようにやってます。笑。お安いご用です。

さて、以前の記事でジャイサルメールの簡単な歴史について紹介しましたが、ジャイサルメールはかつては、インドからヨーロッパへの交易の要所として栄華を極めた土地です。

パキスタンが分離独立した結果、もはやインドの辺境となり果ててしまいましたが、それが幸いしてか、かつての貴族が暮らした荘厳な大邸宅ハヴェーリー(Haveli)がそのまま残されています。

ジャイサルメールに関する日本語ブログをチェックすると、「バックパッカーで痛い目に遭った人」か「建築・デザイナー系の人でハヴェーリーをわざわざ見に来た人」のブログに大別出来ます。笑。建築やデザインに関心ある人にとっては外せない地域なのであります。

 

世界には同じ街の商人同士が、いかにウチが凄いかを競い合った結果、ものすごい建築群が出来上がってしまった例がかなり多くあります。

ジャイサルメールもその一つ。

ハヴェーリーの外観はもはや映画のセットのようで、細かすぎる装飾で彩られています。

砂漠気候の雨があまり降らない「利点」を使って、比較的加工しやすい素材である砂岩を削り込んで作った、精緻なレリーフは思わず息を飲んでしまいます。

言葉で述べるより写真を見た方が早いですね。

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Patwon Ki Haveli (パトウォン・キ・ハヴェーリー)という大邸宅です。

この外観はもはやCGかって感じですね。砂岩をここまで立体的に削り出すって、並大抵の仕事ではないです。

これは壁に書いた絵じゃないんですよね。彫刻なんです!職人魂、恐ろしすぎます。

ハヴェーリーは19世紀に建てられたと言われていますから、本当にけっこう最近まで、ジャイサルメールは繁栄を謳歌してたんだなぁというのが分かります。

 

精緻なハヴェーリー建築の源流とは!?

もともとジャイサルメール城の起源は12世紀に遡ります。

しかし、もともとこの地はジャイナ教の聖地でもあって、城内の最も古い部分にはこれまた精緻な建築を持つジャイナ教寺院がいくつも建立されています。(12世紀〜15世紀頃に築かれたようです)

後日、ジャイナ教寺院も見学しましたが、そのレリーフの立体さ、精緻さは唖然とするばかりです。

おそらく、ハヴェーリーの建築技術はジャイナ教徒の人たちの技術に源流があるのでしょう。

ガイドブックなどにはこの建築技術はイスラム教徒のもので、パキスタンの分離独立に伴い、多くの人がパキスタンに行ったので、今では技術が継承されていないともあります。

人々に話しを聞くと、ジャイナ教徒の人たちはジャイサルメールにはほとんど住んでいないようです。

そして、イスラム教徒は2〜3割くらいの人口比で、残りはヒンドゥー教徒。ちなみに街外れにはこれらの建築技術を持ったイスラム教徒の人たちが少なからず住んでいるようで、新しいホテルの建築ラッシュに湧くジャイサルメールでは、ハヴェーリーのような豪華な外観を持ったホテルがいくつも作られています。

建築技術を持ったジャイナ教徒の人たちがイスラム教徒に改宗したのか、それともイスラム教徒がジャイナ教徒の技術を受け継いだのか。。。。はたまた私の想像とは異なる事実が存在するのか。。。

ジャイサルメールが位置するインド北西部は、様々な民族が侵入してきた土地でもあります。普通は民族がごちゃごちゃしてくると、技術の継承が失われるのが常ですが、技術が受け継がれ、しっかり今まで残っているのは驚異的ですね。

ハヴェーリーの彫刻を直に触って、近くで見てみると分かるのですが、石をノミのようなもので削って、ヤスリで磨いていますね。まるで木工細工のようです。

しかも「透かし彫り」もあって、その技術の繊細さには驚くばかりです。石ですよ、石!!!

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ハヴェーリーは外壁同様に、内壁も装飾に溢れています。
金使ってますねー。

屋上から眺めると、入り組んだ凹凸がロールプレイゲームのダンジョンのようでもあります。

日差しが強いジャイサルメールでは、陰影が濃くて、ずっと見ていると、どこが屋根でどこが壁か分からなくなってきます。まるでマグリットのだまし絵みたいです。

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↑マグリットのだまし絵みたいな凹凸感。

 

やたらにモテる、佳奈さん

さて、ジャイサルメールが位置するラジャスターン州は、実はロマ(ジプシー)民族の発祥の地と言われています。

ロマは遊牧民族で西へ西へと移動する間に、その伝統舞踊はトルコでベリーダンスとして結実し、バルカン半島では膨大な音楽的リズムを残し、リストなどの作曲家を通じてクラシック音楽に多大な影響を与え、さらには、スペインに至っては、フラメンコのルーツの1つになったとも言われています。

ちなみに奥さんの佳奈さんは、昔、霊感の強い友人に前世を見てもらったときに、「あなたは風のような人です。うーん、なんて言うんだろう?ロマ? そう、ロマの生まれ変わりです」と言われたそうです。

ロマなんて、ベリーダンスをやっているか、バルカン半島の民族音楽に関心がない限りまずは絶対に知らない言葉です。

当然、友人も知らない言葉だったし、それが何を意味するか分からなかったそうですが、とにかく、その言葉が出てきたそうです。

だから、今回の「ラジャスターン」訪問は、ある意味、佳奈さんの念願だったのです。

故郷再訪みたいなかんじで。特にジャイサルメールは砂漠の真ん中の街で、いかにもロマ的な街でもあります。

すると不思議なことが起こる、起こる!

観光地に行くと、必ず、佳奈さんはインド人の観光客に呼び止められ、写真撮影タイム
インドの人は旅行に行くと、観光客と一緒に写真を撮るのはよくある行為のようですが、今回は尋常じゃありません。
佳奈さんに後ろに行列が出来ています。笑。

目が合うなり即座に「一緒に写真撮りましょう!」ってなります。

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そして握手。笑。

写真は一部ですが、観光地に出掛けると、毎度20人以上と写真撮るかんじです。
ちなみに、私とはそんなに写真撮らなくても良いみたいです。涙。

もしかしたら、佳奈さんの前世はジャイサルメールのスターダンサーだったのかもしれませんね。

ちなみに、私はジャイサルメールではそこら中にいる牛さんに大モテでした。
なぜか牛さんが突如私の方へ向かってくるという。笑。
道端でボケッとしてたら、後ろから牛さんに鼻でツンツンって突かれましたよ。ビックリしたなぁ、モウ。

私たちの一年間の世界一周の軌跡が、皆さんのお役に立てれば幸いです。

**今度は私たちがゲストをもてなします!**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)