こんにちは!
要注目の観光地・福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!
秋といえば紅葉の季節ですが、糸島随一の紅葉スポットはなんといっても、「雷山千如寺大悲王院」に他なりません。
樹齢約400年とも言われる大楓の紅葉が本当に見事で、シーズン中の週末は駐車場への入庫が1時間待ちとか当たり前の混み具合です。
ただ、平日の早朝に行けば、そんなに並ぶことはありませんが。
日本最古級のお寺!?
雷山千如寺大悲王院は、糸島の名峰・雷山中腹に位置するお寺で、調べれば調べるほど不思議な歴史があります。
寺伝によれば仏教公伝前の成務天皇四十八年(一四八)にインドの僧、清賀上人によって開創され、本尊の十一面千手千眼観世音菩薩(高さ四・六三メートル・重要文化財)も同上人が一刀三礼して謹刻したと伝えられています。(住職の言葉より)
西暦148年って!??? 凄すぎます!
しかも仏像もほぼ同年代なわけです。
京都にある仏像だって奈良・平安時代以降のものがほとんどでしょうから、群を抜いた古さです。
ただ、歴史の真実は実際はよく分からない場合も多いです。
千如寺のパンフレットには、成務天皇四十八年は西暦178年と書いてありますし、千手千眼観世音菩薩像も鎌倉時代の作品とあります。
若干混乱も見られますね。どちらにしろ歴史が古すぎるんですが。笑。
でも、そもそも大陸の文化はまず糸島・博多湾岸にやってきたはずですから、嘘とは言い切れないと思います。今後の研究の進展に期待です!
迫力の大楓
紅葉シーズンは、特別に入山料100円(観音堂・内陣、開山堂まで見学する場合は、拝観料400円)となります。
入り口をくぐると、目の前にバーーン!っと大楓が迫ってきます!
萌え盛っています。
雨が降った後だったので、少し散り気味ですが、美しさに変わりはありません。
今度は正面から!
迫力があります。
例年、見頃は約10日間で、2016年は11月13日前後がベストだったようです。(私たちが行ったのは18日)
さぁ、今度は裏から大楓を覗いてみますよー!
おお!天に向かって、火をあげているかような構図!
ちなみにこの写真を撮るには、拝観料400円が必要です。
佳奈さんは心静かに大楓を見つめています。
日本の秋です。
裏庭から開山堂まで、隠れた魅力をご紹介!
案外、千如寺で魅力的だなと思ったのは、裏庭にある心字池です。
建物が奥に向かって雁行する(ジグザグに折れ曲がる)のを強調するかのように、池も奥に向かって伸びています。
かなり遠近感が出ていますし、うねうねしたビャクシンの木も景色にとてもいいリズムを与えていますね。
より人工的な庭と、野趣あふれる裏山の樹々とのグラデーションも美しいです。
ものすごく自然に見えますが、かなり作庭家の計算が入っているのではないかと感じました。
相当な名のある方が作ったと思われます。
今度は表の庭に戻って、本堂まで行きます。
本堂の先に階段があって、その先に、観音堂が控えています。
どこを切り取っても絵になります。
千如寺は、現在ではこの大悲王院と、さらに山の上にある雷(いかづち)神社が残るのみですが、かつては300坊の建物を抱える大寺院でした。歴代天皇や鎌倉幕府、豊臣、黒田などの武将たちも崇拝したとも伝えられます。
実際、観音堂には、天皇家の紋章である、16弁の菊花紋の装飾も見られますよ。(ちなみに、観音堂は基本撮影禁止!)
やはり、ものすごい歴史を秘めてますね〜、これは。普通のお寺とは違います!
最後に、開山堂へ!
開山堂には、千如寺の開創者・清賀上人の像が納められています。
傍らには五百羅漢像が。
なんか見られているようで、ドキドキします。これも圧巻の光景です。
インドから来た僧・清賀上人は誰に呼ばれて、はるばるインドからこの糸島にやってきたのでしょうか。。。
奈良や京都よりはるか昔の日本の歴史を、ちゃんと調べないと分からないかもしれませんが、興味深いですね。
紅葉を愛でながら、歴史のロマンに浸る。
雷山千如寺大悲王院での秋の楽しいひと時でした。
明日も糸島を楽しみます!!
名所情報
寺院名:雷山千如寺 大悲王院
参拝時間:9:00-16:30
住所:糸島市雷山626
HP:http://www.sennyoji.or.jp/
地図:
(※2016年12月現在の情報です)
**糸島コンシェルジュがいる宿**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)