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釜山の中心で、300人以上のアーティストが暮らすアート村!「トタトガ(Totatoga、또따또가)」

こんにちは!
福岡・糸島で、糸島ゲストハウス「前原宿ことのは」を運営するのぎー&かなです!
今日もブログ訪問ありがとうございます!

糸島プレゼンのために韓国・釜山に来ています。
今回お世話になる、釜山の超面白いアートプロジェクト「トタトガ(Totatoga)」についてご紹介します!

300人を超えるアーティストが住む、アート村が釜山のど真ん中に!

 

↓顔ハメで盛り上がる私たち

今回は、私たち夫婦といとシネマ代表の福島さんと3人でやってきました。
無邪気に街中にある顔ハメを楽しむ私たちですが、釜山には観光でやってきたのではありません。
糸島に関するプレゼンテーションを行うためです。

私たちを呼んでいただいたのは「トタトガ(Totatoga)」という、釜山で様々なアートプロジェクトを仕掛ける団体です。
そのTotatogaが拠点にするのは、中央洞(チュンアンドン、중앙동)という、かつての釜山の中心地です。

↓中央洞の位置

釜山随一の繁華街・南浦洞(ナムポドン、남포동)の少し北側で、釜山駅からもほど近い距離にあります。

↓中央洞のシンボル・40階段

これが有名な「40階段」です。

↓かつての40階段

昔の40階段の風景写真がありました。素朴な雰囲気です。
40階段は、1950年頃朝鮮戦争が勃発した際に、北朝鮮側からの避難民が、落ち合う場所として利用していた歴史があります。

かつては、釜山で最も目立つシンボルのような存在で、ここから海が見えたので、釜山港に入っている船を待つために多くの人がここに腰掛けて、海を眺めていたのだとか。
中央洞周辺は当時は避難民の住む小屋が斜面にずらっと並んでいたようです。

今となっては埋め立てが進んで、海が見えなくなり、周辺も中層のビルが建て込んで、40階段は目立つ存在ではなくなりましたが、今でも「記憶に残る遺産」として、観光客が訪れる場所です。

 

戦後は、港や鉄道駅もある中央洞付近は、行政施設や印刷・出版関係の企業の集積が進み、ビジネス街として発展してきましたが、1999年に、近くにあった釜山市役所の移転に伴い、地域が空洞化治安も悪化し、しばらくは残念な状態が続いていました。

そこで2009年に、アートや文化の力で街を生まれ変わらせようと、「Totatoga(トタトガ)」が誕生しました。

↓Totatoga(トタトガ)のシンボル

Totatogaは市の支援も受けたプロジェクトで、運営は民間が行っております。
2010年より3年を1期間として、様々な取り組みを行っていて、2017年の現在は3期目です。

日本だとこの手の取り組みはチマチマとしたのが多いのですが、釜山のTotatogaの場合、スケール感が半端ではありません!!!

中央洞周辺のビル27棟を借り上げ、合計60室をアーティストに貸し出しています。
所属アーティストはなんと300人を超えます!

基本的には地域の活性化が目的ですので、月の半分以上は所属のアーティストはスタジオを使用しなければいけないので、ほとんどの人がTotatogaが用意した滞在施設や周辺地域に住んでいます

つまり、「巨大なアーティスト村」が釜山の中心部にあるわけです。かなり衝撃的です。

アーティストは、美術や文学、音楽、演劇、工芸など様々な分野でアート活動を行っております。
イベントも豊富で、文化祭やストリートパフォーマンス、コンサート、アートマーケットなど多岐にわたります。

2017年で3期目ですが、トータルでは700人を超えるアーティストがこのプロジェクトに参加しています。

釜山といえば釜山国際映画祭で、アジアでは最も権威のある映画祭だと思いますが、釜山は映画祭だけでなく、アートに対する熱の入れ具合はもしかすると世界一じゃないかと思えてきます。

↓Totatoga(トタトガ)のスタッフのみなさん

センター長は右から2人目のキムさんです。キムさんは映画監督でもあります。

↓Totatoga(トタトガ)のリンさんとセンター長・キムさん

そして、左から2番目のリンさんはセンター長の奥さんですが、今回私たちが講演するきっかけを与えてくれた方でもあります。

リンさんは最近糸島によく遊びにいらっしゃって、工房やギャラリーを巡ったり、私たちが運営したショートショートフィルムフェスティバルに偶然参加されたりして、糸島を面白いと感じておられました。

そこでお声をかけて頂き、糸島の話を釜山ですることになったのです!本当に貴重な機会をありがとうございます!

アートだらけの街歩き・中央洞

リンさんにご案内頂き、中央洞周辺を歩きました。

とにかくその辺りにアート作品がある面白い環境にびっくり!現代アートから銅像、壁画アートなど、なんでもありです!屋外だけに止まらず、カフェの中など至る所にアートがあります。

↓至る所に見えるアート作品

アート好きにはたまりませんね!

↓銅像がホッカイロを持っています

道行く人も遊び心があります。ホッカイロをプレゼントするとは!

そして、3歩進めばカフェに当たるという具合に、おしゃれなカフェだらけなのも見逃せないポイントです!

↓カフェの数々

店主の個性が光るカフェが街中にあって、釜山っ子の憩いの時間を作り出しています。

もともと、韓国では食後のお茶を飲む習慣があるようで、ビジネスパーソンがランチを終えたら、お気に入りのカフェに行って、コーヒーをテイクアウトしてオフィスに戻るのが定番です。

ランチの終わり頃に街を歩いていると、みんな手元にコーヒーの入ったカップを持って、オフィスに戻っていくので、びっくりしました。

韓国は日本以上に就職難なので、手始めにカフェを独立起業する人も多いのだとか。

アーティストの楽園か!?

市役所の移転に伴って、空洞化した複数の空きビルをTotatogaはアーティスト支援施設として再生させました。

そんな施設が数十棟あるわけですから、ここはアーティストの楽園か!?というくらいの強烈さに驚きました。
まずはギャラリーに訪れました。
↓ギャラリー

複数のアーティストさんの作品が展示されていました。ここはTotatoga所属のアーティストだけでなく、他のアーティストさんでも展示が可能なようです。

ギャラリーは1つだけでなく、狭いエリアにいくつもあります。週末にギャラリー巡りをする韓国のアートファンもいます。

次に訪れたのは、シェア工作室です。

↓シェア工作室

所属アーティストが道具や材料をシェアして、コストを抑えながらの作品作りが出来るように工夫がしてありました。
個々が持っている道具を一覧表にしてあって、それを参考にしながら必要な道具を調達できるようになっています。
↓シェア道具一覧表

驚くべきは、街の休憩室なるものもありました。

↓街の休憩室

テイクアウトしたコーヒーを飲みながら、ちょっと休憩したり、友人や同僚とお話したり出来るパブリックスペースで、誰でも入れます。

黒板には様々なアートイベント情報が掲示してあって、アートと市民との良い接点でもあります。
普通、予算が絶対に回ってこないで、作られないような施設ですが、釜山にはちゃんとありました。すごいです!

他にも様々なアートショップギャラリーがありましたよ。

↓アートショップ・ギャラリー

もともと、この付近は出版・印刷関係の会社が集まっていたので、アートに対する関心は比較的高いエリアだったとは思いますが、行政や民間の力とエネルギーも相まって、凄まじい量のアート施設の集積を見せています。

おそらく今後、中央洞はますます洗練されていき、日本人にも人気が出てくるエリアになるでしょう。

Totatogaのきっかけ!ブックカフェ「百年魚書院」

2009年に出来た、ブックカフェ「百年魚書院(백년어서원)」を訪れました。
ここはTotatogaが始まるきっかけとなったお店だそうです。

↓百年魚外観

ブックカフェは2階にあります。1階の黄色のドアが目を引きますが、こちらはアートスペースのようです。

↓1階の黄色のドア

2Fに上がると、本に囲まれた素敵な空間が現れました。

↓2Fのブックカフェ「百年魚」

オーナーの女性は詩人で、人文学をテーマとした継続的なコミュニティを作りたいと2009年に開業されました。
定期的に読書会を開いたり、雑誌を発行されたり、釜山の文学シーンを引っ張っていく存在のお店でもあります。

百年魚の開業とほぼ同じタイミングで、釜山市も中央洞の再生を検討し始めており、様々な人が多様な意見をぶつけ合う中で、アートや文化の力で街を生まれ変わらせる、Totatogaのコンセプトが生まれたそうです。

↓木製の魚が泳ぐ壁

1つの木製の魚に1つの漢字が書かれていて、それらが壁一面を自由に泳ぎ回っています。

詳細は「百匹の魚が泳ぐブックカフェ「百年魚書院」」というブログに詳しく書かれていますが、様々な意味が込められています。

以前、地域再生のコンサルタントの人に、街の再生に必要なのは、「ゲストハウス、カフェ、本屋(ブックカフェ)」だと言われたことがあります。再生がうまくいく街には必ずその3つの要素があるとのことでした。

他の地域から来た人がたった数時間ではなく、1日以上過ごすと、必然的にコミュニケーションが生まれ、何かしらの「お土産」を残していってくれます。

外部からの目線は、地域の新しい価値や可能性を気づかせてくれます。
そして、カフェのような人が集まって、ゆっくり会話出来る場所・偶然誰かと出会う所も必要です。さらに、知識や知恵を育む場所としての本屋さん。現代では、本屋だけでは経営が成り立たない場合も多いので、必然的にブックカフェのような複合店舗になると思います。

百年魚のように、ブックカフェが中央洞に与えた影響を目の当たりにして、コンサルタントさんの話は本当だなと感じました。いやー、本当に勉強になりますね。

街歩きの締めに、40階段の所にある、WAKEY WAKEY COFFEEへ。

↓40階段の所にある、WAKEY WAKEY COFFEE

日本に滞在経験のある、日本語ペラペラのオーナーがエスプレッソ式のコーヒーを淹れてくれます。

↓カウンターの様子

↓窓辺から見る街の景色(コーヒーはアメリカン)

窓辺からは40階段近くの街の様子が一目瞭然です。

かつてはここから釜山港に出入りする船が見えたんでしょうね〜。
朝鮮戦争時には、離れ離れになった家族や恋人を、この40階段に腰掛けながら、ずっと待っていた人もいたんでしょう。

↓出来立てのチーズタルト

出来立てのチーズタルトを頂きながら、過去に想いを馳せてみました。

(※2017年12月現在の情報です)

明日も釜山を楽しみます!!

**糸島コンシェルジュがいる宿**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)