前原の未来を試しに考えてみよう♪ 韓国・釜山の超面白いアートプロジェクトを元に!

こんにちは!

要注目の観光地・福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!

前原もっと楽しもうプロジェクト始動!

2017年12月に私たちは韓国・釜山へ行って参りました。(釜山訪問記事もチェック!)
何をしに行ったかというと、糸島の紹介(プレゼンテーション)をするために行ったのです!

↓糸島プレゼンテーション@釜山

Totatoga(トタトガ)という、釜山の旧市街でアートプロジェクトを運営するリンさんが最近よく糸島にいらっしゃっていて、その縁で、釜山で、「糸島」について話しました。(プレゼンテーションの様子もチェック!)

その際に、釜山の観光地を巡ってきたのですが、それがあまりに面白くて、ぜひ糸島のみなさんにも知ってもらいたいと思い、報告会を企画させて頂きました。

↓報告会の様子

2018年1月27日に、筑前前原の古民家レストラン「古材の森」で、釜山の報告会を開催したのですが、糸島在住のアーティストの他に、商店街の方、福岡市内や遠くは東京、そしてなんと韓国からリンさんも駆けつけてくれた方もいらっしゃいました!本当にありがとうございました!

↓テーマ

私たちも初めて釜山を訪問したのですが、街中にアートがいっぱいで本当にびっくりしました。私たちの話を聞けば、釜山に行きたくなるのは本当に間違いないです!

↓前原もっと楽しもうプロジェクトについて

今回の主催は、「前原もっと楽しもうプロジェクト」です。メンバーは上記の通りです。とにかく前原の歴史やこれまで頑張ってこられた方に敬意を持って、さらに盛り上げていこうという活動です。

一応、前身となる活動がありまして、月に一回、有志の人たちと街の掃除を行っていました。地域で働いている人や前原が好きな人、遠くは福岡市東区からもわざわざ掃除に来てくれました。

素晴らしい人がいっぱいいるなと感じる、お掃除イベントです。今後も行っていきます。誰でも参加できるので、お気軽にご参加ください。

釜山について知っていますか?

↓釜山の基礎情報

釜山は本当に福岡からすぐの場所にありますが、まだ訪れたことがない人も多いのでは?
飛行機で35分です。近っ!!しかも往復1万円程度。東京に行くより、よっぽど便利でリーズナブルです。

海外というのでノーマークだった人も多いかもしれませんが、福岡からは本当に身近なエリアです。

なんと言っても、韓国グルメの宝庫ですね!また食べたい・・・

↓韓国と糸島の共通点

そして、韓国と糸島の共通点です。大昔から、海を越えた交流があったのは間違いなく、それはたくさんの遺跡からの発掘物でも証明されています。

糸島の場合は、地名も現代の日本語で考えているとよくわからないのも多いですよね。地名説話は様々なものがありますから、本当の由来は不明ですが、韓国の方言から来ている可能性も否定できないように思います。

トタトガについて

今回、釜山でお世話になった「Totatoga(トタトガ)」の説明をまずさせて頂きました。(詳細記事もチェック!)
↓トタトガについて

衝撃的ですが、アーティストが300人以上も滞在するアーティスト村が、釜山のど真ん中にあるのです!

↓中央洞

これは、かつての中心市街地の空洞化問題と関連があります。市庁舎の移転や時代の流れで空洞化・治安の悪化が進んだエリアを、アートをきっかけに再生しようという話です。今、日本ではシャッター商店街に代表されるように、中心市街地の空洞化は大問題です。何か参考になるものがあるはずです!

↓ストリートアート

↓様々なイベント

町中の空き店舗がギャラリーや劇場、アートショップ、アーティストの工房・滞在施設に変化しました。
ストリートでアートイベントや野外劇など様々な動きが起きて、若者を中心に観光客が増えています。さらにその流れで、賃料のアップも起きているそうです。

2009年から始まったプロジェクトは、元からあった街の個性を引き立て、さらに新しい魅力を加えています。プロジェクト当初は地域の住民などから苦情などもあって大変だったようですが、続けるうちに、街に目に見える効果が現れてくると、その態度は180度変わって、歓迎されるようになったそう。

やっぱり継続が大切ですね。

トタトガからこれまで700名を超えるアーティストが所属しており、その卒業生が今度は各地で独自のアートプロジェクトを展開しているそうです。まさにトタトガは「壮大なアートの実験場」です!

イバグギルについて

次は物語の道(イバグギル)のお話です。実はこのプロジェクトにもトタトガの卒業生が関わっておられます。

↓イバグギルについて

空洞化・治安の悪化が進んだ、山際の集落を、これまたアートの力を借りて、再生しようとする試みです。
ここでは1本の既存の道にアートを加えることで、その土地の歴史や文化に触れられる散策路を作られました。(イバグギルの詳細記事もチェック!)

↓歩きましょう!

ちゃんとルートがあって、それに沿って行くとアートがいっぱい見つかります。

↓地域の歴史に目を向けるアート

アートも自己表現というより、地域の文化や先祖への敬意に目を向けた中身になっています。私たちが見ても、今の街ができるまで、色々大変なことがあっただろうなと感じます。

↓168階段

名所の168階段です!なんと無料のモノレールありです!観光用に設置されたそう。168階段を登ると展望台です。釜山港が一望で、清々しい気分になります。

↓展望台から

さらに山を登ると、土着の宗教施設が・・・

↓土着の宗教施設

散策しながら、歴史や独自の文化に触れられます。結構絶妙なコース設定です。こんな道を若い人たちがデートで歩いていきます。自然に「学び」が行えるわけです。

甘川文化村

さらにすごいのが甘川文化村。集落全体がアートで彩られた、強烈な街です。(甘川文化村の詳細記事もチェック!)
↓甘川文化村について

やっぱり空洞化・治安の悪化が進んだ地域を再生する目的でアートが使われました。

↓マナー啓発

人が住んでいるエリアを使った取り組みなので、訪れる人のマナーが最も大切です。

↓歴史博物館

まずは、小さな博物館にて、地域の歴史のお勉強です。集落は朝鮮戦争時に北からの避難民によって作られました。斜面にへばりつくように建つ小屋がすごいですね。

甘川文化村では、町中にアート作品がいっぱい展示されていて、なかなか足が前に進みません。

↓町中アート

楽しいですね〜。

↓展望台から

展望台からの景色は本当にカラフル。この写真見ただけでも足を運びたくなる人がいるんじゃないでしょうか。

↓地域企業事業団

この甘川文化村のプロジェクトは、ただアートが街にあって楽しいでしょう!って言いたいわけではなくて、しっかりと地域に雇用を生み出して、地域が自立するのを目的としています。

ゆえに様々な組織があって、ボランティアガイドや、村の名産品の生産・販売、民泊、地域のDIYなど様々な動きが組み込まれていますが、この地域企業事業団は飲食やカフェなどで、観光客相手のビジネスを展開しています。収益は地域に還元されます。

うーむ、本当に良く出来ています!

↓建築家が携わる

建築家が携わって、ギャラリーやアートショップなども建設されています。なかなか見所があります!

うろうろと歩いていると、何やら工事が・・・

↓道路工事

びっくりしたことに、金属の網を、バーナーで熱したアスファルトに押し付けて、レンガ風の型をつけています。雰囲気作りを徹底しています。しかもローコスト!

地域の人のアイデアでしょうか。面白いです。

 

↓昔のかまど

こんな細い路地を歩くんですねぇ。歩いて行くと、何やらかまどが!昔の人はこんな場所で食事作ってたのかもしれません。歩きながらも、地域の歴史を学べる工夫が凝らされています。

壁もブロックや廃材を積み上げて作っていて、手に入れられる材料で、必死に作ったのが分かりますね。

集落は本当にウネウネしていて、やっぱり私たちは道に迷ってしまいました。

↓道に迷う

そんな珍道中もまた楽し。どんどん坂道を下りて行くと、新興宗教の「太極道」の本部がありました。

↓太極道本部

甘川文化村の一部は、太極道の信者で構成されています。その周辺はローカルな市場があって、生活感が溢れるエリアです。

↓市場

私たちは時間があまりなくて、結構急ぎ足だったのですが、その気になれば丸一日じっくり楽しめる甘川文化村でした!また行きたい!

今回、トタトガ、イバグギル、甘川文化村を見て感じたのは、以下のようなアートの役割です。

↓釜山のプロジェクトに見る、アートの役割

アートはきっかけに過ぎず、地域の歴史や文化に人々の目を向けさせる役割を演じています。だから、プロジェクト全体が浮き足立たずに、地域の人や訪問者が、地域の良さや伝統の価値を再認識する結果に結びついています。

これは世界的にも珍しい成功例ではないでしょうか。

釜山の事例で、前原の参考に出来ることはないか?

韓国は実は世界一とも言える、文化予算をしっかり確保しています。ちなみに日本の2.5倍はあります。
だから、日本がそのまま真似しようとしても、多分予算不足です。笑。

でも、きっと何かエッセンスを生かせられるはずです。特に、歴史や文化を大切にする姿勢は、今の日本が一番失っているものだと思います。

そこで、みんなで一緒に考えてみようと、まずはこの筑前前原の歴史の流れをおさらいしてみました。

↓前原の発展史

もともと、江戸時代に宿場町として発展してきた歴史がありました。それ以後は、人が集まる場所の特性を引き継いで、商店街として、筑前前原はずっと糸島の中心地でした。東京でいえば銀座、福岡でいえば天神のような、買い物客でごった返す場所だったのです。

でも、イオンやショッピングモールが誕生したために、勢いに陰りが出てきて、今ではかなり閑散としています。

そんな流れの中に今の前原はあります。

↓江戸時代の前原

これは江戸時代の建物を昭和の航空写真にそのまま落としたものです。昔は老松神社も、角屋食堂の傍にあったんですねぇ。江戸時代以前は、筑前前原駅のそばに前原村という集落がありまして、宿場町を作る際に、宿場町側に移動させられたとの話です。地域に歴史ありです。

実は現在でも、昔の名残があるのですが、特に看板があるわけではないので、ただ遊びに来ただけではその歴史の奥深さに気づきません。ちょっともったいないです。

次は昭和の前原の写真です。

↓昭和の前原

本当にこんな雰囲気でした。私が小さな頃(平成に入った頃)も人がそぞろ歩きする雰囲気がありました。

↓現在の前原

現在は本当に人通りが少なくなりましたね〜。

↓受け継いだ歴史

ただ、受け継いだ歴史・財産は相当素晴らしいです。こうやって眺めてみると、江戸時代から受け継いだ伝統は今でも人を惹きつける魅力があるような気がします。

さらに、その流れに新しい動きが前原に加わって来ています。糸島雑貨のセレクトショップ「ここのき」さんはその筆頭ですが、個性溢れるお店がそれに続き、近年続々開店しています。店主の皆さんはみんな個性的で素敵な人たちなので、しっかりと応援していきたいです!

↓新しい動き

さて、前原の歴史と現状を踏まえて、みんなで前原について考えてみました!ある意味、今回のメインイベントです!

みんなで前原について考えよう!

↓みんなで考えよう!

↓トークテーマ

トークテーマは以上の通り。「前原の資産」について、「今の前原が惜しい点」について、「前原をさらに楽しむには」というテーマで4つのテーブルに別れて、自由に意見を出し合いました。

前原の商店街で商売をされている方や、前原好きな人、移住したての人、市役所の方、福岡市や東京、韓国から来た人など、本当に様々な方がいらっしゃいましたので、様々な角度から興味深い意見が出てきました。本当にありがとうございます!

↓各テーブルの様子

出てきた意見をまとめてみます。

①「前原の資産って何?」

・歴史やまだ残されている遺産がある
・個人商店が多い
・角屋、みかさなどの老舗食堂がある
・食材が安い
・物価が安い
・自然との距離が近い繁華街
・交通アクセスが良い
・おしゃれなカフェや飲食店がある
・友人同士を紹介しあう文化がある
・前原の「ユニークで親切な人」こそが資産
・町を良くしよう!と活動する人がいるのが資産

様々な意見が出ましたが、「ユニークで親切な人」こそが資産って素晴らしい意見ですね。繁華街は人の集まりですから、良い人がいっぱいいるのが理想です。そして江戸時代からの歴史の積み重ねは、新しい街には簡単に出せない「」です。

あと地元に住んでいると忘れがちですが、やはり前原は交通の便がとてもいい場所です。電車も停まるし、バスやタクシー(代行運転も含む)も使いやすいです。
飲酒運転が出来ない時代ですから、お酒を飲みやすい環境は大きな利点だと思います。物価や食材の安さは東京から比べれば、断然ですから、今後は福岡市内からお客を呼べるお店が立地する拠点にもなりえます。

②「今の前原が惜しい点って何?」

・空き店舗がある
・空き店舗があっても貸してくれない
・家賃が高い
・イベント情報など、「ここを見れば前原が丸わかり」的なホームページがない
・古いものをもっと大切にした方がいい
・一方通行が多いなど、交通アクセスに課題がある

前原で商売を始めたい人もいらっしゃっていたので、具体的な例が結構飛び出しました。空き店舗の貸借りに関しては、まずは「信用」が第一だと思います。商店街はこれまで付き合いの濃い中でみなさん商売をやってこられたので、現在、空き店舗を貸してくれなかったり、家賃設定が相場より高すぎたりするのは、ひとえに「いきなりやってきた人をどう信用するか」問題が解決されていないからではないかと感じます。他にも設備的な不備など物理的に貸しにくい状況もあるかもしれません。

まずは、新しく来た人が徐々に地域に溶け込んで信頼を得ていくか、誰か信頼されている人に仲介に入ってもらうかの行為が必要かなと思います。私たちも地域からしっかりと信用される存在になっていきたいです

イベント情報などの広報に関しても、重要な指摘を頂きましたね。「前原歩帖」という前原に特化した地図を作っているグループもありますので、そちらの情報もご参考ください。

③「前原をさらに楽しむには?」

・ふらっと前原を訪れた人にも分かる、歴史案内板を各所に立てる
・物語として歴史を語れる人を増やす
・月に1度くらい、前原の歴史散歩ツアーを企画する
・糸島の文化の中心として、「前原に来れば糸島の情報が全て手に入る」ようにする
・九大学研都市などの新しい街とは違う、「のんびり感」を大切にする
・無料駐車場を作る
・コミュニケーションを促すための「椅子(ベンチ)」を通りに向かって設置
・UBERなどのライドシェアを糸島に導入して、前原に人が来やすくする
・携帯アプリを作って、前原の情報を流す

それぞれの経験や知識から、様々な意見が出て、とても面白かったです。すぐに実現できそうな意見や、しばらく時間がかかりそうな意見もありましたが、どれも一人で考えていては思いつかない発想ばかりでした。

地域の歴史をもっと知りたい」という声が多かったように思います。

例えば、古材の森では、店長の有田さんが定期的に行う、唐津街道ツアーもあります。有田さんは宿場町の歴史研究家でもありますので、歴史や地形、かつての文化や風習、建造物にまつわる豊富な知識を元に、前原の街を案内してくれます。

ぜひ、古材の森のフェイスブックページでも告知されるので、ぜひチェックしてみてください。

また、椅子(ベンチ)を設置するのはいい案だなと思います。実際置くには様々な検証が必要ですが、街中で休む場所が少ないのはとても問題かなと思います。ベンチがあるだけでも、「お店で買い物の後に、テイクアウトのお店に寄って、ベンチに座って食べよう」的な、回遊してもいいかなという発想が生まれてきます。

街が活気付く第一歩かもしれません。メンバーとも話し合って、色々話を詰めていきたいと思います。

↓集合写真

ご参加されたみなさん、本当にありがとうございました!

なお、講演の依頼も承ります!糸島の話も釜山の話も、私たちの世界一周旅行の話も出来ます!

明日も糸島を楽しみます!!

店舗情報

店名:古材の森
営業時間:11:00-17:00(ランチは15:00まで)
定休日:水曜
住所:糸島市前原中央3-18-15
HP:http://www.kozainomori.net/
地図:

(※2018年2月現在の情報です)

**糸島コンシェルジュがいる宿**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)