今日も素晴らしい一日を!
福岡県糸島市で、ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
記事をご覧くださり、本当にありがとうございます!
福岡といえば「博多織」があります。
鎌倉時代に誕生した独特の博多の織物は、江戸時代に幕府への「献上品」として採用され、一躍全国区へ。
今では伝統的工芸品として、諸外国にも知られるようになりました。
糸島からほど近い、福岡市西区小戸に博多織の「サヌイ織物」さんの工場兼ギャラリーがあり、工場見学が出来るので、訪問してきました。
見学は無料です!
海外の方にも人気の「博多織の工場見学」
ギャラリー「博多織工芸館」
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まずはギャラリーに足を運びましょう!
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ギャラリーは博多織工芸館といって、無料で見学可能です。
中に入ると、様々な歴史的な展示物があります。
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様々な場面で使われる博多織
織物というと着物にしか使われないかというと、そうではありません。
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なんと、フィギュアスケートのグランプリファイナルでもメダルの紐部分に博多織が使われたことがあるそうです。
おしゃれですね。
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2018年度の「ミスアースジャパン」では、たすきの部分に博多織が使われています。
非常に現代的な柄で気品があります。
伝統的工芸品とはいえ、時代に即してますます進化しているのが博多織です。
いざ工場見学へ!
大型の機織り(はたおり)
しばらくすると、スタッフの方からお声をかけて頂いて、隣接する工場へ見学に行けました。
日本人の場合は、誰でもスタッフさんが対応出来るので予約はなくても大丈夫なんだそうですが、もし海外の方をお連れする場合は、専用のスタッフさんがいらっしゃるそうなので、事前予約をお願いします。
また大人数で見学する場合は予約は必須です。
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工場見学ってやっぱりワクワクしますね。
縦糸と横糸を高速で組み合わせるので、シュパンッ、シュパンッと心地よいリズムで機械が回って、織物を作る音が響いています。
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織り機は思った以上に巨大で、縦糸を扱うために2階部分に大きな機械が設置されています。
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ものすごい縦糸の量ですね。
これが博多織の特徴で、細い縦糸を大量に使って、浮き立たせるようにして柄を作ります。
生地に厚みがあって、締めたら緩まないのも特徴です。
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今は機械式で、ビュンビュン横糸も自動的に送られてますが、機械化が進む前は手作業で何千本もの糸をやりくりしていたのですから、驚異的ですね。
横糸は、細い糸を数本の束状にまとめ合わせて、太い糸に仕立てられているので、「しなやかな丈夫さ」があります。
ゆえに、博多織は帯を締め込んだ時には独特の「絹鳴り」とよばれる絹擦れの音がするそうですよ!
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密度を濃くすれば、光沢ある美しい博多織が出来上がります。
高貴な素晴らしい色合いです。
博多織の柄
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博多織の柄として有名なのは「献上柄」と呼ばれるものです。
仏具の「独鈷(とっこ)」と「華皿(はなざら)」を模した模様を組み合わせ、その間に「独特の縞」を配した紋様です。
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「独鈷(とっこ)」は煩悩を打ち砕くとされる仏具で、「華皿(はなざら)」は仏の供養の際散布する花を入れる皿です。
博多織は仏教と縁が深いのも特徴的です。
「献上柄」は、江戸時代に幕府への献上品として名を馳せました。
スタッフさんに丁寧に解説してもらい、とても満足です。
なかなか伝統工芸品の工場見学ができる場所は少ないので、とても貴重です。
博多織の工程
博多織の工程を簡単にご紹介します。
本来はもっと細かく工程は分かれています。
工場併設のショップでお得なお買い物♪
ギャラリーにはショップも併設されていますので、最後にぜひ寄りましょう!
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様々な商品がショップには所狭しと並んでいます。
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これは着物の帯に挟める財布です。
柄も素敵だし、便利ですね〜。
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現代生活にもうまく合いそうな柄ばかりです。
工場併設のショップでは、他の場所で買うよりも割引されて買えるのもメリットです。
手織り体験も!
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ショップには昔ながらの機織りがあって、スタッフさんの指導のもと、手織り体験が出来ます。
足で木の板を踏み替えながら、横糸を通して、トントンと糸を詰めて・・・
その繰り返しです。
すぐ間違えそうです。笑。
昔の人はこうやって丁寧にものづくりをしていたんですねぇ。
貴重な体験をさせてもらいました。ありがとうございました!
サヌイ織物さんは、特に海外からの観光客の方に訪れて欲しい場所です。
店舗情報
(※2019年2月現在の情報です) | |
店名: | 博多織 サヌイ織物(博多織工芸館) |
営業時間: | 10:00〜17:00 |
定休日: | 年末年始、お盆 |
見学料 | 無料 |
駐車場: | あり |
HP: | http://sanui-orimono.co.jp/ |
住所: | 福岡市西区小戸3-51-22 |
地図: |
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