「ベンチ完成!」糸島・前原商店街ベンチプロジェクト⑨

2018年度中にずっと取り組んできた、糸島・前原(まえばる)商店街のベンチプロジェクト
2019年の3月2日に一つの結果として、ベンチを2つ完成させることが出来ました!

観光協会前ベンチ
糸島市観光協会前のベンチ
まんまる食堂ベンチ
まんまる食堂のベンチ

多くの方にご協力頂いて完成したベンチです。本当にありがとうございました!
それまでに本当に多くの過程が必要でした。
ダイジェストでどうぞ!

商店街ベンチ完成!2019年3月2日

糸島の杉の間伐材を使い、地元の小学生がデザインして、地元の作家さんが製作する「地域循環」・「地産地消」をテーマにした商店街ベンチプロジェクト。

誰もがちょっと休める場所人と人が交流するきっかけ作りになればと思って、2018年度はずっと取り組んで参りました。

クラウドファンディングでの資金集めを経て、2019年3月2日にようやく2台完成しました。その日にベンチをデザインした小学生や作家さんたちを招いて、お披露目会を開きました。

ベンチお披露目会@糸島市観光協会前

作家さんが作ったベンチがJR筑前前原駅前の観光協会に運ばれてきました。

なんと屋根付きの大作です!!
製作したのは、家具工房CLAPの山本さん。
本当にありがとうございました!

設置!

このベンチは誰でも利用できます!
存在感がすごいですね!本当によく目立ちます!

お披露目会には多くの方にお集まり頂きました。
ありがとうございました!

お披露目会の様子
デザインした吉村わかなさん(右)とご家族
デザイナーのわかなさんと製作の山本さん

ちなみにベンチのデザイン原案は以下のようなイラストでした!

デザイン原案

屋根付のデザインという大胆な作品です。
実は、屋根の裏側には太陽光パネルが付いていて、さらにエアコンも付いている、エコでハイテクなベンチでした。

小学生ながら環境に対する意識があるのが、本当に素晴らしいですね!

安全性や技術的な観点から出来なかったことも多々ありますが、CLAP山本さんの力で、原案を生かした本当に素晴らしい作品になったと思います。

その場でデモンストレーション的に、サインも彫らせて頂きましたよ。

後日、観光協会の松田事務局長にお話しを伺うと、観光客の方がこのベンチに座って糸島のマップを広げていたり、近くのおばあちゃんが休憩がてら、このベンチに座って談笑していたりするとか。

狙い通りです!
嬉しいですね〜♪

ベンチお披露目会@まんまる食堂

お次に、かつての宿場町に由来する、前原商店街の入り口にあるまんまる食堂さんへ向かいました。

まんまる食堂さん
デザインした深川悠愛くんとご家族
深川くんを囲む、まんまる食堂オーナーの杉山さん(左)と製作の薦田さん(右)

製作はmoqu cOmoの薦田さんでした。ありがとうございました!

ちなみに深川くんのデザイン原案は以下のような感じでした。

深川くんデザイン原案

ポイントは手すりです!
深川くんのお母さんは、お年寄りのみなさんが集まるサロンを開いておられて、深川くんも時々手伝っているとのこと。

その時、手すりがないとお年寄りはなかなか立ち上がれないのに気づいて、今回のデザイン案では、掴みやすい手すりを考えたそう。

実生活での経験を生かす発想が、本当に素晴らしいですね!
そして本当に心優しいです。

今回のベンチデザイン案には合計31作品が集まりました。
ご応募ありがとうございました!

あともう1作品作りたいと思うのですが、思った以上にベンチには使えない木材が出てきたり、ベンチ自体もかなりの大作だったりしたので、残り材料が少なくなってしまいました。諸々検討していきたいと思います。

完成までのスケジュール

完成までは約1年かかりました。
その軌跡を振り返ってみたいと思います。

2018.03.01
商店街ベンチプロジェクトスタート
毎月恒例の商店街のお掃除の後で、たまたま参加されていたNPOいとなみの藤井さんと話している中で、「間伐材を使ってベンチを置こう!」となり、プロジェクトがスタート!
2018.07.20
デザイン募集スタート
デザインは主に小学校高学年に期待していたので、夏休み前に募集開始しました。
2018.08.22
クラウドファンディングスタート
ベンチを作る予算を確保するためクラウドファンディングをスタート!
2018.09.22
クラウドファンディング終了
予算達成は出来ませんでしたが、集まったお金で出来るところまでやります!
2018.09.23
観光協会前ベンチ選考会
観光協会前のベンチは、公共性が高いので、多くの市民有志のみなさんに集まって頂き、公開選考会を行いました。
その他のベンチはお店の軒先をお借りするので、商店主の方が選ばれています。
2018.10.21
糸島の山から杉の間伐材を切り出し
NPOいとなみさんのご協力で、糸島・二丈の山から間伐材を切り出しました。

それから「トンカチ館」に運んで製材・乾燥です。

2018.12.07
作家さんと打ち合わせ
製材された木材の状態を確認しながら、必要な量の材料を取り分けました。
作家さんの元で、さらに木材を乾燥させ、製作を開始します。
2019.02.16
工房見学会
CLAP山本さんの工房にベンチデザインの吉村さんご家族をお招きし、どのような場所で製作されているかご案内しました。
2019.03.02
ベンチ完成・お披露目会
ベンチが2台完成し、お披露目会を開催しました。関わってくれた多くのみなさんに感謝です!
 

以下で、完成までの1年の流れを写真付きでご紹介したいと思います。
ぜひご覧になってください。

2018.03.01 商店街ベンチプロジェクトスタート

商店街のお掃除

私たちは毎月1日の朝8時から、商店街のみなさんと一緒に、街のお掃除ボランティアをしています。
3月1日にたまたま参加されたNPOいとなみの藤井さんは、糸島の荒れた森に関心を持っておられ、杉の間伐をして、その使い道を探しておられました

私たちも商店街の活性化のために、気軽に誰でも使えるベンチが必要じゃないかという話をしていて、糸島の杉の間伐材を使ってベンチを作ろうという流れになりました。
前原商店街ベンチプロジェクトの誕生です。

皮むき間伐2「皮むき間伐の木材を使う!」糸島・前原商店街ベンチプロジェクト⑤

2018.07.20 ベンチデザイン募集スタート

ベンチのデザインは一般公募することで、プロジェクトへの関心を高めようと考えました。

ベンチデザイン1
子供部門の応募用紙・表面
間伐材
子供部門の応募用紙・裏面

ベンチデザインは子供部門と大人部門があり、30点を超える応募がありました。本当にありがとうございました!

ベンチデザイン3「ベンチデザインコンテスト開催!」糸島・前原商店街ベンチプロジェクト①

2018.08.22 クラウドファンディングスタート

木を山から切り出すにも、ベンチを作るにもやはり資金が必要ですので、それを賄うためにクラウドファンディングを活用しました。

募集期間は1ヶ月でした。

machimori - クラウドファンディング

地域の課題を地域で解決しよう!という試みで、一生懸命取り組みましたが、なかなか浸透せず、予算は残念ながら達成できませんでした。

しかし多くの方のご協力があり、少なくないお金が集まりましたので、それを活用して出来る限りベンチを作ることにしました。

machimori - クラウドファンディング「クラウドファンディング開催!」糸島・前原商店街ベンチプロジェクト②

2018.09.23 観光協会前ベンチ選考会

JR筑前前原駅前に位置する「糸島市観光協会」に設置するベンチは、公共性が高いため、多くの有志の市民の方々にお集まり頂き、公開選考会を開催しました。

benchselection - 1
ベンチ選考委員のみなさま

お忙しい中お集まり頂き、本当にありがとうございました!
本当に真剣な話し合いの中で、観光協会前に置くベンチを決めさせてもらいました。
ベンチは糸島中に置いたら、本当にみんなに喜ばれる!という話も出て、ベンチの可能性の大きさも感じる選考会でもありました。

benchselection - 1「クラウドファンディング終了&今後の展開」糸島・前原商店街ベンチプロジェクト⑧

2018.10.21 糸島の山から杉の間伐材を切り出し

皮むき間伐-5
皮むき間伐

NPOいとなみさんは、皮むき間伐という特別な手法を用いて、糸島の一部の森の管理を手がけておられます。
戦後、安い輸入材に押されて、杉を植えながらも活用されなかった森が日本中に広がっています。もちろん糸島にもです!

荒れ果てた森は災害に弱く、春には大量の杉花粉を飛ばし、花粉症の原因にもなっています。
しっかりと活用する道筋や森を管理する価値を、多くの人と共有するのが大切です。

間伐材の切り出し

日本の木材を使おう!と言っても、急斜面に立つ杉の木を切り出して、下界に持ち出すのは本当に一苦労。
怪我や事故の危険性もとても高いです。

なんとか切り出して、糸島の木工体験実習館「トンカチ館」で製材・乾燥を行います。

トンカチ館へ
これだけの間伐材を切り出しました!

皮むき間伐という、水分量を立ったまま減らせる珍しい手法を用いていますが、やはり木材は切り出した状態では多量の水分を含むので、すぐに加工は出来ません。
反りや曲がりにつながるので、数ヶ月から1年は乾燥させて、ちゃんと使える材にする必要があります

本当に手間ひまがかかります。

約1ヶ月後に様子を見に行った時の写真がコチラです!

端材
割れ
皮付き

切り出しても製材の過程で、使える材とそうでない材に分かれてしまいます。
苦労して山から持ってきても、全部が全部使えるわけではないんですね。。。

今回は特に間伐材という比較的小さな材を使っているので、なおさら使いづらい部分が出てしまいます。出来る限り活用するというのも今回のプロジェクトの肝でもあります。

2018.12.07 作家さんと打ち合わせ

材の乾燥がある程度進んだところで、材の状態を確認しながら、作家さん(CLAP山本さんとmoqu cOmo薦田さん)と打ち合わせを行いました。

使える材が思った以上に少なくなったのを受けて、まずは2台作ってみましょう!となりました。さらに1、2台はベンチを一気に作りたかったのですが・・・
なかなか思ったようにはいきませんね・・・・

他にもお声かけしていた作家さんやデザイナーさんたちにはお待たせすることになり申し訳なかったです。

でもとりあえず2台分の木材は確保出来ました。良かったです。

約3週間後の年末に、それぞれの作家さんの元へ運びました。

ご協力いただいた、トンカチ館のスタッフさんたち!
必要な材料のリスト

上記のリストは作家さんが描いた図面を元に割り出した、必要な材料の寸法と数です。
ベンチはどちらも大作なので、相当数の木材を使いました。

トラックに乗せて運びました。

2019.02.16 工房見学会

2019年3月2日のベンチのお披露目会をしましょう!となりました。

せっかくなので、完成前に作っている光景を知って欲しいと思い、デザインした吉村さんのご家族をお招きし、家具工房CLAPの山本さんを訪れました。

工房の様子

2月16日時点ではまだベンチの形にはなっていませんでした。
やはり反り出るのをなるべく抑えるため、少し削っては乾燥させ、少し削っては乾燥させを繰り返して、材の状態を出来る限り良い状況にしようと最大限の努力をされておられました。

本当にすごいプロ魂です。
感動しました。

きっと吉村さんご家族にもそれは伝わったと思います。

一方、moqu cOmoの薦田さんも同じ頃、以下のような感じで作業されておられました。

おお、美しい状態ですね。

なお、薦田さんのインスタグラムには製作途中の動画が1・2・3と載っていますので、ぜひご覧になってください。

こういう流れを経て、無事2019年3月2日にベンチは完成しました
本当に1年がかりでしたが、多くの方の支えのおかげでここまで漕ぎ付けることが出来ました。
深く感謝いたします。

あと1台なんとか作りたいなとは思っていますが、材料が足りないので、どうするか・・・というところです。

まずは完成した2台のベンチが市民のみなさま、観光客のみなさまに大切に、そして自由に使って頂ければと思っております

これらのベンチをきっかけに、やまの問題に関心を持ってくれる人が一人でも増えて、そして前原の商店街を舞台に、新しい様々な交流が生まれたらなぁと思います。

本当にありがとうございました!

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