今日も素晴らしい一日を!
福岡県糸島市で、ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
記事をご覧くださり、本当にありがとうございます!
この文章は2020年1月15日〜1月30日に、のぎー&かなが糸島を飛び出し、中米・キューバを旅行した時の記録です。
私たちは2015年にも、1年間で23ヵ国93都市を巡る「世界一周旅行」を経験しました!
みなさまの旅のご参考になれば幸いです。
「サンタ・イフィへニア墓地(Cementerio de Santa Ifigenia)」はサンティアゴ・デ・クーバの鉄道駅・バスターミナルのすぐ近くの墓地です。
キューバ革命の主導者、フィデル・カストロは死後、遺言通りにサンタ・イフィへニア墓地に埋葬されており、多くの参拝者が毎日のように訪れています。
他にも、キューバ独立運動の父と呼ばれるホセ・マルティの墓や、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブで有名なコンパイ・セグンドの墓もあり、訪れる価値があります。
「サンタ・イフィへニア墓地」の注目ポイント・魅力
注目ポイント・魅力を列記します!
注目ポイント1:フィデル・カストロの墓
青空の広がる墓地に着くと、なにやら音楽隊が楽器の音を響かせていました。
何かのお祭りかと思ったら、30分毎に行われる墓地を守る衛兵の交代式でした。
それだけキューバにとって重要な墓地なんでしょう。
入り口付近の守衛さんに入場料を払って中に入ります。(キューバ人は無料?のようですが、観光客は少しだけ入場料が必要です。)
フィデル・カストロのお墓は墓地の一番奥か中央にでもあるのかと思いきや、意外にも最前列にありました。
大きな巨石に「FIDEL」とだけ書かれたシンプルなお墓です。
超大国アメリカを敵に回し、同盟を結んだソビエトの言いなりにもならなかった男の最期は、丸みの可愛い、思っていた以上にこじんまりとしたお墓でした。
訪れるのは観光客よりはキューバ人が多いかもしれません。
多くの人が花束片手です。
お墓を後ろから眺めると、本当に一つの大きな石なのが分かります。
「Revolución」と書いてありますので、キューバ革命で亡くなった人を追悼するモニュメントだと思われます。
フィデルの墓のすぐ隣です。
キューバ革命を成功させ、医療・教育を無償提供し、食料の配給制度も確立させ、誰も見捨てない国家を作ったフィデル。
ソ連が崩壊したり、アメリカの経済制裁の影響で物資や技術が極端に不足したりと、理想通りにはいかなかっただろうけれども、墓地にお参りに来る人たちの表情を見ていたら、フィデルは相当誇りに思われていたんだろうなと感じました。
注目ポイント2:ホセ・マルティの墓
1953年にフィデル・カストロはモンカダ兵営襲撃事件を起こし、失敗しますが、軍事法廷で「この事件の首謀者はだれか?」と聞かれ、「首謀者は、ホセ・マルティだ!」と答えた逸話はよく知られています。
もっとも、ホセ・マルティは事件のはるか以前1895年に死去していますので、そんな訳はないのですが、フィデルにとってはホセ・マルティの思想が全てだったのでしょう。
ホセ・マルティは思想家&活動家であり、キューバのスペインからの独立運動に多大な影響を与えています。
現在でも、ハバナの国際空港名は「ホセ・マルティ国際空港」と名付けられているくらいです。
そのホセ・マルティの墓もサンタ・イフィヘニア墓地にあります。
カストロの墓と違って、巨大です。
神殿のような趣すらあります。
マルティの思想は「ラテンアメリカ主義」ともいえ、ラテンアメリカ諸国の「ヨーロッパ支配からの解放」を唱えていました。
チェ・ゲバラがキューバ革命成功後もボリビアなどで武装蜂起に加担したのも、マルティの思想があったからとも言えるでしょう。
天窓からは美しく優しい光が降り注いでいます。
静けさを感じる空間です。
塔の足元は深く掘り下げられ、その中央に五角柱の石棺が置かれています。
その上にはキューバ国旗。
太陽光がちょうど国旗を照らしています。
しっかりと計算された設計ですね。
とてもドラマティックな雰囲気が漂っています。
キューバの歴史というと、ついついカストロやゲバラたちのキューバ革命からをイメージしがちですが、ここに来るとそれよりも深く長い歴史に想いを馳せられますね。
注目ポイント3:多くの有名人が眠る共同墓地
フィデルやホセ・マルティのお墓は墓地の最前列にありますが、その奥は共同墓地になっていて、自由に入れます。
共同墓地は白一色の世界で、キューバにしては異色の雰囲気があります。
キューバをバス移動中にいくつか墓地を見かけましたが、カラフルな小さな家のようなお墓が多かったように思いました。
お墓から木が育っています。
こういう思想のお墓もあるんですね〜。
ラム酒と言えばの「エミリオ・バカルディ」のお墓もありました。
バカルディ社は今は本社をバミューダ諸島に移していますが、元々はサンティアゴ・デ・クーバで創業した企業です。
エミリオは創業者の息子でスペインからの独立運動に参加したり、初代のサンティアゴ市長に選ばれたりした人です。
日本でダイキリやキューバリブレが飲めるのもバカルディ家のおかげですね〜。
墓地はとても広く、所々にあるマップを参考にします。
注目は13番の「コンパイ・セグンド」。
映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」で一躍世界的アーティストになった、ソンのミュージシャンです。
お墓が本当にキュート!!
よく見るとお墓のまわりをとり巻く鎖もギター柄!
ギターの周りはお花模様ですね!
LAS FLORES DE LA VIDA
「人生の花々」とあります。
コンパイ・セグンドのギターからは人生を彩る美しい花々のような音楽が紡ぎ出されたという意味でしょうか。素敵ですねー。なにげに必見のお墓です。
「サンタ・イフィへニア墓地」を訪れた感想
訪れて感じた個人的な感想を記したいと思います。
人によって目的・感じ方は多様ですので、下記の個人的な感想に関わらず、興味を持たれた場合は、訪問するのをぜひおすすめします!
個人的な感想
サンティアゴ・デ・クーバを訪れたならば、必訪の場所だと思います。
フィデルのお墓には献花が絶えません。
お墓参りに来る人の表情からもキューバという国がどういう国かが十分伝わってきます。
キューバ建国の父であるホセ・マルティのお墓もあり、キューバ人にとってとても重要な墓地です。
あと、日本のお墓はとてもシンプルなのであまり観光する場所というイメージがないかもしれませんが、海外の場合は亡くなられた方の個性や生き様、メッセージがバン!と前面に出てとても面白い場合があります。
人生の先輩から何かを教えてもらう場所という雰囲気です。
ぜひおすすめします。
観光名所情報
(※2020年1月現在の情報です) | |
名称: | サンタ・イフィへニア墓地(Cementerio de Santa Ifigenia) |
入場可能時間: | 08:00〜18:00 |
定休日: | なし |
料金: | 3CUC |
HP: | なし |
住所: | Calle Raul Peroso |
地図: |
上記の「キューバ」情報は参考になりましたでしょうか?
その他の情報は以下のリンク先をご参考ください。
キューバ「サンティアゴ・デ・クーバ」のおすすめ観光ガイド
それでは良い旅を!
機会があればぜひ、福岡・糸島にも遊びに来てくださいね!
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