日本人移住地にて「うどん会」  , Mirandópolis , Brazil

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こんにちは!

夫婦で一年間の世界一周旅行の後、福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。

本日もブログ訪問ありがとうございます!

さて、「ブラジル」で2015年4月4日に、私たちが体験したお話です。

「同盟」という名の入植地

ブラジル・ミランドポリス郊外にある、「ゆば農場」に滞在しています。
本日は、農作業のお手伝いの後、地区で「うどん会」があるというので、参加しました。

地区の名前は「アリアンサ(Aliança)」で日本語に訳すと「同盟」となり、ゆば農場があるのは、第一アリアンサという地区になります。
地区は第一から第三までありますが、1920年代に日本人の「ブラジル永住」を目標に作られた、かなりユニークな地区です。

ブラジルにはけっこう日系人いるんだなぁ程度の元々の認識でしたが、調べてみると、南米への移民は奴隷制の廃止に伴い、労働力不足のために求められたので、行く方も「出稼ぎ」だと思っていて、2、3年働いたらさっさと母国へ帰るというのが普通だったようです。(日本も日露戦争後に不況になって、労働力が余っていたそうです)

奴隷制の代わりなので、さすがに待遇も悪く、それに憤慨した日本人によって、「誰かに雇われるのではなく、自分たちの土地に住み、働き、生活や文化を自ら創造しなければいけない」ということで、ブラジルの原生林を買って日本人移住地を作ったのが、アリアンサの始まりです。だからけっこう革命的な土地柄なんですね。

今では、日本人も帰国したり、大都市に出て行ったりして、日本人以外も多く住む地域になりましたが、まだまだ多くの日本人の方が暮らしています。

コミュニティ活動のための「うどん」

アリアンサ地区では、文化活動も活発で、語学やスポーツなどの集まりがけっこう頻繁に開かれています。
今回は「野球」の資金集めのため、地域の人たちが「うどん」を食べる食事会を開くのです。
この手の食事会は月に一回くらいは開催されているようです。

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↑地区会館の様子。大勢の人で賑わっています。

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↑調理をしてくれた、現地の日系の方々。ありがとうございます!

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↑うどん。お肉ががっつり入るのがブラジル流かな? うまかったです!

うどんの他にも漬け物や、ブラジルらしいシュラスコやフルーツなどがあって、本当におなかいっぱいになります。

集まった人たちも日系人が半分くらいでしょうか。あと、ブラジル人と日本人のハーフと思われる人や、日本人以外も多く見かけました。
ブラジルもかなり混血が進んでいるみたいで、コロンビアのように美男美女が多い印象ですね。

ゆば農場もうどん会のために食品を出品していました。そもそも、かつてゆば農場が中心となって、ブラジルでの野球の普及に努めたという、すごい歴史があるので、ほぼ主催だと思いますが。。。佳奈さんはお手伝いで、美味しそうな「ココナッツのお菓子」を作ってましたよ。

アリアンサの詳しい歴史は以下のサイトをご参照ください。
移住地史に見るアリアンサ

↓さらに興味が出てきたら、以下の書籍もチェック!

 

私たちの一年間の世界一周の軌跡が、皆さんのお役に立てれば幸いです。

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