こんにちは!
要注目の観光地・福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!
糸島の有名な神社に高祖(たかす)神社があります。
ただいま、本殿が修復中で見学が出来るというので、行ってまいりました!
林業女子会とは!?
ちなみになぜ見学できたかというと、佳奈さんが林業女子会@ふくおかメンバーになったおかげで、私も「林業女子会 男子部」に入ったのです。(あくまで「女子会」の『男子部』ってのが面白い。)
林業を学んだり、暮らしに活かしたり、森を感じながらときに楽しく、ときに真剣に、森づくり・木工・交流イベントなど、女子ならではのアプローチで森との関わりを次世代へ繋ぐために取り組んでいきます。
その活動の一環として、工事中の神社見学を行ったのです。
追記 ちなみに今回は本当は女子だけの見学会でしたが、特別にお願いして見させて頂きました!
ヘルメットがピンクってのが可愛い。こんな色のヘルメット売っているんですね。
完成すると見れない本殿
ちなみに神社の建物って普通、本殿と拝殿に分かれています。簡単に言うと、本殿が神様のお住まい、拝殿が参拝者が参るところです。
だから、本殿は普通は誰も入れないのです。
工事中は神様は別の場所に移しているので、工事も見学も出来るというわけですが、高祖神社公式ウェブサイトによると、1507年に高祖神社はこの地に近くから移ってきたのですが、本殿は1662年に、前身本殿の旧材を用いて建立されたとのことです。
もしかすると、500年以上前の木材が今も使われているかもしれないわけですね。古すぎる!
木造の良さは部分的に修理・交換しながら、ずっと使える点ですね。
高祖神社にもそのような時代の痕跡が見られます。
継ぎ目が美しいです。
今まで何度か修理が行われたようですが、その時代の職人さんたちの技術の蓄積が見えるわけです。
何百年も残るわけなので、職人さんも手が抜けませんね。
ちなみに、職人さんは飯塚市の花元建設からいらっしゃってます。
遠い。。。でも毎日のように糸島まで通っておられます。
「できるだけその建物に使われている材や技法をそのまま残すように心がけている」と職人さんはおっしゃってました。
まさに、昔の職人さんと対話をするような感じで進められているんでしょうねぇ。
高祖神社の面白いところは、色彩を施した細かな装飾が可愛い点です。
フフッって思わず笑っちゃいますね。
瓦屋根の三倍の費用!神聖なる檜皮葺き
本殿のすごいのは、実は屋根です。
なんと、檜皮葺きです。
ヒノキの樹皮を使った珍しい屋根です!!
これを63枚少しずつずらしながら、貼っていきます。厚さはなんと9センチにもなります!!!
貼るのが大変だと思いましたが、そもそも樹皮を剥ぐ作業がもっと大変で、それを伸ばして貼る段階まで持っていくのが、檜皮葺きの8割方の仕事になるそう。
気が遠くなりますねぇ。
その職人さん自体もほとんどいないようで、今回は兵庫から檜皮作りの職人さんがいらしたそうです。
ちなみに費用は瓦屋根の3倍かかるそう。
そりゃそうだ。
日本の伝統建築文化を守るには、地域を超えて、全日本で取り組まないといけないような時代なわけです。
層が美しいですねぇ。
太陽の光をキレイに跳ね返すので、まるで檜皮自体が白く発光しているかのようですね。
そして、なめらかな曲線が今にも動き出しそうです。
屋根の側面も美しい層が見られます。
もはや現代アートのようです。
見学された皆さんも感動していました。
お忙しい中職人さんには時間を割いて頂きましてありがとうございました!拝殿も修理が必要らしく、完成までまだ1年くらいは必要なようです。
基本的には見学は歓迎とのこと!時折、見学会も開催されているようです。
確かにこの手の修理には、氏子など一般の人の理解が必要です。
「金がかかるから、トタンにしてくれ〜」
なーんて言われたら、途端に仕事なくなっちゃいますからねぇ。
いかに珍しくてすごい素材や技術が使われているかを、みんなに知ってもらうのはとても意味があると思います。
興味がある方は是非見学されてくださいね。その際は職人さんがお手すきのタイミングを図ることと、見学許可を得ること、ヘルメットや靴など安全面に十分注意する必要があると思います。
明日も糸島を楽しみます!!
名所情報
神社名:高祖神社
住所:糸島市高祖1578
HP:http://www.kiku.com/takasu_shrine/
地図:
(※2016年5月現在の情報です)
**糸島コンシェルジュがいる宿**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)