こんにちは!
福岡・糸島で、糸島ゲストハウス「前原宿ことのは」を運営するのぎー&かなです!
今日もブログ訪問ありがとうございます!
釜山に来て、ショッピングやグルメを満喫するのも楽しいですが、今、釜山っ子の間では、「街歩き」がブームなんだとか!!
ぜひ私たちも体験したいと思い、特別に整備された、「草梁 物語の道(チョリャン イバグギル、초량 이바구길)」という、至る所にアートや歴史的風景が散りばめられた、1本の道を歩いてきました。
まずは前編です。(「後編」もお楽しみに!)
釜山駅すぐの、「草梁 物語の道(チョリャンイバグギル、초량 이바구길)」
イバグギルとは「物語の道」という意味で、釜山市が音頭をとって進めた、地域再生プロジェクトです。
英語名だと、「Story the way」と表現されています。
焦点が当たっているのは、釜山駅北側の山肌に家々がへばりついたかのような、歴史的な集落です。
まずは、釜山駅コンコースのインフォメーションセンターで、観光マップを入手。
「イバグギルのマップが欲しいです」と伝えると、以下の案内を頂けます。日本語バージョンもありました。
面白いことに、実は、物語の道(イバクギル)は8ルートほど用意されています。
それぞれのルートに見るべきポイントや路上アート、個性的な商店や飲食店があって、小さな地域の面白さに注目がいくような工夫がされています。
おそらく、一番有名なのは、「草梁 物語の道(チョリャン イバグギル、초량 이바구길)」という、釜山駅から出発できるルートです。
長くて1時間、途中までなら30分もあれば楽しめるので、電車待ちなどの間に楽しむ人も多いと言います。
釜山駅を降りてすぐのBrown hands design cafe(旧百済病院)を起点に、坂道をどんどん登っていきます。
結構、地味な右折・左折があるので、時折どっちに行けばいいんだ!ってなりますが、足跡マークが適宜ありますので、それを参考にしてください。
地面に足跡マークがある場所もあります。
この先に一体何があるんだろう?と思って、道をさらに登っていくと色々な発見があります。
おお!壁に、ほんわか心温まるイラストが!
そしてさらに登っていくと・・・
今度はかつての周辺地域の写真がいっぱい飾ってありました。
ガイドマップではこの周辺は「塀ギャラリーと東区人物史の塀」とあります。現在と昔を繋ぐ通りですね。こんな通りに釜山の若い人たちが遊びに来るわけです。
今はビルが立ち並び、山肌にも家々がびっしりな風景になっていますから、やはり釜山の若者がこんな昔の写真を見ると、カルチャーショックを受けるんでしょうね。
昔を知ると「今の自分の立ち位置」が分かるので、とても必要な行為だと思います。
行政としても、ただの補助金事業ではなく、「良識ある人」を育てようとする姿勢があります。
これは日本も見習ってもいいんじゃないでしょうか。
駄菓子屋のある風景
韓国ではかなりキリスト教の普及が進んでいて、信者は総人口の30%を超えるみたいですね。
特に朝鮮戦争後に信者が増えていったようですが、かなり立派な教会を時折見かけます。
少し考えさせるようなイラストですね。
一般的に、山肌などの不便な立地には、貧しい人が住み着きます。かつては、インフラが整っているわけではないので、蛇口を捻れば水が出るわけもなく、共同井戸までバケツで水を汲みに行ってたんでしょう。
徐々に家々が建ち始めて、ものすごい活気を帯びてきた時代のイラストでしょうか・・・
草梁 物語の道(チョリャンイバグギル、초량 이바구길)を歩いていると、興味深いのは至る所に駄菓子屋さんがある点です。
まだ駄菓子屋があるんですね〜。下町感があって、楽しいエリアです。
一番の名所「168階段」へ!
さてこれから、このイバクギル一番の名所とも言える、「168階段」へ向かいます。
↓階段を登ります
これはただの階段です。168階段ではありません。
遠くから見ると、一瞬、168階段かと思って、「これを登るのは楽勝だ〜!」って早とちりしちゃうんですが、これではありません。
「CREATIVE」はかなり今の韓国社会を表すキーワードの1つかもしれません。
サムスンやLG電子など、世界的な企業が生まれている韓国ですが、人気の秘密は、国家戦略として「デザイン戦略」を重視した結果でもあると聞いたことがあります。
一部の企業のデザイナーさんを手厚く応援する方針なのかと思っていましたが、こうやって韓国に来て見ると、トタトガ(Totatoga、또따또가)といい、イバグギルといい、かなり草の根レベルから、デザインを重視しているなぁと実感しました。
この効果は数十年後にしっかり現れるはずです。
お弁当屋さんの脇の道を進むと、168階段が見えてきます!
なにやら、虹色のアートが目立つ不思議な建物があります。
ほんの数年前に訪れた人がウェブにアップしているのを見ると、ここには普通の民家があったので、おそらく建て替えたと思います。
それでもどこか古めかしさを残しているので、やはり一貫したコンセプトがあるのを伺わせますね。うーむ、徹底している。
階段の下でウロチョロしていたら、急に真っ赤なモノレールが降りてきました。
こんな細い階段の脇になんだこりゃ〜!?って思って、結構びっくり!
どうやら、モノレールが設置されるほど、観光的な名所になっているようです。
この階段沿いにも複数の施設があって、カフェやギャラリー、展望台など、ゆっくり滞在できます。
私たちは少々時間がなかったので、モノレールを使って、上へ登りました。様々な施設に行けなかったのが残念ですが。
このモノレールは5人も乗れば目一杯の小さなものですが、なんと無料で利用できます。
急勾配なので、どんどん景色が良くなったり、傍にアート作品が見えたりして、とても楽しいです!
↓モノレールに乗った時の動画
そして、モノレールの終点へ到着です。一番上には展望台があります。
いいですねぇ。釜山港が一望できます。この展望台は韓国の映画の舞台にもなったようで、若い人たちが、韓国の俳優さんの立て看板と一緒に写真を撮る光景が見られました。
さてここからさらに上へ登っていきますが、物語の道はまだまだ続きます!
続きは「後編」で!
(※2017年12月現在の情報です)
明日も釜山を楽しみます!!
**糸島コンシェルジュがいる宿**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)