こんにちは!
要注目の観光地・福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!
2017年5月に産声を上げた、糸島映画祭・いとシネマ。
私たちもコアに関わらせて頂いておりますが、2018年10月8日が第4回目でした。
ご参加頂いたみなさん、本当にありがとうございました!!!
当日の様子をレポート致します。
2018年度の超話題作「犬ヶ島」
第4回目のいとシネマは、アメリカ人監督ウェス・アンダーソン(Wes Anderson)による、超話題作「犬ヶ島」でした!
犬ヶ島とは!?
↓第四回いとシネマのチラシ
犬ヶ島はストップモーション・アニメーションで作られた、製作が超絶面倒な映画です。
ストップモーション・アニメーション(Stop motion animation)とは、静止している物体を1コマ毎に少しずつ動かしカメラで撮影し、あたかもそれ自身が連続して動いているかのように見せる映画の撮影技術、技法。
参照:ストップモーション・アニメーション – Wikipedia
つまり、パラパラ漫画のような要領で映画を作った訳ですが、その面倒さは想像を絶します。
上のメイキング映像を見ると、あまりの細かさに驚きます。
普通アニメはCGで作るような時代ですが、ストップモーションのため、独特の「手作り感」と「強烈な繊細さ」が感じられ、何度観ても、様々な発見がある面白い絵になっていると思います。
ストーリー自体は、伝染病を恐れてすべての犬が「犬ヶ島」に隔離された近未来の日本で、少年小林アタリ君が愛犬のスポッツを救うために単身、犬ヶ島に乗り込む冒険物語です。
ウェス・アンダーソン監督は今、ハリウッドでもとても注目を浴びる監督の一人です。
そして、ものすごい日本好きで、特に黒澤明監督への情熱は強烈なものがあります。
監督の「日本愛」が炸裂したのが「犬ヶ島」です。
2018年に公開された、まぎれもない新作で、カンヌ映画祭では監督賞である「銀熊賞」を受賞した作品でもあります。
いとシネマは基本的に子どもにも大人にも楽しんでもらえる作品を選ぶようにしています。
ただ、犬ヶ島は子どもに解りやすい映画かというと、監督の独特の映像やセリフへのこだわりもあり、決してそうではないと思っております。
では、なぜそれを選んだかというと、ひとえに「手作りへの強烈なこだわり」と、そこから醸し出される「独特の温もり」を感じて欲しいと思ったからです。
描いたそばかす2万2千個・・・
植え付けた毛の数何百万本・・・
初めからその数こなさないといけないと知っていたら、絶対にしなかったと思います。笑。
でも実際にやって出来た作品が「犬ヶ島」です。
糸島はクラフト作家が130組以上住む「クラフトの街」
その手仕事にも通じるものがあると思います。
ぜひ糸島のみなさんに楽しんでもらえたらなぁと思います。
台風で日程変更!
4回目を迎えるいとシネマは、過去に様々なコラボを経験したので、「基本に帰ろう」ということで、ただシンプルに映画を観る機会にしたいと考えました。
準備自体はシンプルで簡単なはずだったのですが、なんと、日本直撃予報の台風25号の動向が気になり、直前で予定になかった「開催日変更」を行いました。
調整バタバタで、各所にご迷惑おかけして申し訳なかったですが、近年の台風の破壊力を考えたら、やはり「安全第一」で行こう!となった結果です。
急な変更に対応してくれたボランティアの方々や音響のエンジニア、その他のみなさんに感謝です!
↓はためく、いとシネマフラッグ
さぁ、いとシネマの始まりです!!
スタッフ準備風景
現在、いとシネマは約10名のスタッフと音響さん、多数のボランティアさんの力によって、運営を行っています。
スタッフといっても、ボランティアベースで、「映画館のない糸島で映画を楽しもう!」をコンセプトに上映を重ねております。
ボランティアさんは都度募集して、毎度参加してくれる方や新しく参加してくれる方など様々です。
彼らがいなければ運営は成り立ちません。本当に感謝です。
今回のレポートでは、準備風景もご紹介します。
スクリーン立ち上げ
スクリーンは、私たちがクラウドファンディングで調達した、巨大スクリーンAircinemaです。
↓巨大なスクリーン
送風機で空気を送り込むと3分で立ち上がります。
本当に便利で、どこでもすぐに映画が観られます。
↓サウンドシステム
今回は急遽日程を変更したため、いつも音響をお願いしている、西山おじいちゃんが都合つかず、メンバーのつてを頼りに、K-TOWN下村さんに音響をお願いしました。
とてもクリアな音を響かせてくれて、お客様からの評判もとても良かったです。
本当にありがとうございました!!!
本部打ち合わせ
本部でもボランティアさんが集まって、打ち合わせを行いました。
約15名のボランティアさんに今回はお集まり頂きました。ありがとうございました!
↓本部
今回は販売もシンプルです。
飲食は、特製ポップコーン(またいちの塩味)と、糸島の自家焙煎コーヒー「ウニドス」さんに作ってもらった特製コーヒー。
そしてコーンスープの3つだけでした。
映画館は普通、軽食とドリンクぐらいしかありません。
むしろ、それで十分な気もします。
シンプルに映画を観るのを邪魔しないスタイルです。
↓打ち合わせ風景
ポップコーンの販売
↓ポップコーン
スタッフのみんながポップコーンマシーンの使い方を習っています。
ポップコーンは美味しかったかな?
Tシャツの販売・募金
いとシネマでは上映権を配給元から買って、上映を行っています。
めっちゃ合法的です。笑。
しかし、相当お金が必要です。
上映自体は「無料」で行っているので、どうやって予算を賄っているんだろうか?と思う方もいらっしゃると思います。
一部は、Tシャツを販売したり、募金を募ったりで予算を集めています。
もちろんポップコーン類の売り上げもそうです。
↓販売・募金
今後の安定的な映画祭運営のためにも、会場にてご協力いただけると幸いです。
スタッフ&ボランティアさんご紹介
せっかくなので、スタッフ&ボランティアさんたちを一気にご紹介します。
みなさん、楽しくも、真剣な表情です。
ちなみに写真を撮影してくれたのは、ボランティアさんで、フリーライター&フォトグラファーの桂浩一さんです!
素晴らしい写真をありがとうございました!!!
スタッフ&ボランティアさん含めてみなさん、「映画館のない糸島で映画を楽しもう!」というコンセプトに賛同して、一緒に楽しんで頑張っております。
本当に、ないものは作ればいいだけなのですが、ついつい出来ないんじゃないかと思って何もやらない選択をしがちです。
私たちの活動が、誰かの「やりたいこと、ちょっとやってみようかな」という気持ちの後押しが出来たら、この上ない喜びです。
お客さんが続々来場!
18時の開場になると、お客さんが続々来場し始めます。
手にはシートや折りたたみ椅子、はたまたキャンプ用テントを抱えて、歩いてやってきます。
↓歩いてやってくるお客さんたち
本当にいい光景ですね〜。
これこそ映画のワンシーンのようです。
みなさん基本、車でやってきます。
駐車場は、会場の志摩中央公園に隣接する、イオン志摩店さんには今回もお借りしました。
いつもご協力ありがとうございます!
お客さんもピクニック気分で映画を観に来る非日常感にワクワクしておられました。
↓お客さんの素敵な笑顔!
幸せ感あふれる、最高の光景ですね!
マナーもバッチリ!いとシネマ
いとシネマでは、時々、ナレーションを入れさせて頂き、マナーに関してもご説明をさせて頂いております。
↓石渡さんナレーション
基本的にルールは細かくしてしまうと開放的な雰囲気を損ねるので、最低限のマナーだけ設定させて頂いております。
- 指定された場所以外は駐車しない
- 喫煙不可
- 映像の動画撮影はダメ
- 持ってきたゴミは持ち帰ろう
- ポイ捨てはしないでね!
以上です。
本当にみなさん、マナーをちゃんと守ってくれて、上映後のグラウンドにはゴミが本当に落ちていません。
ビックリするぐらいです!
感謝です。
あと、映写機より「前」が桟敷席で、「後ろ」が椅子などを置いてもいい席にしています。
フラットなグラウンドでの上映なので、後ろの方が見えなくならないように配慮させてもらっています。
↓映写機より前(桟敷席)
↓映写機より後ろ(椅子OK)
この日は結局300人くらいの方にご来場頂きました。
上映まであと少し!
18時半を超えると、徐々に薄暗くなってきました。
飲食・物販コーナーも大にぎわいです。
↓飲食・物販コーナー
↓ポップコーン目当ての子供達
↓美味しそうなポップコーン
映画にはポップコーン。
シンプルでいいですねぇ。
上映開始!
19時を過ぎて、待ちに待った上映です!!
上映風景
みんなで星空の下、大きなスクリーンを囲む感覚は独特です。
時には近くの道路を車が通り抜ける音が聞こえたり、木々が風に揺れてざわめく音が飛び込んできたり、虫が飛んでいるのが見えたり・・・
足を投げ出してみたり、寝転んでみたり・・・
映画館とは全く異なる、開放的でゆる〜い雰囲気です。
それがいとシネマです。
星降る伊都の映画館
いとシネマのサブタイトルは「星降る伊都の映画館」ですが、夜空を見上げれば、まさにその通りです。
↓夜空
↓星が瞬く
いいですねぇ!!
上映は無事終了。
参加されたみなさんの心に何か残ればなぁと思います。
お客さん&スタッフ・ボランティアのみなさんに感謝です!
打ち上げ&映画の感想
映画上映終了後は一気に片付け、スタッフ&ボランティアさんたちと打ち上げのため、筑前前原駅前の「ふくの家」さんへ。
↓打ち上げ風景
いい感じでとても盛り上がりました〜。
感想としては、「犬ヶ島」は決して分かりやすいアニメではないので、子供の中にはストーリーがよく分からなかった子もいるんじゃないかと思います。
でも映画って実は、ストーリーだけではなくて、映像・俳優・衣装・音楽などが合わさった総合芸術です。
どの分野も力を入れる映画監督もいると思いますが、やはり監督には個性があって、普通力を入れる割合が異なってきます。
私が観た限りでは、犬ヶ島は圧倒的に映像に力が入っていたと思います。
そのためにはストーリーすら犠牲にしていて、日本語吹き替え版にも関わらず、結構重要なところで「英語」で押し通している場面がいくつもありました。笑。
犬ヶ島について色々調べると、それもストーリーに気を取られすぎないようにするための、一種の演出のようなのです。
面白いですよねぇ。
映像に関しては、細かな点にこだわりまくっていて、例えば、セリフのリズムに合わせて、画面を移動させるような演出もあって、何度見ても映像的な発見がその都度感じられるような作風だと思います。
ストップモーションアニメ(コマ送りアニメ)なので、作るのはめちゃくちゃめんどくさいはずですが!!
その手間を惜しまない姿勢とそれによって出来た独特の映像美が、犬ヶ島を楽しむポイントかなと思います。
明日も糸島を楽しみます!!
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