こんにちは!
要注目の観光地・福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!
糸島に、見たことない西洋野菜を主に作っている農家さんがいらっしゃるというので、お伺いしてきました。
農園名は「ザニン農園(Azienda Agricola Zanin)」。
オーナーはなんとイタリア人です!!
イタリア人が営むオーガニック農場
場所は志摩芥屋(しまけや)の雑木林に囲まれた一帯です。
農園全景
木々に守られているような素敵な農園です。
↓農園全景
今年開園したばかりで、徐々に面積は広げていく予定とのことです。
農園主 ジャンルカ・ザニンさんご家族
ザニン農園というから、どこから名前来たんだろうと思っていましたが、イタリア人のご主人のお名前から来ていました。
↓ジャンルカ・ザニンさん
ご主人が手にしているのは、「ミラノかぶ」です。
イタリア・ミラノ周辺の特産で、柔らかいので生サラダにも使えるそう。
↓ミラノかぶ
赤い彩りが美しいかぶですね〜。
↓奥様のかわづさん
奥様のかわづさんにいろいろご説明してもらいました。
ありがとうございました。
かわづさんは十数年イタリアに住んでおられて、昨年故郷の福岡に戻ってこられたとのこと。
イタリア在住中にジャンルカさんと知り合ったそうです。
普通イタリアの家庭では、かなり本格的に家庭菜園に取り組む人が多く、ジャンルカさんも熱心に楽しんでおられたそうです。
その経験を生かして、糸島の地において、イタリア野菜を中心とした農園を始められました。
確かに、私たちがフランスの田舎に長期滞在していた時は、住民の皆さんは、家庭菜園は「必須スキル」のようなもので、むしろ出来て当たり前な雰囲気すらありました。
今日はがっつり畑仕事 , Le Grand Pressigny , France
あの時は、今の日本人が「農」から切り離されているだけかなぁと感じましたね。
西洋料理のシェフが欲しがる野菜がいっぱい!
ザニン農園の特徴は、イタリアの野菜を中心に、日本ではなかなか知られていない野菜がいっぱい栽培されている点です。
やはり故郷のイタリアで食べれるものを福岡でも育てられないかと、色々実験されておられます。
種は検疫を通してイタリアより輸入されておられるそう。
その土地に合う・合わないがどうしてもあるので、今はどの種が糸島の芥屋の地に向くのか、手探りで様子を見ておられます。
珍しい野菜がいっぱい!
↓アーティチョーク
アーティチョークです。
和名はチョウセンアザミといい、食べるのは葉っぱではなく、つぼみを食べます。
つぼみはまだ出来ていませんが、葉っぱを初めて見たので、なんだか感動です。
↓葉っぱは最初はこんな感じ
葉っぱは最初はこんな感じで、一瞬枯れているのかと思いましたが、そうではなく、うようよと葉っぱを伸ばしてくるそうです。
面白いですね。
もともとイタリア・ナポリを中心に食用栽培が本格的に始まった野菜で、やっぱりピザに使うのが定番なんだそう!
まだ日本では、あまり栽培されておらず、普通、瓶詰めで売られているくらいなので、イタリアンのシェフは生のアーティチョークは喉から手が出るほど欲しがっているかもしれません。
糸島にありますよ〜。
↓カリフラワー
カリフラワーってこうやって出来るんですね〜。
つぼみを食べます。
カリフラワーも本格的な栽培が始まったのは、イタリアなどのヨーロッパなので、イタリア料理の食材としても重宝されています。
ラディッキオにも様々な種類がある!
今度はラディッキオです。チコリの仲間です。
イタリアの郷土野菜で、最近、日本でも栽培する農家さんが増えてきました。
↓ヴェローナ・ラディッキオ
イタリアの都市・ヴェローナの名がついたラディッキオです。
スローフード運動の先進地のイタリアらしく、野菜に都市の名前が付いていて、ローカル野菜の価値を守る姿勢が伺われます。
↓くるくる巻いて、出来上がります
こんな感じで、くるくる巻いて、出来上がります。
面白い〜。
↓トレヴィーゾ・ラディッキオ
今度は別の都市・トレヴィーゾ特産のラディッキオです。
バラのような美しさですね。
このままサラダにして、良質なオリーブオイルと塩だけで食べたいです。
リゾットにも向いているらしく、お米が綺麗なピンク色に染まるとのこと。
想像するだけで美しいです!
資源が何もなくても作れる野菜を!
ザニン農園さんの哲学はシンプルで「資源が何もなくても作れる野菜」を目指しておられます。
これから人口爆発などで、世界的に様々な資源が枯渇するか、もしくは高騰する可能性が高いです。
そんな中でも無理なく続けられて、子供たちや孫世代にもちゃんと伝えられる農業を考えておられます。
まさに「文化としての農業」ですね。
そのような哲学を持つザニン農園では、基本的に堆肥などを外から持ち込まずとも続けられるように、敷地内での循環や微生物の働きを大切にしながらやっていく予定とのことです。
きっと、刈り取った草なども大切な養分として使っていかれるのでしょうね。
おそらく日本だと、ナチュラルハーモニーさんで有名な「自然栽培」のやり方に近いのかなと思いました。
今後が楽しみですね。
他にも色々な野菜も育てておられます
この志摩芥屋の地で、どんな野菜が適しているのか、まだ分かりませんので、今はたくさんの野菜を育ててみて、様子を見ておられます。
馴染みのない西洋野菜が多くて、とても面白いです。
↓トロペア
この段階では、何の野菜か素人目には分かりませんが、トロペアというイタリアの玉ねぎです。
これまた、トロペアという都市の名前を冠したローカル玉ねぎです。
とても甘いです。
↓フェンネル
フェンネルというハーブです。これは日本でも馴染みが出てきましたね。
他にもディルというフェンネルに似たハーブも栽培されておられました。
私たちは、トルコやブルガリアに滞在中にディルが大好きになりましたので、糸島産のディルは楽しみですね〜。
↓カーボロネロ
カーボロネロは黒キャベツとも呼ばれます。
くったくたに煮込んで食べるのが、イタリア流なんだそう!
↓芽キャベツ
葉っぱの根本部分にコロコロ出来ているのが、芽キャベツです。
スーパーでたまに売られているような気もしますが、畑で見ると、かなり迫力ある様子にびっくりします。
↓そら豆
↓うづら豆
豆類もありました。
やっぱり煮込みですかね〜。
福岡で農園を始めようとした時、なかなか場所が見つからず、とても苦労されたそうです。
糸島で出来たらやりたいと色々な方に相談されて、福岡の農家さんのツテを頼って、ようやくこの芥屋の農地をお借り出来たとのこと。
良かったですねぇ。
ザニン農園さんは、育てる野菜や栽培方法などをみても、とても挑戦的な農業をやっておられます。
素晴らしい挑戦を、応援しております!
お忙しい中、ご案内ありがとうございました!
2019年現在、OKA Farmの岡さんの尽力で、糸島・筑前前原の飲食店が、こだわりの農家さんから直接野菜を仕入れる動きが出てきています。
ザニン農園さんもそこに加わって頂いております。
飲食店・農家さん・グルメな人の3者が全員喜ぶような仕組みが、前原で出来つつあるので、私たちもできる限り協力したいと思っております。
農園情報
農園名:ザニン農園(Azienda Agricola Zanin)
住所:糸島市志摩芥屋
HP:https://www.instagram.com/a.a.zanin/
(※2019年1月現在の情報です)
明日も糸島を楽しみます!!
**糸島コンシェルジュがいる宿**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)