幽幻の美!と、貴重な国産天然ハマグリと牡蠣小屋。加布里湾の冬の風景

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こんにちは!

要注目の観光地・福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!

冬の九州北部は寒い!

福岡は冬も暖かいと思っている方もいらっしゃいますが、日本海側は例に漏れず、大陸からの低気圧にさらされるので、案外寒いです。
それでも基本的に雪が積もるわけではないから、そこまで寒いわけではありませんが・・・

冬は冬で魅力がいっぱいあるんですよ!

冬の加布里湾

今日は糸島の冬の風景を紹介!

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↑小富士より加布里湾を望む鳥居

糸島半島西側に位置する加布里湾の風景が見えます。
山々が美しいグラデーションを描いていて、まるで水墨画のようです。

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幽幻の世界ですね。やっぱりグアテマラのアティトラン湖を思い出しました。特にサンマルコスという村から湖を眺めた風景に似ています。

あー、だからグアテマラが好きだったのかも!?

魏志倭人伝の世界

糸島には、中国の史書「魏志倭人伝」によると、かつて伊都国(いとこく)と呼ばれる強大な国があったと書かれています。

「王遣使詣京都帯方郡諸韓國及郡使倭國皆臨津捜露傳邊文書賜遣之物詣女王不得差錯」

古代史の研究家はよくこれが読めるなぁと感心しますが、どこでどう切ればいいか難しいですね。
一応、伊都国に関する解説であって、以下のような意味だと言われています。

「王が京都(洛陽)や帯方郡や諸韓国に使者を派遣したり、帯方郡が倭国へ使者を遣わすときは、いつも津(しん・水上交通上の関)で、文書や賜与された物品を点検して、伝送して女王のもとへ到着する時に、間違いがないようにする」

つまり、3世紀ごろの話ですが、糸島は大陸との玄関口であって、必ずこの地を経由する必要があったというのですから、江戸時代の長崎の出島のような役割を担っていたのかもしれません。

その頃は、実は、海水面が今よりももっと高く、海はずっと陸地側に入り組んでいたと言われています。
おそらく、この海を通って、多くの外来船が行き来したんでしょうね〜

ものすごい昔のことだと思っていたのですが、私の父方の祖父は、加布里で船の船長を長年やってましたが、祖父の父(私のひいおじいちゃん)は商船を運航していて、対馬あたりと商売していたようです。

私の知っている加布里はただの港町って感じだったので、商船が行き来していたと聞いてびっくりしました。
明治時代くらいまでは、加布里は商船が走るミニ貿易港って雰囲気だったようですよ

意外な歴史ですが、もしかしたら3世紀頃からの伝統かもしれませんね〜。

糸島の冬の風物詩

 

超貴重な天然のハマグリ

 

糸島は海の食材も豊富。特に加布里湾では、なんと、国産の「ヤマトハマグリ」が獲れます。
しかも「天然」です!
天然のヤマトハマグリは日本国内ではほんの数か所でしか獲れないのだそうです。

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ハマグリの旬は2〜4月ですが、12月や1月も獲れます。
これをただ茹でるだけでも、超濃ゆい出汁が出て、調味料を何も入れなくても、美味しい「ハマグリのお吸い物」が出来ます
調味料が不要で、こんなにうまいとは、本当に、最高ですね!
世界一簡単な、激ウマ料理といえるかもしれません。

ハマグリは二枚の殻がしっかりと重なるため、「夫婦和合」を象徴し、縁起が良いとされています。
ぜひ、おめでたい食事会には、加布里湾のハマグリを!

購入は天然ハマグリ 糸島市観光協会をご参照に!

 

人が押し寄せる牡蠣小屋

 

そして、なんといっても、牡蠣小屋です。もちろん加布里漁港にもあって、いつも人で賑わっていますが、船越や岐志にも牡蠣小屋が立ち並んでいます。

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↑岐志の牡蠣小屋

牡蠣小屋ってなんぞや?って感じですが、見ての通り、シーズン中はずらっと、海辺に簡易的な小屋が立ち並び、中で新鮮な牡蠣や魚介類を炭火で焼いて、食べることができます。

冬は週末になると、牡蠣小屋へ向かう車の列が続くような人気っぷりでびっくりします。
もともと、糸島では昔から牡蠣の養殖をしていたみたいですが、このようなスタイルで提供するようになったのは比較的最近です。

加布里漁港では、「ひろちゃんカキ」と「住吉丸カキ小屋」 が営業してます。

夏は暑くて、冬は寒い。気候の振れ幅が大きいのが福岡の特徴ですが、その振れ幅のおかげで、年中食材に恵まれています。
ぜひ遊びに来てくださいね〜。

名所情報

スポット名:加布里漁港
住所:糸島市加布里1105-2
HP:なし
地図:

(※2016年1月現在の情報です)

**糸島コンシェルジュがいる宿**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)