【後編】醤油界の革命児!城さんの「ミツル醤油」で蔵見学&醤油テイスティング!

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こんにちは!

要注目の観光地・福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!

福岡市で開催された、100年ごはんという、大林千茱萸(ちぐみ)監督の映画上映会の一環として、醤油作り醤油蔵見学、そしてさらに醤油テイスティングという、とても贅沢な企画が行われたのです。

前編」の醤油作りワークショップに引き続いて、ここからは、蔵見学醤油テイスティングのお話です!

マスコミが押しかける!前代未聞の蔵へ!

 

↓蔵の入口へ!
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ミツル醤油醸造元が自社醸造を再開して、全国的に注目されていると書きましたが、開始してわずか数年なので、生産量自体は、会社全体のほんの10%にもなりません。

これから増やしていきたいそうですが、壁がやはりあるそうです。。。

↓麹室へ
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今日は醤油麹ではなくて、米麹を作ってらっしゃいました。
米麹といえば、「飲む点滴」とも呼ばれる甘酒の材料。ものすごく飲みたくなってきました。笑。

↓米麹
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お米の周りに白い無数の糸が絡み付いています。繭みたいですね。なかなか見られませんよ!
生きているんですよね!

最近は、ローフード(生の食物)が自分の体調改善にかなり役立っているのでは!?という実感があります。

ただ実は、味噌や火入れする前の醤油も、麹菌がバッチリ生きている、日本のローフードですよね。

昔の日本人は漬物食べたり、殺菌されていない、自家製の発酵食品を食べたりしていたので、自然とローフードいっぱい食べていたと思います。

身近な伝統を見直すと、より健康になるのかも!

秘密の「生成り、」製造の蔵へ!

さて、次に案内されたのは、秘密の蔵です!

↓シャッターを開けます!
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窓に、板が貼り付けてあって、普通じゃない感じが半端ないですね。
ここにはなんと、醤油が仕込まれた杉樽が!

 

↓杉樽
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↓大きさはこんな感じ
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相当でかいですね!何度も柿渋が塗られていて、歴史が感じられる風合いです。
かつて使っていた樽がなんとか残っていたのを再利用したそうで、それでも足りないので、幾つかは新調されました。

もはや全国にもわずかの樽職人しか残っていらっしゃらないようで、そんな人たちがいなくなったらどうなるんだろう?と思わされます。
あと10年遅かったら、職人の後継者不足の問題で、杉樽の新調なんてもしかして不可能だったかもしれません。

この中で、仕込んでいるのが、「生成り(きなり)」というブランド名で販売されている、本物の醤油です。

材料も大豆、小麦、塩だけ!シンプル!!
本来は、これが正しいのに、今の醤油は本当に色々なものが入ってますねー。なんでだろう?

作った年度や薄口・濃口にもよりますが、基本、糸島産の大豆、小麦、塩を使っておられます。

今回は特別に、樽の中でブクブクと、ゆっくり熟成が進んでいる醤油を見せてもらいましたよ!

↓今年2016年度版
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おお!まだ薄くて、若々しい色です。ここから2年です。気が遠くなりますね。

↓2014年度版
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かなりいい色合いですね〜。
熟成されています。

そういえば、私たちが2015年に世界一周旅行をした時には、スペインのワイナリーに幾つか行きましたが、実は、ワイナリーって醤油蔵と似たような匂いがするんですよ〜。(スペインのワイナリー訪問記事もチェック!)

発酵の匂いっていうんですかね〜。日本が懐かしい気分になりました。

ちなみに、このミツル醤油の杉樽1つで一升瓶何本分の醤油が取れると思いますか???

・・・

・・・

答えは、約1000本

たった1000本にしかならないのか〜と思いますが、城さん曰く、「作るより売る方が大変」と言います。

やはりこれまでの販路とは全く違うので、独自に開拓しないといけないそう。
醤油は流通が確立された世界なので、徐々にしか増えていかないそうです。まぁ、確かに贔屓の醤油屋ってどの家庭にも、どの料理屋にもあるでしょうからね。

割って入るのは大変です。だから2016年は製造する濃口を一樽減らして、過去の製造分の調整を行っているそうです。
添加物いっぱいの醤油ではなくて、昔ながらの本物の醤油を試してみたい方、ぜひミツル醤油の挑戦を応援してください。

私たちも時々、年代の違う100mlの小さな瓶を買って、味わいを楽しんでいます。
作った年度にもよりますが、「生成り、」は個人的にはかなりフレッシュで軽やかな味わいがあると思っているので、シンプルに刺身醤油のように使ってもいいんじゃないかと思います。

少しずつファンの裾野が広がっていくといいですね!個人的にはミツル醤油の動きに触発されて、全国の蔵元が昔ながらのやり方を復活させていってくれるといいなと思います。

↓2014年ものの味見
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特別に味見をさせていただきました。美味しい〜!
樽生です、樽生!
火入れする前の、独特の濃厚な香りが広がりますね。

醤油テイスティング!

蔵見学だけでも満足なのに、最後は醤油テイスティングです!

↓5種類の醤油
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  1. 濃口・・・原材料は大豆・小麦・塩のみ。いわゆる普通の醤油。
  2. 淡口(うすくち)・・・色が淡い。大豆・小麦・塩に加え、米も使う。素材の色を強調したい時に使う。
  3. 白・・・小麦が主原料。大豆由来の旨味はあまりないが、塩味が強く、少し甘みが感じられる醤油。
  4. たまり・・・大豆が主原料。風味、色が濃厚。濃口と同じように使うが、タレに向いている。
  5. 再仕込み・・・出来上がった生(なま)醤油に、再び麹をいれて二度仕込む。濃厚な味で、とにかく時間がかかる。

糸島の北伊醤油でのテイスティングを始め、これまでのグルメの経験を総動員して、頑張ってみます!

↓正解は・・・
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ぬぉ!惜しい!
たまりと再仕込みが逆でした〜。

Eがとにかく濃厚だったので、たまりと再仕込みどっちだろう〜〜って思ったのですが、やはり、一度出来上がった醤油を仕込み直すわけですから、再仕込みの方がより濃厚でした。

おそらく再仕込みは出来上がりまで4年くらいかかるはずです。気が遠くなりますね〜。
醤油の奥深さを舌で実感出来ました。

最後に醤油の直売所を覗きます。

↓醤油の直売所
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「生成り、」は年代別に醤油が並んでいます。
きっと、年々、麹菌が蔵に住み着いて、さらに醸造の環境が良くなって、味も変化していくんでしょうね。
ますます楽しみです。

↓オススメの一品
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冷蔵庫に入っている、土みたいなものが何か分かりますか?
これは、醤油かすです。

醤油を絞った後の残りですが、これにきゅうりなどの野菜をつけると、1日、2日で美味しい浅漬けの出来上がりです!!!
めちゃくちゃオススメです!

我が家の定番になりつつあります。

安いので、醤油を買うついでに醤油かすを買うのをオススメします!

↓城さんと!
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本当に素晴らしい体験でした。ありがとうございました!

大林千茱萸(ちぐみ)監督も参加されていて、城さんの熱意に共感しておられました。私も映画のことを少し質問出来て良かったです!

100年ごはんを糸島でも上映したいなぁ。

明日も糸島を楽しみます!!

店舗情報

店名:ミツル醤油醸造元
営業時間:9:00-18:00
定休日:日、祝日
住所:糸島市二丈深江925-2
HP:http://www.mitsuru-shoyu.com/
地図:

(※2016年12月現在の情報です)

**糸島コンシェルジュがいる宿**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)