こんにちは!
要注目の観光地・福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!
5月3日に開催した「糸島映画祭 いとシネマ」は、約2000人の方にご来場頂き、本当にありがたい結果になりました。
さて、開催に当たり、CAMPFIREというクラウドファンディングを利用して、資金調達を行いました。そして、その「お返し」として、ご希望の方に「糸島旬野菜セット」を贈りましたので、そのレポートを致します!
(※ブログの最後に、各農家さんの野菜の買い方をまとめました。どうぞご参考ください。)
お野菜の調達において、どこかのお店で「糸島産」の野菜を一気に集めて、発送するのが一番楽ではあったのです。
しかし、「糸島にはこんな素敵な農家さんたちがいる!」というのを、みんなに知ってもらいたく、私たち実行委員の糸島ネットワークを駆使して、友人のこだわり農家さんたちにご協力頂きました。
この場を借りて、ご紹介させて頂きます。
糸島の素敵な農家さんたち
高倉農園・高倉さん
↓高倉農園・高倉さん
高倉農園は、京都と大阪出身の若きご夫婦が経営する農園です。化学合成農薬・化学合成肥料不使用で、生姜を中心にお野菜を丹念に育てておられます。ずっと農業をやっておられたのかと思いきや、かつてはお二人とも映像の世界でお仕事されていたそうで、農業は糸島に来てから!辛味のしっかりした生姜らしい生姜です!
元映像系の強みで、イベントを打てるのがすごいところです!
No mean GIG Vol.1 植えつけのブルースは農家さんのみが演奏する超面白いイベント。私はイベントには行けなかったのですが、みんなオリジナル曲で、歌詞も「糸島の農家さんあるある」な感じで、めっちゃ笑えたらしいです。多分、「♪ようやく明日が収穫だ〜、と思って朝行けば〜、イノシシに全部食われたぜ〜♪」みたいな歌詞なんだと思います。
うわー聞きたかったー!!農民とNo meanを掛けているという・・・。意味はないとのこと。笑。
素晴らしいセンスです。
今回は、生姜とズッキーニをご提供頂きました。ありがとうございます!
Tomatofarm西農園・西さん
TomatoFarm西農園は、福岡市を中心に、ミニトマトの移動・店頭販売を行うユニークな西さんの農園です。
黄色、橙色、赤色、茶色・・・とにかく色とりどりのトマトはどれも甘みが強く、品種によって旨みや甘みのバランスが異ります。
栽培に関しても、木酢液などを中心にできる限りの低農薬栽培を心がけておられます。上の写真でぶら下がっている「黄色の紙」が何だか分かりますか?
いわゆる「虫取り紙」です。アナログな方法も使って、色々と努力されておられます。
意外だったのが、日本の場合、トマトは「夏」の栽培が正念場とのこと。確かにトマト原産地のペルーのアンデス高地や、ヨーロッパも基本乾燥気味で涼しい気候ですしね。高温多湿の日本だったら、本当は春か秋の方が気候的にはトマトには優しいかもしれませんね。
私たちと西さんの出会いはたまたま、福岡市にあるカフェの前を通りがかった時に、店頭で販売している西さんをお見かけをしたのです。
私たちがフランスの田舎にWorkawayというシステムを使って、長期滞在した時を思い出しました。本当に色々な味の、様々な色のトマトがあるんですよね!
福岡で、たくさんの種類のトマト栽培を手がけておられる方はそんなに多くはないと思いますので、トマトが必要なレストランさんは、ぜひ西さんにお声がけしてみるのをお勧めします。
今回は、西さんセレクトのカラフルミニトマトセットをご提供頂きました。ありがとうございます!
大石ファーム・大石さん
大石ファームは自然農の体験農園を行うなど、消費者との「農」との距離を縮める活動を行っておられるユニークな農園です。農家さんは作業に集中したい口下手な職人さんタイプの人が多いので、積極的に交流をする大石さんのスタイルはかなり異色だと思います。
元銀行員という経歴をお持ちで、環境問題への関心などをきっかけに、糸島で農業を始められました。
↓大石ファーム・大石さん
今回は、無農薬・無肥料で育った、旬の甘夏をご提供頂きました。ありがとうございます!
大きく実った甘夏は、一口食べただけでもそのジューシーさを感じてもらえるはずです。
私も大石さんの甘夏食べたことありますが、めっちゃ美味いんですよ!
近年大石さんは、野菜の栽培だけでなく、園主の高齢化で手入れが出来なくなった、甘夏園の管理の相談を受けて、その再生にも乗り出しておられます。こういう相談が舞い込んでくるのは、社交的な活動を行っておられるが故だと思います。
実は私もその再生のお手伝いに行きました!
基本甘夏は山の傾斜地に実っていて、はしごに登っての収穫になるので、危険だし効率も良くないです。甘夏も1個で400gとか500gになって、ソフトボール用の玉以上に大きいのもありますから、ハサミで切り落とすのも一苦労です。
スーパーマーケットで1袋何百円で売られている姿だけしか知らないと、なかなかその苦労は見えてきませんが・・・
大石さんは体験農園も随時開催しておられますので、農業に興味ある方は問い合わせてみるのもいいと思います。
岡Farm・岡さん
岡FARMは、有機無農薬で多品種を栽培する岡さんの農園です。北海道出身の岡さんは、台湾出身の奥さんと出会って、糸島に移住されました。なぜ糸島だったのか?と聞くと、「北海道と台湾のちょうど中間だったから」とのお答え。確かに国境を超えて考えると、その通りですね!
岡さんは、北海道での工場勤めの世界から、本人の体調不良をきっかけに、安心・安全を追求する農業の世界に飛び込まれました。将来を模索する中、日本中を旅しておられる時に有機農業に出会われたそうです。
BLOF理論という有機農業の考え方を下敷きに、土中の微生物や成分を分析し、それぞれの野菜にとって最適の土壌作り、環境にも優しい農業を心がけておられます。
岡さん夫妻と私たちとの出会いは、糸島で世界一周旅行の報告会を開催させて頂いた時に、お客さんとしてお二人が参加されていたのがきっかけです。縁ですね〜。
それ以来、私たちは時折、岡さんの美味しい野菜を農園に出向いて買っております。
今回はベビーリーフと小かぶをご提供頂きました。ありがとうございます!
寺本ダーウィン農園・寺本さん
寺本ダーウィン農園は、虫が超大好きな寺本さんが運営する農園です。
↓寺本ダーウィン農園・寺本さん
熊本県出身で、子供の頃からの「虫好き」の想いを成就させようと、長年のアパレル畑から農家に転身されました。山や畑の虫にめっぽう詳しく、「だから『ダーウィン』なのね〜」って納得します。
寺本さんのインスタグラムは虫の写真ばっかりですもん。笑。野菜は時々みたいな。
お話を伺うと、当初ある農園で働いていた時に「虫ってすげぇ!」って改めて思う機会があったそうです。
というのも、最初は農薬をまく回数が少なかったものの、年々その回数がうなぎ登りに上昇。最終的には毎日のようにまくようになって、体も痒くなって・・・。でも虫はいなくならないし・・・。
その時、色々調べたそうです。
実は多くの虫の寿命ってだいたい1ヶ月くらいで、もっと短い虫もいっぱいいるそうです。これは世代交代が人間に比べると桁違いに早いことを意味していて、人の世代交代がだいたい30年だとすると、人の360倍ものスピードで虫は進化を遂げていると言えます。
ゆえに、虫は農薬にもあっという間に耐性を持ってしまって、意味なくなるってわけなんですね。
だから、寺本さんは現在、有機・極低農薬で野菜を育てておられます。出来るだけ無農薬にしたいと試行錯誤中です。
また、日本や九州では珍しい野菜の栽培にも積極的に挑戦するため、福岡市や糸島市内の有名シェフたちの視察も絶えない、注目の農園になっております。チャレンジャーですね!
今回は、みさきキャベツをご提供頂きました。ありがとうございます!
いでやさい・井手さん
いでやさいは、糸島の自然農塾で「自然農」を学ばれた、井手さん夫妻による農園です。私たちが自然農の見学会に行く際には井手さんにもお世話になっております。
↓いでやさい・井手さん
「耕さず、肥料・農薬を用いず、草や虫を敵としない」という三原則を大切にして、極力人の手を貸さずに、自然の力に寄り添って育てられた野菜は、力強い味わいがします。
やっぱり自然農の畑は独特ですよね。どこに作物があるのか分からないという。笑。
でも肥料や農薬に頼らず、自然の力にできる限り委ねる姿勢は、かつて農業が自給のためだった時代のやり方に近いのではないかと、個人的には感じております。本来、肥料は近くに売ってませんし、作るにしてもものすごく時間がかかりますしね。
自然農というスタイルはとても興味深く映ります。
井手さんは顔の見える関係を大切にしたいとの思いから、宅配や小さな直売所での販売を中心にやっておられます。今回はリーフレタスをご提供頂きました。ありがとうございます!
虹の会
虹の会さんは、糸島で月一回の名物イベント「軽トラ市」に出店する農家のおばちゃまグループです。
今回は玉ねぎをご提供頂きました。ありがとうございます!
愛情がいっぱい詰まった玉ねぎは甘みも強く、みずみずしいです。
伊都安蔵里(いとあぐり)のお力で、一気に発送!
いつも頼りになる伊都安蔵里
伊都安蔵里は糸島の素晴らしい財産の一つで、こだわりの無農薬・有機の野菜などの食材が買える直売所や、地産地消のレストラン・カフェを併設した複合施設になります。
醤油蔵を改装した建物は趣があって、本当に居心地が良い場所です。
月一回のふる里市を開催していて、地域の核としての役割も担っておられます。
今回は縁あって、発送にご協力して頂きました。本当に助かりました!!!
生ものの発送なので、スピード第一で、私たちも素人ながら一生懸命集荷して、丁寧に梱包させて頂きました。無事にお手元に届くのを祈るばかりです。
ダンボールには各農家さんの案内パンフレットも同封しました。
本当に豪華です!そもそも欲しくても、絶対に手に入らない組み合わせですので、めちゃくちゃ貴重です。
糸島には、若い、個性あふれる素敵な農家さんがいっぱいいます。ぜひみなさんにもファンになって欲しいなと思います。
一応、クラウドファンディングのリターン(お返し)としては、10,000円のご支援に応じた品でしたが、受け取った方が「その価値はあった!」と思って戴けたら、私たち実行委員としても嬉しいです。
それぞれの野菜の買い方
2017年5月時点でのそれぞれの農家さんから野菜を買う方法をまとめます。随時変更があると思いますので、注文される際は各ホームページや電話などでまずはご確認してください。
高倉農園・高倉さん
・店舗販売
糸島の直売所「伊都菜彩」にて。
・ネット販売
フェイスブックのメッセージから注文可能。
生姜は通年でも手に入ると思います。
Tomatofarm西農園・西さん
・店舗販売
日替わりで福岡市内の各所・店頭、イベントなどにて。(詳細はフェイスブックページの投稿に記載してあります)
・ネット販売
直接電話(080-4005-5980)か、メールにて。
3000円、4000円分、5000円分 +送料。
<大石ファーム・大石さん>
・店舗販売
糸島の直売所「伊都菜彩」か、「伊都安蔵里」にて。(※いつも出荷しているわけではありません)
・ネット販売
宅配セット。
ホームページから注文可能。
3000円〜+送料。
セット野菜は、大石さんの仲間の無農薬野菜も含まれます。
岡Farm・岡さん
・店舗販売
・ネット販売
宅配セット。
直接電話(090-6217-9330)か、メール(ko22blof2org1vgb9gh@outlook.jp)、またはフェイスブックページのメッセージから注文可能。
※初回のみセット内容をお知らせします。
寺本ダーウィン農園・寺本さん
・店舗販売
伊都菜彩
・ネット販売
基本、卸しのみですが、直接インスタグラムのメッセージか、メール(iibaruaguri@gmail.com)からも注文可能。
いでやさい・井手さん
・店舗販売
直売所「姫島渡船所」や「伊都安蔵里」などにて。(※いつも出荷しているわけではありません)
・ネット販売
宅配セット。
ホームページのお問い合わせか、メール(ideyasai@gmail.com)から注文可能。
2000円、3000円分 +送料。
毎週、隔週、お試し単発あり。近場なら送料無料も可能、ご要望にもできる限り応じます。
2017年5月時点での各農家さんの販売方法になります。随時変更があると思いますので、注文される際は各ホームページや電話などでまずはご確認してください。
本当にありがとうございました!!
明日も糸島を楽しみます!!
**糸島コンシェルジュがいる宿**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)