季節を感じるおもてなし。糸島で懐石なら「浮岳茶寮(うきだけさりょう)」

浮岳茶寮7

こんにちは!

要注目の観光地・福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!

2018年1月の話ですが、うちのおばあちゃんの誕生日を祝いに、家族で懐石料理の「浮岳茶寮(うきだけさりょう)」さんに足を運びました。

季節を愛でる素晴らしい和食を堪能できましたよ!

古民家を改装した懐石料理屋

場所は二丈吉井といって、佐賀との県境に近いエリアになります。
海と山の距離が近い、自然豊かな場所です。

その山側に入った場所に、浮岳茶寮さんはあります。

外観

駐車場から歩いて向かうと、焼き杉の美しい外壁のお屋敷が目に止まります。

↓山に囲まれたお店
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立派な石垣を回り込んで、敷地に入ると・・・

↓浮岳茶寮
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母屋(おもや)が懐石料理の浮岳茶寮です。

↓カフェ山ぼうし
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そして、その傍にカフェ山ぼうしです。
2018年1月現在は、カフェメニューも母屋の浮岳茶寮内で提供されているようです。

内観

広い玄関のすぐ左側にお座敷の個室、右側に大広間のテーブル席があります。

↓お座敷の入り口
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桃色の和紙を張った、入り口がかわいい
上部が曲線を描いているのも素敵ですね。

開けるだけでテンションが上がります。

↓お座敷のしつらえ
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お座敷は、6〜8人くらいの人数で利用出来ます。
しつらえも素敵です。

一期一会」の書が印象的です。

お飾りの内容は女将の感性で定期的に変わります。
それも行く一つの楽しみですね。

↓カウンター
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カウンターではスタッフの方が配膳の準備をされておられますが、お一人様やカフェでのご利用を想定されておられます。
女将と話しながらお茶するのもいいですね。

↓大広間のテーブル室
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大広間は和室にテーブル席です。テーブルクロスがまた気品あります。

北九州のご実家の料亭の味

浮岳茶寮の女将・小林さんのご実家は北九州の小倉で「向陽庵」という有名な料亭を営んでおられたそうです。

その味を受け継ぎ、2006年に開かれた懐石料理のお店が浮岳茶寮です。

懐石料理とは?

懐石料理と言われると、和食には違いないですが、なんだか説明が難しいですよね。
以下のサイトに説明がありました。

懐石料理は実は茶道から産まれており、茶の湯の際のメインであるお茶を頂く前にもてなされる食事の事を指します。 茶道の心である侘び・寂びを料理として表現しており、「旬の食材を使う」、「素材の持ち味を活かす」、「心配りを持っておもてなしをする」という三大原則を掲げています。
参照:懐石料理と会席料理の違いは?実は大きな違いが隠されています!

懐石料理って実は、お茶を愉しむための、おもてなし料理なんですね!

そして、最初にご飯が出されるのがお約束です。
あとは一汁三菜を基本とした料理が出てきますが、お店によって個性があるようです。

季節を感じる食事

懐石料理は美味しいだけではなくて、おもてなしの精神が宿っているところに特徴があります。
すなわち、季節感を味わえるように、食材から室内の装飾まで心配りが行き届いているのです。

↓うにといくら、生姜の飯蒸し(いいむし)
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すでに一品目からハッとするほどの抜群の美味しさです。
この日はまだ1月で寒かったので、温かい前菜として、とろみのついた「葛餡(くずあん)」が出てきました。

体が温まります。
心配りですね。

お酒がよく効いていて、甘めの餡と雲丹の磯の風味がよく合います。

贅沢な一品でした。

そして、羽子板に載って、いくつかの料理が盛られて出てきました。

↓丹波黒豆、赤ナマコのほうじ茶煮・大根おろし添え、サザエの含め煮、海老の揚げ物、柚子
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一気に華やいだ雰囲気になります。

特に赤ナマコはほうじ茶で煮てあるので、くさみが取れて、すっきりとした味わいに。
大根おろしが味を引き締めます。

美味しいです。

そして、柚子はギザギザしていてまるで数の子のようですが、苦味を取るために3回煮こぼしして、おろし金をかけてあります。
柚子ジャムを食べているような味わいでとても面白かったです。

手間がかかっています。

そして汁物ですね。

↓海老しんじょう
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はんぺんと海老のふわふわ団子と菜の花が入っています。
季節を先取りした感ありますね〜。

和食は出汁が基本なので、こういう汁物の出来でお店の価値がわかると言います。

美味しい〜。
体に澄み渡るような、すっきりとした味わいです。

↓亀甲大根
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菜の花と人参に隠れて、六角形に切り取られた大根がありました。
亀甲大根というらしいです。

ちょっとした縁起物ですね。
細かな配慮が素敵です。

3段の箱懐石

懐石にも色々とスタイルがあるようで、今回提供されたのは、重箱を使った「箱懐石」でした。

割子(わりご)で運ばれてきます

滅多にお目にかからない、朱色で塗られた割子(わりご)で運ばれてきました。

↓割子(わりご)
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初めて見た割子にテンションが上がります。

島根の出雲地方では、この形で出てくるそばを割子そばといい、郷土料理になっています。

面白いですね。

中に入っていたのは、煮物とお刺身とご飯でした。

↓自家製がんもどき
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がんもどきは出汁が効いていて、味わい深い一品でした。
キクラゲが入っていて、大和芋をつなぎに使っておられました。

れんこんなどの野菜も素材の味がしっかり生きています。
味付けが一品、一品異なっていて、佳奈曰く、普通和食ではそれぞれの素材は別々の鍋で煮てから、一皿に盛り付けるとのこと。

家庭の鍋みたいに、なんでも放り込んで作るわけじゃないのね。笑。
やっぱり手間かかっております。

↓平目の刺身としめ鯖
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地元で獲れた、新鮮なお魚です。
鯖の刺身が食べられるのは、やっぱり玄界灘に面した福岡ならではですね〜。

↓赤米ご飯
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そしてひょうたんの形をした、赤米のご飯です。
赤米はかつては一般的に食べられていた雑穀で、栄養価が高く、旨味があります。

糸島・二丈エリアの名産でもあります。

次に出てきたのが、お土産でも売っている、北九州名物でした!

北九州名物・イワシのぬか炊き

↓イワシのぬか炊きと漬物
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北九州といえば、ぬか炊きです。
「一家に一つ、ぬか床がある」と言われるくらい、ぬか漬けが有名です。

そのぬかを調味料として煮物に使うのがぬか炊きです。

浮岳茶寮では、女将の地元、北九州の実家の料亭レシピを引き継いだ、オリジナルのぬか炊きを提供されています。
これだけでご飯が一杯食べれちゃいます。

↓潮汁
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そしてシンプルな潮汁。魚介の出汁がよく出ています。

美味しい。

和菓子とお茶

さて、懐石料理のメインとも言える、和菓子とお茶です。
食後のデザートでないのが、ミソです。

↓和菓子
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上品なお味です。

この時は、懇意の和菓子屋さんのものでしたが、残念ながら引退されたため、2018年4月より、和菓子も女将の手作りになったそうです。
今度行くのが楽しみです。

↓抹茶
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最後にさっぱりと抹茶を。

美味しく頂けました。

↓記念撮影
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女将の小林さんと一緒に(左から3番目)。

糸島で懐石料理を食べる際はぜひ、浮岳茶寮へ!

店舗情報

店名:浮岳茶寮(うきだけさりょう)
営業時間:昼部/11:30-16:00、夜部/17:30-21:30
*昼、夜共に前日までの完全予約制
*併設のカフェ山ぼうしは、11:00-18:00(ランチ11:30-15:00)、予約推奨
定休日:月、火曜
住所:糸島市二丈吉井1965
HP:http://ukidake.jp/
地図:

(※2018年1月現在の情報です)

明日も糸島を楽しみます!!

**糸島コンシェルジュがいる宿**
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前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)