こんにちは!
要注目の観光地・福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!
旅行中ハンガリーでお世話になった、ピーテル君が日本での仕事のついでに糸島にも立ち寄ってくれました。
さぁ、張り切って案内するぞ!(ハンガリーでお世話になった記事もチェック!)
歴史と自然を満喫ツアー!
訪問先のジャンル
糸島を案内するのはこれで3人目。(1人目、2人目の記事も見てね!)糸島の観光資源をジャンル分けして、その中から行き先を選ぶようにチャレンジしています。
– 1. 歴史系
– 2. 飲食系
– 3. 農林水産業系
– 4. アート・工房系
– 5. スポーツ・自然系
– 6. イベント系
日本語がペラペラで、日本の文化への理解度も高いピーテル君のリクエストは、「歴史」、「自然」とのこと。ではお寺や神社を中心に見ていくことにします。ジャンルで言えば「1. 歴史系」と「5. スポーツ・自然系」の組み合わせです。案外、歴史に興味を持つ人多いような気がしてきました。
まずは、櫻井神社&二見ヶ浦へ!
櫻井神社は糸島を代表する神社です。
特に本殿の裏手に位置する岩戸宮は大昔の古墳そのものですので、「公式」の神社縁起よりはるかに来歴が古い神聖な場所だと言えます。
今はちょうど黒田家ゆかりの桜が咲き始めていましたよ!ソメイヨシノの開花はこの1週間後くらいでしょうかねぇ。
なかなかいいタイミングです。
訪日のタイミング的に桜は時期が早いかもとあきらめかけていたピーテル君にとっては、とてもラッキーでした。
勘の鋭いピーテル君は、櫻井神社の岩戸宮の話や櫻井大神宮の佇まいを見て、他とは違う何らかの「独特さ」を感じているようでした。
日本人でもそう思う人は多いと思います。私も建築出身なので、いっぱい神社建築はいっぱい見ましたが、櫻井大神宮のような、見ていると背筋がゾクゾクとするような神社はあまりないような気がします。「凛とした」という言葉がふさわしい素晴らしい建築だと思います。
さて、そこから、櫻井神社の表玄関である「二見ヶ浦」へ向かいます。
これが有名な「夫婦岩」です。朝日の伊勢二見ヶ浦に対し、夕日の二見ヶ浦とも呼ばれ、夏至には、このちょうど真ん中から夕日が沈むらしいです。(地元だけどまだ見たことないなぁ。)
三重県の伊勢にも二見ヶ浦という地名があって、夫婦岩もあります。そして、こちらは朝日が昇ってくるのです。
偶然ではないでしょうね。
ピーテル君は海なしのハンガリー出身ですが、湖でウィンドサーフィンなどのレジャーに慣れ親しんでいたようで、風が読めます。
このあたりの風は巻き込んでいない、直風なので、とてもウィンドサーフィン向きなんだとか。弟さんが本国では何知れた選手だったらしく、弟さんにこの地を教えてあげようと、サーフィンショップの写真などをいっぱい撮っていました。
おはなでランチ&クラフトショップへ!
女性に人気のレストランへ!
海岸沿いの高台に位置する「御飯屋おはな」でランチです!
糸島の食材を使ったメニューが人気で、ロケーションもいいので、特に女性の支持が高いお店です。ランチ時間になると一気に席が埋まります。
お肉がとってもジューシー!野菜も新鮮な食感が楽しめます。糸島は食材の「地産地消」が出来る、日本では結構珍しいエリアだと伝えると、「素晴らしい!」との事。
ところで、ピーテル君は「南蛮」の意味が気になったようです。まぁ、南ヨーロッパという意味ですが、南ヨーロッパにはこの手のタルタルソースって一般的だっけ!?とふと思いました。
実はチキン南蛮は「宮崎」発祥の日本料理なんですよね〜。知らなかった。
一般的な話ですが、実は「蛮」という字は「卑字」で、馬鹿にしている意味が含まれているので、「南番」とか「南萬」とかにしたほうがいいんじゃないかと思いました。もし、「日本チキン南蛮協会」さんとか活動しておられましたら、全国的に改称キャンペーンやってもらえると嬉しいです。笑。
ここで、海外の人から『「蛮」ってどういう意味ですか?』って聞かれたら答えにくいですからね。海外からのゲストと一緒にいると、今までどうも思わなかったことが急に「??」と思うことがあるので不思議です。
かわいい木工作品がいっぱい
さて、お腹いっぱいになったところで、工房を巡ります。
芥屋方面へ向かって、まずは「はーべすと」さんへ!
旦那さんが木工作家、奥さんがトールペイント(木やガラスなどに絵を直接描く)の作家というクリエイティブなご夫婦のお店です。
店内は、木の清々しい香りでいっぱいです。入っただけでリラックス。笑。全体的にかわいいフォルムをした作品が多いですね〜。
和みます。
私たちのお気に入りは、写真の椅子。それぞれの人の体重に合わせて、しなやかに反るので、誰にでもフィットする椅子です。
座っていると本当に気持ち良かったです!
これぞ本物の唐津焼!
そしてすぐ近くにある、「唐津焼 高麗窯」さんへ!
私たちがお店に入った時には、店番の人は誰もいなくて、ピーテル君が「ハンガリーなら、もうすでにすべての品物が持って行かれているでしょう」と言っていました。笑。日本は安全な国です!
店主の奥様が現れて、しかも唐津焼の湯のみにお茶を淹れてくれました。ありがたし!
話を聞くと、高麗窯では「登窯(登り窯)」という山の斜面などで穴をくり抜いて作った、伝統的な技法を使って、焼き物を作っているそう。
実は、この「登り窯」という手法、大規模でたくさん煙が出るため、本場・唐津では環境問題もあって、現在この方法で作っている窯は皆無だとか。
全国的にも本当に数が少なくなっているようですね。
登り窯で作った器はとても貴重なので、今では「お茶」をたしなむ人は世界中から、高麗窯の茶器を買いに来るのだそう。
一見すると、「これが20万!!」と驚くような高価な焼き物がさらっと置いてあるわけですが、必要な人は普通に買っていくようです。
うーむ、奥が深い世界だ〜。もちろん、手頃な器もいっぱい置いてありますので、ぜひ覗いてみてください。
またまたすごいお店が糸島にありました。
立石山と北伊醤油
手軽な山のぼり!
芥屋には立石山という小さな山があって、ここからの見晴らしが最高で案外手軽に登れるというので、行ってみました!「自然」を満喫です!
この景色は美しいなぁ。立石山には何度登っても感動するという人がいますが、分かりますね〜。
陸地が数字の「3」を描いているみたいと思うのは僕だけ!?笑。
いい景色だ〜。
感動の醤油作り
そして、あらかじめ予約しておいた船越の「北伊醤油」さんへ!
1897年創業の超老舗の醤油屋さんです!
糸島産の大豆を原料に、無添加で、なんと「木桶」で2年半もかけて熟成させる醤油は、まさに「本物」です!
予約した甲斐があって、じっくりと工程を説明してもらいました!これぞ、本物の「工場見学」!
実は糸島の工房ではここまで細かく説明してくれるところはまだお目にかかってなかったので、感動でした。
それぞれの木桶には作り始めの時期が異なる醤油が入っていて、こうやって時々かき混ぜるそうです。作り始めに近いほど、酵母菌の働きが強くて、何もしないと木桶の淵までボコボコと盛り上がってくるみたいです。
おー!やっぱり醤油は生き物だ〜。微生物のおかげですね〜。
ちなみに木桶で醤油作っているところは全国でもとても少ないそう。ほとんどの醤油蔵は機械化を進めて、熟成にも金属製のタンクを使って、管理しやすくなったようです。
お話を伺っていて面白かったのが、「(仲のいい)白糸酒造さんともよく話すのは、急に伝統製法がもてはやされてきたけど、うちらはただお金がなくて、近代化に乗り遅れただけなんだよね〜」とのこと。
なるほど〜。でも近代化の波にも乗れず、そのままなくなった醤油蔵もいっぱいあるでしょうから、やっぱり「残った」ということは信念の賜物ですよね。実際、木桶にもそれぞれ「個性」があるようで、麹菌が棲みつきやすいとかそうではないとか、色々あるようです。そういった個性を見極めながら2年半も世話していくわけですから、ものすごい労力が必要です。
この自然な甘みと言ったら!!早速ご飯にかけて食べたくなりました。笑。まさか味見させてくれるとは思ってなかったので、びっくりしましたよ!
長年に渡って、麹菌が住み着いた天井を見上げると、本当に長い長い時間の流れを感じます。
ここまで話を聞くと、いかに「貴重」で素晴らしい醤油かが分かるので、お土産に買いました。
実は、ここには並んでいないのですが、火入れをしない醤油「生醤油(なましょうゆ)」も売っています!
火入れをしていないので、酵母菌が生きていて、豊かな香りが立ちます。ただ、冷蔵保存が必須だったり、早めの使用が望まれたりします。
私たちはバッチリ、なましょうゆを買いましたよ!わーい!
美しい夕日
最後は、素晴らしい加布里湾の夕日を眺めながら。とても楽しい1日でした!ピーテル君もとても糸島を楽しんでくれました!実は明日も糸島を案内します!今度は山方面に行きますよ!
2日目の糸島案内の様子もチェックしてください。
明日も糸島を楽しみます!!
**糸島コンシェルジュがいる宿**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)