こんにちは!
夫婦で一年間の世界一周旅行の後、福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。
本日もブログ訪問ありがとうございます!
さて、「タイ」で2015年11月26日に、私たちが体験したお話です。
タイ語学習最終日
チェンマイ最終日です。
ほぼ毎日勉強したタイ語も今日が最後です。
声調がある言語を始めて勉強しましたが、思った以上に大変でした。
不思議なんですが、声調が違うと意味が違うので、声調間違うと全然通じない。苦笑。
これぐらい通じないのー!?って思うのですが本当に通じません。「マイペッ(辛くない)」下さい!をレストランで伝えるのに、最初かなり苦労しました。マイは声調変えると、全然違う意味になります。
なかなか覚えが悪くてエーク君に迷惑かけましたが、それなりに単語と文法覚えたので、単語をもっと覚えたらかなり話せるんじゃないかと思っています。(タイ語学習スタートの記事もご参考に!)本当にありがとう!!!!
さて、最後はやはりアカアマコーヒーにて!
本当に美味しかった!変に南米の豆とブレンドする必要なしです。タイ産100%で美味しいと思います!
チェンマイは本当にコーヒー天国ですね。
↑Black Juiceと呼ばれるCold Brew(水出し)コーヒー。
豆の味をダイレクトに反映するので、フルーティな味わいが楽しめました!
ぜひ日本語遊びに来てね!福岡に来れば案内出来ます!
最近はJetstar使えば、バンコクから福岡への直行が可能だからびっくりです!
もう羽田も成田も経由しなくても海外に行ける時代がやってくるのかなぁ。
チェンマイの魅力について
チェンマイには約1ヶ月滞在しました。
カフェのレベルは高く、地元タイ産のオーガニックコーヒーが安価で楽しめるって、本当に素晴らしい環境だなと思います。
日本にはドリップが上手な人はいっぱいいますが、コーヒーの産地では基本的にありません。(最近沖縄で栽培が始まってますが)
旅行してきて思うのは、やっぱりフレッシュなコーヒーは全然別物だってことです。
フレッシュなコーヒーには、ほのかな果実の甘みがあって、なかなか日本では味わえない風味だと思います。
そして南米はコーヒーで有名ですが、一級品は輸出に回されるので、良質なコーヒーを飲むのは案外大変です。
タイのようにコーヒーの産地で、しかも地産地消が出来るってすごいです、実は!
これもロイヤルプロジェクトのおかげだと思いますが、オーガニック野菜やレベルの高い手工芸品・服飾もあって、やはり世界的にユニークなエリアだと思います。
しかし、個人的に気になった点として、2つ挙げておきます。
旧市街の町づくりがビミョー
1つ目に、特に中国人を中心とする観光客の増加に対応するため、「旧市街がただのホテル街」に変貌しつつある点です。
佳奈さんは、チェンマイを20年前に訪れた時は、旧市街は、緑が道路の両側の家から覆い被さるようになって、歩いていて、とても心地よかったと言っていました。
↑今となっては、そんな緑のエリアは、旧市街の北東部のワット・チェンマン付近くらいにしか残っていません。
↑伝統的なスタイルの住宅もどんどん近代的なホテルになっています。
本当にびっくりしましたが、どの通りを歩いても、ホテル・ゲストハウス・レストラン・カフェ・マッサージ屋の繰り返しです。笑。
私は一応大学で建築を学んでいて、「地域活性化」は研究テーマの1つでしたが、今のチェンマイの状況は、「目の前の利益を得るために、魅力をどんどん削っている」状況です。
ホテルが増えるだけ増えたあと、ようやく観光客はホテルしかない微妙な状況に気付きます。
「チェンマイって何もないね〜」ってなって、急に評価が下がっていく危険性がかなりあると言えるでしょう。
行政に観光のプロがいないのと、タイ第2の都市なのに、観光業しかなくて、それに依存しまくっているためだと思います。
観光客がどうこう出来る問題ではないですが、少なくともお金を「上手に」使うことで手助けは出来ます。
具体的には、自然環境保護や素晴らしい素材、洗練された手仕事などに、こだわりを持ったお店やレストランなどを利用して、良いお金の流れを作ることです。
チェンマイにはアカアマコーヒーを始め、ディンディーやバーン・カーン・ワットなど興味深い場所がたくさんありました。
他にもFarm Story Houseのように、バンコクから移住して、自家製のおいしい雑穀米を出してくれるレストランや、Hideoutのように、地元の厳選された素材や世界中から良質な素材を輸入して、サンドイッチを作っているお店もあります。
この雑穀米は他の感度の高いカフェで時々見かけます。本当においしい!
欧米人に大人気!フレンドリーなオーストラリア出身のオーナーが客席にいて話しかけてくれます。
非常に面白いのは、こういった最先端のお店は、チェンマイ出身者というより、タイの他の地域や海外からの移住者が関わっていることが多い点です。
「ヨソ者」が持つ感性や知恵が活かされて、新しい魅力が生み出されています。
世界には移住者が歓迎されて、ものすごく興味深い動きを見せる地域がいくつかありましたが、やっぱりそういう地域はとても印象深く、もう一度訪れたい・きっと次訪れたらまた新しい何かが起こっているだろうとワクワクさせられます。
チェンマイもそういう地域になると面白いですね。
意見を言えて、一人前!?
あと、もう一つ気になったのは、「タイってナメられているんじゃないか!?」ってことです。
たぶん、私がチェンマイ滞在中、ずっと少しだけ居心地悪くて、みんながお気に入りのチェンマイなのに何でだろうなー?と思っていました。
不思議なもので最後の最後に、その理由を示唆してくれる人が現れました。
ある日本人が経営する料理屋さんで食事をしていると、とある60歳過ぎと思われる日本人男性が隣に座りました。
話しかけてきたので、会話をしていると、チェンマイに来て1ヶ月で、長期滞在先を探しておられるようでした。
柔和な表情の中にも目つきが鋭く、世界でビジネスをしてきたとおっしゃっていましたが、まさに、そんなサムライ感のある方でした。
「チェンマイはどうですか?」と漠然とした質問を投げかけたら、どうやら思うことがあるらしく、勢い良く色々な話をされました。
「チェンマイがどうかというのは人それぞれだけど、ここは、色んな人がいるよ!ほらっ、隣の店に座っているアイツはカナダ人で・・・(中略)中には、アジアを卑下したというかね、タイを下に見ているような連中もいるよ、だけど、本当に色んな人がいる。ものすごい聡明な人とかね・・・とにかく世界中から、幅広い層から、異質な人がいっぱい集まっているのがチェンマイだ」
それを聞いた途端、「あ〜」と納得してしまいました。
実は、特に欧米人の一部にタイを卑下している人がいるんじゃないかと感じることが多々あったからです。
チェンマイのバーやパブ、レストランなどで見かける、一部の欧米からのお客さんの店員さんに対する態度が、なんとなく、なんか偉そうというか、「母国じゃ全然ダメなオレだけど、タイなら王様だぜ〜」的な感じで。
極めつけは、とあるカフェで、レジ横に「お会計は注文時にお支払い下さい」ってデカデカと書いてあったので、不思議に思っていたら、友人のエーク君曰く、「実は食い逃げする人がいて困っているようだったので、私が先払いにするようにアドバイスしました」とのことでした。
私は、この手の奇行は、いつものパターンでてっきり中国人かと思ったのですが、実はほとんど「欧米人」とのこと。(←中国のみなさん、すみません!)支払い忘れていたとかならともかく、かなり確信犯のようで、バックヤードに店員が引っ込んでいる間に、いつの間にかいなくなっているとか。
どの食事も1ドル、2ドル程度なんだから、お金持っていないはずないのに関わらずです!!!
他にも、注文して品物を持ってきた途端に、「こんなの頼んでないよ」とか「別のにして」とか平気で言ってくるみたい。だいたい1日に1組ぐらい、こういう客がいてほとんど欧米人らしいです。
まぁ、確かに屋台とかいっぱいあって、たいていのお店はものすごい少人数でやっていて目が隅々まで届きませんし、誰が何頼んだかも自己申告的なお店も多いですし、私も、「うん、この店支払いしなくても気付かなそうだね」って思った店は数知れず。笑。(ちゃんと払いましたよ!)
でも、普通の常識持ち合わせていたら払いますよね。この店だけが特別なわけないですよね〜。たぶん他のお店でもこういう事件はけっこうあるのでは?
もちろん、チェンマイ滞在中に、チェンマイライフを楽しんでいる欧米からの長期滞在者と話す機会もありましたし、素敵な欧米からの旅行者との出会いもありましたので、非常識なことをするのはごく一部なのは分かっています。
でも、今まで旅行した国の中では、「もしかして、この国って外国からナメられてる!?」って感じたのはタイだけでした。一部の人の行動があからさまなんでしょうね。
さて、前述のおじさんが話を続けます。
「日本は少しでも異質なものを排除するだろ?だから人と違った意見を言うことも出来ない。本当にダメだ!私はドイツに5年いたけど、向こうでは人と違って当たり前なんだ!逆に言うと、自分の意見をその国の言葉で言えないと、相手にされない。私は思ったことを何でも言うよ。そうすると、人からの見方が変わる。私なんか、Mrがついて、そのうちSirって呼ばれるようになったよ!」
確かに。
私たちは英語・スペイン語は日常会話が出来るようにはなりましたが、やっぱり意見を主張するのはなかなか難しかったです。
議論にもやり方があって、たいてい前の人の話の語尾に被せるように、自分の話を始めます。日本って誰かが話し終えて、まわりの様子を伺いながら、「自分、今話しても良さそうかな?」って思いながら自分の話始める傾向強いですよね。外国ではそんな暇なしです。入るタイミングが分からな〜い。笑。
これは私たちの課題だなと思うと同時に、欧米の人は「自分の意見が言えて、一人前」みたいな価値観がある点に気付きました。
タイ人は優しいです。大人しいというか。。。いや、さすがに1ヶ月居て気付きましたが、タイ人は「相手の善意や洞察力に期待する・信頼する」傾向がとても強いと思います。実はこの傾向はスリランカや日本でも強いんじゃないかなと思います。仏教的価値観なのかな。。。
それはそれでいいと思うのですが、欧米の人に対する時は、「言うべきことははっきりと言う」姿勢も必要だと思いました。そうじゃないと、半人前扱いされることもあり得るのかもしれないと思いました。
チェンマイでの滞在は気付きが多かったですねぇ。なにはともあれ、チェンマイは楽しいところですよ!
面白い一ヶ月でした!
私たちの一年間の世界一周の軌跡が、皆さんのお役に立てれば幸いです。
**今度は私たちがゲストをもてなします!**
福岡・糸島ゲストハウス
前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)