魔法の技術「接ぎ木」練習編@ゆば農場  , Mirandópolis , Brazil

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こんにちは!

夫婦で一年間の世界一周旅行の後、福岡県糸島市で、
ゲストハウス「前原宿(まえばるしゅく)ことのは」を運営する、のぎー&かなです。

本日もブログ訪問ありがとうございます!

さて、「ブラジル」で2015年4月16日に、私たちが体験したお話です。

魔法の技術「接ぎ木」

みなさん、「接ぎ木」という技術をご存じですか?

例えば「レモン」の木に「みかん」の枝をくっつけると、なんと、みかんの実がなるというすごい技術です!

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↑別の木がくっついているのが分かるでしょう!面白い!

今回、ご厚意でくまもとさんという農場の方に教えて頂けることになりました。ラッキー!!

接ぎ木は、柑橘系の木には柑橘系の実を付けるというように、同じ種類じゃないと成功しないようですが、クローンなので、品質が同じ作物をいっぱい作れるというメリットがあります。

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↑接ぎ木のサンプル。同じ木に明らかに違った果実が付いています!面白い!

「桃栗三年 柿八年」という言葉があるように、1から育てると、それだけ年数がかかるわけですが、接ぎ木の技術を使えば、他の木に枝を付けるだけなので、はるかに短期間で実がなります。
作る作物の品種を変えたいときも、「一気に」対応できます。すごい!

ただし、寿命が短くなるという欠点もあります。

桜のソメイヨシノという品種も接ぎ木で誕生したのですが、寿命が短いので、そろそろ日本のソメイヨシノは一斉に寿命を迎えると言われています。ちなみに桜が一斉に開花するのは、「クローン」だからです。野生の桜だと「個性」があるはずなので、一斉に咲くのはあり得ないと思います。

接ぎ木のポイント!!まずは練習!練習!

まずは教えてもらった接ぎ木の重要な点を列記します。

 

[接ぎ木のポイント]

  • ナイフは切れ味最高のものを!
  • パラフィンテープは高いけど便利!
  • 台木は丈夫さが命!
  • 台木と接ぎ木には相性がある!
  • 接ぎ木には、若い「1年目」の枝を!
  • 形成層と形成層をつなげる!

接ぎ木はデリケートな技術なので、農家さんにも得意な人とそうでない人がいるようです。
接合面をぴったり密着させる必要があるので、ナイフの切れ味は重要です。

あと、接合するときは、パラフィンテープは伸びるし、丈夫なので便利とのこと。
また木は根っこから病気になるので、ベースとなる台木には元気で丈夫なやつを選ぶべきです。

そして、伸びていく接ぎ木には、若い枝のほうがいいとのこと!毎年毎年枝を伸ばすのですが、ようやく伸び出したばかりの「1年目」の枝がいいようです。
そして細胞分裂を活発に行う、「形成層」同士を合わせることが大切です。

最初にこの技術に気づいた人はすごいな。

まずは練習です。枝の切り口の作り方にも特徴や切る技術が必要ですが、けっこう難しいです。スパッと切れないと上手く繋がらないのですが、ナイフで枝をスパッっとはなかなか切れません。
ナイフの角度と力加減が重要です。

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↑ナイフで切り込みを入れたり、丁寧にテープで固定したり。。。繊細な作業です。

ふー、けっこう練習しました。かなり慣れてきました。
明日の夕方が本番です。
接木の枝にも下準備をするとさらに成功率が上がるらしいです。

超楽しみです。

接ぎ木の本番の記事もチェック!

私たちの一年間の世界一周の軌跡が、皆さんのお役に立てれば幸いです。

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前原宿(まえばるしゅく)ことのは
(Itoshima Guesthouse Kotonoha)